『国際金融機関はどうなる？』の中間整理　１／２

（※画像は「メタボリック・アンダーグラウンド・アーミー」さんより引用させて頂きました）
　
こんにちは　あさおかＧです。
昨日は七夕でしたが、皆さんは織姫と彦星に逢えましたでしょうか
と、冗談を言っている場合ではないので本題へ :
　
金貸し規制の必要性から、「どこを規制すべきか」「国際金融機関はその役割を果たせるか」を考えようということで始めた『国際金融機関はどうなる？』シリーズ
　
＞『国際金融機関はどうなる？』１．プロローグ：金貸し規制共認の場に国際金融機関は変われるか？
　
この辺りで中間整理をします。
　
続きを読む前に協力願いします。
　

　
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一昨年（2007年）夏のサブプライム問題を皮切りに、リーマン→メリル→ＡＩＧ～と米発金融機関の破綻によって世界的バクチ金融市場の破綻が明らかになり、ドル基軸通貨体制の崩壊、そして近代以降の世界経済の枠組みである市場システムそのものが崩壊しかけている。
今の状況は、世界主要国が国債を乱発して、公的資金注入をはじめとする金融システム安定化策発動で足並みを揃えたがそれも限界に近づき、バクチをしていた金融機関の破綻では済まず、とうとうフォード・ＧＭなど大企業をはじめ数えきれない中小企業の倒産、そして今月の7月にも米カリフォルニア州の破産、そしてそれを引き金にアメリカの国家破綻まで現実化してきた。
　

図は「琵琶湖の海月」さんより引用させて頂きました。
　
いよいよアメリカの失業率は２ケタに乗ろうとしています。そして今月にも破綻しそうなカルフォルニアの失業率は２月の時点ですでに10％を越えている。
これはアメリカだけの話しではなく世界的な状況だ。当然盲目的に米従してきた日本も対岸の火事ではなく、日本の失業率も急上昇している。　
　
　　
この状況の元凶は、近代社会を影から支配してきた“金貸し（国際金融資本家）”にある。
金貸しが、市場縮小により追い詰められ、実体経済からバクチ市場に暴走した結果である。
この状況を軟着陸させるうえでも、『今後の世界経済』を考えるうえでも、金貸し規制が大前提で、それ抜きには考えられない。
　
　
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これまで金貸しは、自分たちに都合のいい金融システムを作り、甘い汁を吸ってきた。
それは、素人には極めて複雑だが、中心は、金貸しに牛耳られた『中央銀行による紙幣発行システム』にある。
　
＞『国際金融機関はどうなる？』８．国際金融機関が設立される前夜：「お金」が登場したのは、なんで？
　
＞『国際金融機関はどうなる？』９．国際金融機関が設立される前夜：　金兌換紙幣（金本位制）の発生から、歪な「金・ドル体制」へ（１／２）
　
＞『国際金融機関はどうなる？』１０．国際金融機関が設立される前夜　金兌換紙幣（金本位制）の発生から、歪な「金・ドル体制」へ（２／２）
　
　
そして、中央銀行による紙幣発行システムに支えられて、商業市場から金融（バクチ）市場に暴走したのだが、そのバクチ市場の主戦場が、【為替制度】と【短期金融市場】である。
　
＞『国際金融機関はどうなる？』１２．為替って何？
　
＞『国際金融機関はどうなる？』１３．為替取引の種類って？
　
＞『国際金融機関はどうなる？』１４．為替相場ってどうやって決まるの？
　
＞『国際金融機関はどうなる？』１５．外国為替制度ってどうなってるの？
　
＞『国際金融機関はどうなる？』１１．変動相場システムの可能性！？
　
＞『国際金融機関はどうなる？』１８．～金貸しは固定相場の元、世界経済を成長させ、変動相場で一気に刈り取る～
　
＞『国際金融機関はどうなる？』１６．～バクチ市場の巣窟である短期金融市場とは？～
　
　
従って、金貸し規制としては、まず、短期金融市場と為替を規制すること。
　
本来、国際金融機関（ＩＭＦ、世銀、etc）は、国際的な通貨体制の安定や国際収支の均衡や金融市場の秩序を行うための機関として存在しているはずだが、設立目的および何をやってきたかを見るかぎり、実体は金貸しが国際金融市場を自在に操るための機関に過ぎない。
つまり、国際金融機関に金貸し規制を期待することはできない。
　
＞『国際金融機関はどうなる？』２．国際金融機関の設立目的は？～IMFは、ドルを基軸通貨にする為に作られた～
　
＞『国際金融機関はどうなる？』３．国際金融機関設立の目的～世界銀行はドルを世界にばら撒く為に作られた～
　
＞『国際金融機関はどうなる？』４．国際金融機関設立の目的～IMF・世界銀行と金貸しとの関係　その１～
　
＞『国際金融機関はどうなる？』５．国際金融機関設立の目的～IMF・世界銀行と金貸しとの関係　その２～
　
＞『国際金融機関はどうなる？』６．国際金融機関は何をやってきたか？～ドル固定相場制→通貨危機→ＩＭＦによる金融支配の周到なシナリオ～
　
＞『国際金融機関はどうなる？』７．国際金融機関は何をやってきたか？～世界銀行は借金地獄への水先案内人～
　
　
☆今後、仮に、国際金融機関の役割があるとすれば、IMFは必要な世界・各国の経済データの調査、世銀は国際貿易決済機構くらいの役割のみに限定すべきである。
　
　
（2／2に、つづく）

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List　   投稿者 kirin ｜ 2009-07-08 ｜ Posted in 未分類 ｜ 8 Comments »　

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