2012年06月20日
魔術から近代科学15~直感性能(潜在思念)を劣化させた近代科学は架空観念(数学)で自然を対象化するしかなかった~
前回(魔術から近代科学14~西欧にとって魔術は科学発展・侵略拡大に必要な観念だった)は、山本義隆氏の『磁力と重力の発見』から「第7章 ロジャー・ベーコンと磁力の伝播」前半の要約を引用しながら、キリスト教世界を取り巻く環境に適応すべく、ロジャー・ベーコンは「武力支配の前に観念支配が必要」、「科学の目標は自然支配にある」という思想の発端を作り、西欧の科学の飛躍的発展及び他地域の侵略に貢献したことを見てきました。
画像はロジャー・ベーコン
引き続き山本義隆氏の『十六世紀文化革命』から「第7章 ロジャー・ベーコンと磁力の伝播」後半部分の要約を引用しながら、西洋の自然認識がどこで道を間違えたのか、ベーコンの思想の源流を見ながら、近代科学の問題点について見て行きたいと思います。