2010年01月18日

社会可能性の直感・・・我々は認識を武器として生きてゆけるか!シリーズ-7~現実課題1 仲間世界をどう生きるか

前回のシリーズ6では、社会あるいは人々の意識を対象化する必要即ち認識の必要に気付けば、対象世界が拡がり、それが自身の思考の引力となっていくことの効果について紹介しました。
今回のシリーズ7からは、現実の諸課題を例に挙げつつ、【認識の必要性】について見ていきたいと思います。
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以下は るいネット注目投稿「現実課題1 仲間世界をどう生きるか」からの引用です。

☆『認識の必要』は、現実課題たり得るか?
●男女・仕事、その他何をするにも新しい認識(≒構造認識)は、必要かつ有効である。むしろ、答え=認識を得ることこそ、窮極の現実課題だと云える。

●ただ旧パラダイムに支配されて、人々はその答えを知らない。従って、認識の有効性を知らず、従ってまた必要性も知らない
●しかし、当人が現実の課題や選択に迫られない限り、抽象的に認識の必要性を説いても無効である。
●現代の最大の現実課題は「仲間世界をどう生きるか」であり、構造認識はこの具体課題に対しても有効だが、それだと不全派が主対象となる。

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若者が、「仲間世界をどう生きるか」の、多様な方法認識を獲得しているということは、それなりに状況認識も形成されているという事である。(実現派をはじめとする若者。但し、不全派はその方法回路が幼稚な固定回路なので、方法認識・状況認識ともその潜在思念は貧弱である

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仲間世界で充足しているタイプも、そうでないタイプも、実は彼らなりにその関係世界で生きていく術を自らの経験で獲得してきています。特に仲間世界で日々充足している実現派は、自分がどうすれば、まわりが喜んでくれるか、という視点で常に考えているため、関係手法も多様です。だから、常に多くの仲間に囲まれている。
一方、仲間世界で上手く充足できないタイプの若者達は、どちらかと言えば、仲間作りに苦労(失敗)しているため、どうすれば相手に嫌われないか、自分が仲間外れにされずに済むか、という風に考え、少ない成功事例の蓄積から獲得した限られた手法しか持っていません。

しかし、その方法認識も状況認識も、共に状況イメージに応じた方法認識or価値認識であり、そのパターン認識を含めて、それらは全て本能回路(従って実践思考)の賜物である。但し、方法認識も価値意識も、共に共認充足を巡る方法や±判断が中心を占めているので、正確には共認回路の適応本能的な作動と云うべきだろう

冒頭に【認識の必要】と書きました。これは、人類の最先端機能である観念を駆使し、思考し、その過程で答を見つけ出し、現実を切り開いてくことの必要性ということです。
上記に挙げた充足している実現派の若者も、不全派の若者も、彼らが獲得している関係手法は実践の中で体で覚えてきたものと言えます。

共認回路を適応本能的(=実践思考的)に作動させて形成された方法認識や状況認識は、状況イメージのパターン認識を素材として、それを±整除しor手順化したもので、殆ど言葉化されていない潜在思念の地平にある。注:ここでは、観念原回路(精霊回路)も、わずかしか作動していない。
「仲間世界をどう生きるか」という現実課題では、上記の様に未観念の方法認識や状況認識で充分であって、観念化の必要が薄い。
(「期待・応望」という構造認識は有効だとしても、それを必要としているのは不全派である。あるいは構造認識は、不全派も含めて期待・応望の共認充足が普遍化される為に、必要なのかもしれない

この投稿が発表されたのが2002年です。それから8年が経過しましたが、今なお若者達にとって「仲間世界をどうやって生きていくか」というのは、最重要課題です。ただ、この具体課題に対して構造認識の必要が問われているのは、不全派だけではなくなってきています。
先日もサロンにやってきた20代前半の男性2人と話をする機会がありました。彼らはどちらかと言えば充足派でしたが、そんな彼らは、友人達に喜んでほしい充足してほしい、と考えており、そのためには自身が友人達の悩みなどに答えていけることを目ざしています。その答えをサロンやるいネットに求めているのです。
こんな事例があります。

02年頃は、まだ知人・友人関係は大半が「解脱仲間」でしかなく、サロンのような真面目に社会のことを語り合う場に誘うのは、路上で初対面の人を誘うよりハードルが高く感じられたものだ。
しかし、彼女に聞くと、今は知り合いや友だちとの日常会話の中で、(「答えは無いんですけど…」と言いながら)普通に社会のことが話題に上っていて、その延長線上にサロンを紹介するという行為があるという。そして、すんなり関心を持った友人たちがサロンや露店に参加してくる。
ほかにも、友人つながりでサロンに参加してくるケースが最近は目立って増えた。関係パラダイムの逆転は一巡し、認識仲間として、もう見知らぬ人も友人も違いがなくなりつつあるのかも知れない。

