2012年06月06日

江戸時代の思想18 属国意識の対象が中国から西洋に変わってゆく過程

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画像はこちらからお借りしました。
18世紀後半から日本にも西洋の侵略圧力が加わり始める。
それによって、日本の属国意識の対象が中国から西洋に変わってゆく。
それは、ペリーによる開国の以前、18世紀後半から始まっている。
今回は、その過程をみてゆく。
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  投稿者 staff | 2012-06-06 | Posted in 04.日本の政治構造12 Comments » 

江戸時代の思想17 西欧の侵略に対してトコトン無能だった中国の科挙官僚と、敵を直視した徳川幕府

本居宣長をはじめ、日本の多くの思想家が潜在的に縄文体質から平和な世になっていることを肯定し、一方で戦乱と王朝交代に明け暮れている中国の現実と儒学を否定しました。
そして、日本は平和でよい国という日本(縄文)肯定論が広がり、その根拠は、王朝交代しない天皇がいるからという「尊王論」が登場しました。
 
このように、日本人本来の縄文体質が肯定化され、儒学(中国)が否定される中で、西欧からの侵略圧力がかかってきます。
 
そこで、日本の思想はどのように変化したのでしょうか?
その前提として、西洋の侵略圧力に対して日本の幕閣がどのような対応をしたのか、中国の科挙官僚たちと比較してみていきます。
 
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  投稿者 MASAMUNE | 2012-06-04 | Posted in 04.日本の政治構造13 Comments » 

なんでや劇場レポート 「力の原理から共認原理への大転換」その2 ~同類闘争の緊張圧力⇒乾燥(→飢餓)を契機に略奪闘争勃発~

皆さ~ん、こ~んば~んは~っ!

前回は、「経済学者は、物欲と市場の無限拡大に対して何の疑問も抱かなかった」というテーマについてでした。これまでの経済学で一貫しているのが、「国力=経済学であり、市場拡大が全てに優先される第一課題であるという思い込み」だったのですが、東日本大震災や、原発事故などにより、そのような観念は崩壊しつつあります。

今回のテーマは、「同類闘争の緊張圧力⇒乾燥(→飢餓)を契機に略奪闘争勃発」です。これからの国力や市場について考えていくためにも、その原点を知るというのは、非常に重要なことです。人類は、誕生から弓矢の発明までの約500万年、他の大型動物に勝つことが出来なかったため、洞窟で隠れ住む生活を余儀なくされていました。食糧も他の動物の食べ残し程度であり、極度の飢餓状態にあったため、同類同士で争うことはタブーであり、肩を寄せ合い助け合う事で得られる、共認充足を唯一の命綱として生き延びていました。弓矢の発明により、人類の生活は大きく改変され、洞窟から外の世界へと出ることができ、食糧事情も大きく改善され、人口も増加してきます。そして。。。

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  投稿者 mkkzms | 2012-06-01 | Posted in 未分類 | 14 Comments » 

経済学の騙しの起点、スコラ哲学(トマス・アクィナス)

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トマス・アクィナス
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ドミニコ会の神学者トマス・アクィナスが、私権拡大の可能性が開かれた中世末期の西欧において、私権の現実と私利私欲の肯定を図ったことは既に述べた。
そして、彼らスコラ学派は近代科学への道を開いただけではなく、近代経済学の源流でもある。
具体的には、トマス・アクィナスらスコラ哲学派は、私利私欲の追求やや利息を肯定し、その後の近代経済学の源流となったのである。
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  投稿者 staff | 2012-05-29 | Posted in 13.認識論・科学論10 Comments » 

同類(闘争)圧力不在の異常な空間/同類闘争圧力を末端まで貫通させる必要

 
時代の大転換期を迎え、企業間闘争が今まで以上に激しくなるにつれ、個人においても集団においても、『状況の変化にどう対応するか』が主要な命題になりました。どの企業も、生き残りを賭けて必死でしょう。
 
そして、企業に属する一人一人が、企業が置かれている状況を等しく捉える重要性が、日増しに高まっています。
 

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  投稿者 tnaito | 2012-05-27 | Posted in 未分類 | 6 Comments » 

なんでや劇場レポート 「力の原理から共認原理への大転換」その1



みなさんこんにちは。
今年の台風1号が発生したようですね。
昨年の311以降、これまでになかったような天変地異が続き、国際情勢や国内の政治・経済も混迷の度を加えるばかりですね。
世界中を巻き込む経済破局の危機も近づいているようです。
一方、人々の意識は、「これからどうする?」という、答え探索に向かいはじめているようです。
このような状況を踏まえ、るいグループでは、次代の社会を支える新勢力となるべく、共同体企業ネットワークの構築に向けた勉強会に着手しました。
その勉強会の試行段階として、平成24年2月5日に行われた「なんでや劇場」のレポートを解説していきます。テーマは「実現論 序2第二節 力の原理から共認原理への大転換」ですが、新しく書かれたテキスト「私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた」を元に理論勉強会が行われました。
るいネットに掲載された記事「2/5なんでや劇場1 経済学者は物欲と市場の無限拡大に対して難の疑問も抱かなかった」に沿って解説していきます。

