日本人に可能性はあるのか？～番外編：Ｑ＆Ａ集～

😀 みなさんこんにちは 😀
前回は『日本人に可能性はあるのか？』では、人々の意識潮流の変化を踏まえた上で「日本人の持つ共同性が可能性となってくる」ということを固定しました。
今回は日本人の可能性を固定する中で出てきた疑問をＱ＆Ａ形式で解決していきたいと思います！
Ｑ＆Ａインデックス
・西洋と東洋の違いが生まれたのはなんで？
・日本の始まりはいつ？
・「文化」とは、何なのだろうか
・強い外圧を受けた場合、どのような対応をとるのか？（諸外国の場合）
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西洋と東洋の違いが生まれたのはなんで？
>約5000年前にイラン高原で勃発した人類最初の略奪戦争は、玉突き的に東西に伝播していきますが、皆殺しが常態となっていった西洋に比して、東洋は支配・服属という形が主流となります。特に、日本列島では、大規模な略奪戦争は発生せず、中国大陸の負け組みが渡来人として定着していきました。
リンクより
　
とあるが、西洋と東洋とで他集団への対応が異なったのはなぜなのだろうか？
　
＜そもそも西洋・東洋はどこで分けられる？＞
　
→中国発の分け方。シルクロードより東か西かで分けた。
＜東洋と西洋の違いが生まれたのはなんで？＞
　
→西洋は土地が貧しく、東洋は豊かであるという気候の違いが根底にある。
ユーラシア各地域では、数万年前に始まる気候変動に伴う寒冷・乾燥化によって、それまでの牧畜では集団を維持することが難しくなり8,000年前には遊牧が行われるようになった。
　
母集団からの斥候部隊である遊牧集団は、長い遊牧に出る際に母集団から女を連れて出るようになる。女達が優遇されるかどうかは持参財（家畜等）の多寡によって左右される。母集団を離れて不安を抱えて生きる女達は、今後生まれてくる自分達の娘のために家畜等を蓄えるように男達に求めるようになった（＝私有意識の始まり）。
　
遊牧部族同士の接触機会が増えると私有意識をベースに集団間の富の格差が意識され、そこから相対自我が生まれる（＝集団自我）。
　
更に、この時代は玉突き的に戦争が行われていた時代であり、現存するヨーロッパ諸国であれ、アメリカであれ、当時は元々いた場所から追いやられて（負けて）来た。その“負け”の歴史が西洋諸国に劣等意識→ひがみの意識を植え付けた。このひがみの意識が集団自我を増長させることになった。　
　
＜他集団（同類他者）を殺すまでに至ったのはなんで？＞
　
増長した集団自我は自己正当化観念に収束した結果、他集団を同類他者ではなく「収奪すべき敵」としてみなす様になる（ここで収束した観念の中身が「自分達が生きていく為には他集団から奪ってきても（殺しても）良い」である）。
　
西洋は気候変動に端を発し、婚姻様式の変化に伴う集団自我の発現から正当化観念に収束した結果、他集団を皆殺しにするまでになった。　
対して東洋は、追いやられて移り住んだにも関わらずその土地は豊かで他集団を服属してアガリをもらうだけで良かった（むしろその方が利があったと言える）。
　
このようにして、西洋と東洋とでその性質に違いが生まれてきた

