アメリカンドリーム ~アメリカ搾取システム~
アメリカは世界一のGDPを誇る国であり世界一稼いでいるビルゲイツ氏を生み出した国であると同時に、貧困層を大量に抱える国家でもある。そして、年々格差も広がっている。この巧妙な搾取システムはなぜ成立しているのか?
最初にアメリカの実情を書いたブログを紹介します。
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■アメリカの現状
アメリカは世界最高の観光国家である。毎年、膨大な数の観光客が押し寄せてくる。観光客は居心地の良いホテル、レストランの優れたサービス、素晴らしい自然を満喫している。そうした観光サービスを支えているのが、低賃金で働く人々である。アメリカ経済は製造業が衰退し、サービス化が進んでいる。サービス化は、二つの側面を持っている。一つは、コンピュータなどに代表される高付加価値部門の成長であり、もう一つはファーストフードやホテルの清掃などの低賃金サービス労働の増加である。雇用の大半はサービス部門で創出されており、しかもその大部分は低賃金労働のサービス労働である。
アメリカには最低賃金制が導入されている。最低賃金は1時間5.15ドルであるが、レストランのウエイトレスなど“チップ”をもらう職種の最低賃金は、2.13ドルである。客の入りの良いレストランで働くウエイトレスは、かなりの額のチップを稼ぐことができるので他の業種よりも低い最低賃金が設定されているのである。しかし、話はそれで終るわけではない。アメリカのベストセラー『ニッケル・アンド・ダイムド』によれば、ホテルのレストランで働くウエイトレスは貰ったチップを客を運んできたバスの運転手などと分け合うのが普通で、チップの全てが収入になるわけではない。
アメリカの快適な生活を支えているのはこうした低賃金サービス労働であり、しかもそうした職種に就いている労働者の多くは、高校を中退した低学歴の労働者か十分に英語が喋れない移民である。少し才覚のある移民者なら、タクシーの運転手として働くのが普通のパターンである。
アメリカ社会は競争社会である。多くのアメリカ人は、「貧困は自らの責任である」と考える傾向が強い。アメリカ社会を「勝者が全てを得る社会」と呼ぶが、強い者にとってアメリカほど住み安い社会はないのかもしれない。1980年以降、市場原理が強調されるようになって、その傾向はさらに強まっているようだ。一九六五年には企業の最高経営責任者(CEO)と平均的な労働者の賃金格差は二四倍であったが、2003年には185倍にまで拡大している。この格差は、常識的に考えれば、“犯罪的”であるが、現実には当然と受け止められている。
http://www.redcruise.com/nakaoka/?p=153中岡望の目からウロコのアメリカより引用
■アメリカが私権統合を維持できるのはなんでか?
上の引用からそれを実現するための3つのキーワードは
①格差拡大
②個人主義
③社会制度
であると言えます。
格差拡大の現実。しかし、それを目の当たりにしても、貧困層は、個人主義教育を受けた結果、「貧困は自らの責任」であると思い込み、逆に勝者になればすべてを手に入れられるというアメリカンドリームの幻想を抱き続ける。そして一発逆転を目指して私権獲得に埋没し、事実上奴隷として一生を過ごすことになる。それを支えているのが、まさに個人主義であり、それを支える社会制度なのです。因みに最近騒がれているサブプライムローンはこのいい例です。貧困層に借金させ、それを消費に使わせる。その結果モノ(特に住宅など)を買うので企業は儲かるが、貧困層には借金だけが残る。こうしてどんどん格差は拡大し、貧困を作り出していく。
つまり、アメリカンドリームとは、私権欠乏を生起させ搾取システムに参加させるための騙しなのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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コメント2件
blue hermes handbags | 2014.02.02 23:14
hermes armband usa 日本を守るのに右も左もない | 揺らぐドル~基軸通貨体制の終焉
どんべい | 2007.12.22 1:22
毎度勉強になります。ひとつ気になったのが、ドル下落も納得なのですが、プラザ合意前の異常なドルの上昇!!!!!!!!下落分はそのほぼ上昇分といって間違いないでしょう。
これはプラザ合意を事前に知っていた人間が、裏で巨額の資金を動かして儲けているような気がします。・・・考えすぎかもしれませんが(笑)