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  投稿者 wyama | 2012-05-25 | Posted in 07.新政治勢力の結集に向けて15 Comments » 

魔術から近代科学へ13 私権追求のために自然科学研究の扉を開いたのがトマス・アクィナス

前回の「魔術から近代科学へ12」では、アリストテレス哲学の翻訳運動を主導した勢力が、十字軍やレコンキスタを主導した勢力と同じ、ノルマン人とクリュニー修道会、イタリア商人であること、そしてその目的は、イスラム勢力を倒すことを正当化するために論理的にキリスト教の方が正しいことを証明する必要があったことと、イスラム勢力と対抗するための富国強兵の武器として先進的な科学技術が必要であったことでした。
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トマス・アクィナス(この画像はこちらからお借りしました)
今回は、この流れを受けて、キリスト教神学とアリストテレス哲学を融合させ、スコラ哲学を生み出した、トマス・アクィナスについて学んで行きます。山本義隆氏の『磁力と重力の発見』(みすず書房刊)から「第6章 トマス・アクィナスの磁力理解」の要約です。
興味を持たれたか方は、応援も宜しくお願いします。

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  投稿者 nodayuji | 2012-05-24 | Posted in 13.認識論・科学論15 Comments » 

江戸時代の思想16 江戸時代の法度は、農民の規範を元に法制化されていた

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画像はこちらからお借りしました。
😥 江戸時代までの権力者は、最低限必要な法度等を定めるのみで、後は大衆の共同体の自主管理に委ねていました。
これが江戸時代までの支配者の「民の生活第一」の具体的な中身のひとつです。
その法度も富や権力の集中を防ぐことに焦点が置かれていたようです。
制度や法律でがんじがらめにしないことが民にとっては有難かった、つまり、それこそが民の生活第一の顕れだったと考えられます。
それどころか、江戸時代の法律は支配者発で民に押し付けられたものではなく、庶民(農民)の規範が元になってつくられていたそうです。
いつも応援ありがとうございます。

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  投稿者 staff | 2012-05-22 | Posted in 04.日本の政治構造5 Comments » 

江戸時代の思想15 江戸時代のお上の「民の生活第一」とは、民の自主管理に任せること

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前回は国学の大成者として日本の思想史に大きな足跡を残した本居宣長(1730年~1830年)の思想について紹介しました。
「江戸時代の思想14 日本人の共同体質(古の道)を追求した本居宣長→尊皇論は縄文体質の肯定」
今回は、

農民の規範を元に幕法がつくられていた、江戸時代の庶民は「お上捨象」で、支配者は「民の生活第一」という世界でも稀な特異な体質が下にも上にも形成されていた
という真相を<庶民>と、<支配者(お上)>
からの2つの視点から探りたいと思います。
まず、その思想の概要を『騎れる白人と闘うための日本近代史』(著者:松原久子、文芸春秋刊)から引用します。
いつも応援ありがとうございます

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  投稿者 i-ayaka | 2012-05-21 | Posted in 04.日本の政治構造5 Comments » 

共同体社会の実現に向けて-28(最終回) ~実現論序8.新理論の構築をどう進めてゆくか~

デフォルトが起きるまでに準備しておくべき課題は、共同体企業のネットワーク作りと、それを導く新理論の構築の、二つある。とりわけ、近代思想に代わる新理論の構築は、不可能に近い超難課題であるが、はたして経済破局までに間に合うのだろうか?



みなさん、こんにちは。
約9ヶ月の長きにわたって連載してきた「共同体社会の実現に向けて」シリーズも今回で最終回です。
これまで私たちは、シリーズ第1回(リンク)の問題提起『いま求められるのは、運動論の提示』に始まり、社会状況を事実に基づいて分析→構造化し、新しい社会の実現可能性やそのための道筋、運動論等を探索してきました。
今回は、運動を成功させるために必要な『理論』に焦点を当てつつ、先週開催された第135回なんでや劇場(リンク)で提示された新しい認識を重ね合わせて、万人が望む社会=『共同体社会』の実現見通しやその展望を、「実現論」(リンク)を紹介しながらお伝えします。

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  投稿者 daian | 2012-05-18 | Posted in 07.新政治勢力の結集に向けて10 Comments »