日本の始まりはいつ？
　
日本人のＤＮＡの始まり
かつて、ユーラシア大陸と繋がっていた日本。その時代、戦いに敗れ、大陸の端に追いやられた人々の集まり（弥生人）と大昔に大陸大移動で移り住んでいた人々（縄文人）との混血がＤＮＡ的出発点になる。
　
「日本」という名前の始まり
倭国から日本になったのは、7C頃の天武天皇の時代。 「日のもと（本）の国」という意味で名付けられた。
　
　
しかしここで、新たな疑問が湧いてくる。私たちは普段「日本人であるかどうか」を意識すること等ほとんどない。これはどういうことを意味しているのだろうか？
　
　「日本人」としての自覚
日本に住む人々は戦後まで（地域によっては今でも）、生産も生殖も全てが包摂された村落共同体の中で生きてきた。その中で生きる人々にとって重要なことは「その共同体の中で生きていることとそこでの人間関係」であり、その共同体を超えた単位での括りなど考えたことも無かった。せいぜいが他の共同体と接した場合の「○○村の△△です」という時ぐらいだろう。
村落共同体を超えて「日本人」を意識させられるのは戦時や、今なら政治等「他国との関係」が意識された時＝国単位での統合の必要性が高まった時のみで、これも様々な観念によって統合するしかない。
※日本の良さも、私たち日本人からではなく外国人から出てくる。これも私たちの意識が「日本人かどうか」に無いという事例である。
　
これは、現在も日本人全般に共同性が残っているということの現われである。
　
対して、アメリカ等西洋諸国は、日本とは違って元々の本源集団が略奪闘争によってバラバラに解体されてしまっており、地域的にも文化的にも自分達と集団とをつなぐ基盤が存在しない。
だから統合階級は国民に「アメリカ国民であること」を裏付ける観念群（国の成り立ちや歴史、憲法等）に収束させることで国家として統合している。
※大統領の演説では必ずといっていいほどそのことを持ち出すし、国歌もことあるごとに斉唱するのもその例であり、このように国民意識を常に鮮明に持っている。

「文化」とは、何なのだろうか
国風文化、元禄文化、ルネッサンス、宗教文化・・・私達はややもすると「文化」というと、名のある文化財を想定する。
　
しかし、これらの文化は当時の貴族階級で受容され消費されてきたものがほとんどだ。つまり、貴族階級の解脱欠乏を充たしていたもので、その中でも最先端のものが現代でも「文化」として残っているに過ぎない。
　
それを後世の人間が、民族性の発露として受け取り、「文化」と称している。
その為、文化はそのほとんどの場合、他国との差異を強調し、自国の特異性を言う為に存在している。つまり、現在的な意味では、文化は自国の優位性を言うため＝自国正当化のために使われることになる。
　
自国の特異性を言う為の「文化」は、私権時代（武力支配国家成立移以降の有史時代）において貴族階級・特権階級の解脱欠乏を充たしてきたものを指している場合がほとんどだ。
　
しかし、これからの時代を考える上での民族性は、そのような「文化」にあるのではなく、親族構造や集団構造などの中にこそ潜んでいる。有史時代以前の方に（つまり、言葉や形になっていない文化の方に）、注目すべき民族性は存在している。

強い外圧を受けた場合、どのような対応をとるのか？（諸外国の場合）
自然外圧の高まり(乾燥化)から、食料の奪い合い、略奪闘争を繰り広げてきた。その結果他集団、さらに個人レベルでは他人に対する警戒心と闘争心が非常に高い。
しかしながら、そこには本源集団の残存度によって差が現れる。
生産様式が遊牧なら、他集団を追い出すだけでよいか、農業となると必然的に限られた土地を巡る争いとなる。約6000年前にイラン高原で始まった略奪闘争は、東西に玉突き的に広がっていくが、西洋は農業を基盤とし、狭い土地を巡って集団を徹底的に破壊するほどの殺し合いが繰り広げられ、絶えざる闘争圧力にさらされ続けたのに対して、遊牧中心の東洋では他集団を皆殺しにまでは発展せず自集団服属させる形で、集団規模を拡大していった。
その結果、本源集団を破壊された西洋では、大きな警戒心の塊と共に闘争的なのに対して、母集団が残された東洋では本源性が残された形となり、この結果が、警戒心や敵対心の差となっている。
以上のような程度の差はあれ、概ね外圧に対しては、それが何であれ（ex自然を対象とする場合でも）敵対的に制圧(制御)するものという内圧で克服していると言えそうだ。

いかがでしたか？
このＱ＆Ａでもっと日本人の可能性を感じていただけたのではないでしょうか。
今後も、日本人の可能性に限らずあらゆる可能性を探っていきます。
　
次回もお楽しみに

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List　   投稿者 tibatosi ｜ 2010-10-14 ｜ Posted in 未分類 ｜ 7 Comments »　

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