2010年02月26日
激化する米中対立 キャスティングボードを握っているのは日本
日本の米国債保有残高が、中国を追い抜き世界第一位となった。
(画像:WSJ)
日本が保有する米国債は、2001年までは3000億ドル(約30兆円)を上限としてきたが、小泉首相就任以降(2001年~)急速に保有高を増やし、2004年には約7000億ドル(約70兆円)もの米国債を保有していた。中国は貿易黒字の蓄積とITバブル崩壊によるドル安人民元高の流れを抑えるため、ドル買い(人民元売り)を続けてきた。
日本の財政基盤の弱体化及び中国の為替介入の必要から、2008年以降は中国が米国債の最大保有国となっていた。それが、2009年11月以降、米国債を売り始め、12月には保有高で日本がトップに立った。