るいネット「友人関係も解脱仲間から認識仲間へ」より
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いまや、仲間関係にも認識の必要は高まってきているのです。

List    投稿者 heineken | 2010-01-18 | Posted in 未分類 | 7 Comments » 

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コメント7件

 mame | 2010.08.27 13:23

>一方では利息を払わなければいけない国債を発行する政府と、一方では利息を払わなくてもいい紙幣を発行する中央銀行。
国(政府)の借金が増えるのは当然の仕組みで、お金が回っていたとは驚きです!!
仕組みを知ったら、そうなるのは当前の構造なんだと分かりましたが、この仕組みにすっごく違和感を感じます、、
そんな違和感をもみんながスルーするように操作(?)されてきて、今の借金額に至った次には、その金額を広告して「消費税引き上げましょう!」なんて、言い出すんですから・・
う~ん借金が返せる気なんて一向にしません・・
問題は、やっぱり今の国のお金の仕組みにあるんですね!
B/Sのことも改めて勉強になりました☆

 伯爵 | 2010.08.27 16:25

「国の借金900兆円どうなる」に関連して、絶対に避けて通ることができない他の問題が2つあります。 一つは、デフレ経済(及び、円高)克服、もう一つは、税制(及び、歳入)改革の問題です。 この2つは、特別会計制度の廃止問題と並んで、今後の財政再建計画に直接的に関わる課題と言えます。
(1) 「失われた20年」のデフレ経済が、日本の累積財政赤字問題を深刻にした。
他の先進国と同様に1990年から20年間年率4%近くの名目成長をしていたと仮定すると、現在の日本のGDPは900兆円を超えており、国の借金900兆円は危機的状況ではなかったはずです。  http://philnews.seesaa.net/article/155723935.html
(2) 日本では、非生産的で寄生的な富・過剰な富・裏社会の富に対する課税を怠っている。
パチンコ業界、風俗産業、性産業などを含む裏産業の富に対する課税が適切に行われているとは思われません。 また、富裕層に対する減税(累進化税率の引き下げ、相続税・贈与税の引き下げ)分が、そのまま借金の増大につながっている可能性があります。  http://sun.ap.teacup.com/souun/126.html
(1)(2)の問題に手を着けずに消費税値上げに走れば、失われた20年は「失われた30年」になるでしょう。 

 ないとう | 2010.08.28 0:15

現在のマネーは「負債性の通貨」とよく言われますが、中央銀行の借用証書として捉え直すと、違った構造が見えてきます。
中央銀行は、本当に特異的な権利を有していることが分かります。そして、金融経済を拡大させる方向に政策の舵を切ってきました。「国の借金」の問題から構造を考えていっても、中央銀行制度の問題はかなり根深いものがあると思います。

 gucci | 2010.09.03 14:13

冬服の多くは暖を取る、ああを見るには自分の体ではない身に着けるため、冬が来ると、女性は、美しさを多くの動揺しています。

 あーさん | 2010.09.04 7:21

日本円は国債本位制通貨なのだから、安易に国債の発行を止めてはいけない。
プライマリーバランスがどうたらこうたらと言う考えは捨てばきゃいかん。
さて、日本政府以外の日本銀行の株主には配当がないことはご存知だろうか?
日本銀行は事実上、完全に政府の所有なのだ。
たしかに日本銀行は所有する国債の利子を受け取るが、諸経費を差し引いた分、国庫にもどるのだ。
日本銀行券が国債本位制通貨となった現行制度が続く限り、日本銀行は国債の売りオペはしないから、日本銀行が所有する分の国債は政府に戻って来たのと同じことになっている。
こう言う仕組みの場合、国債の新規発行量が通貨の発行量であり、累積債務の総額は、過去の通貨量の積算を意味していることになる。
国債の累積が増えっぱなしなのは当然であり、それで構わないわけだ。
ただ、こんなことをやっている目的な通貨を民間に流通させることだから、「名目成長率>国債利子率」とならなければ、我々一般国民にとって良いことは無い。
通貨はバラまくだけでは上手く流通しない。
実需用が必要なのだ。
国債による通貨供給だけでは、実需用は伴わない。

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