2011年09月28日

ユーロ危機2 ユーロ危機のウラで、着実に死期が迫っているのは、ヨーロッパではなくアメリカ

ユーロ危機1 ヨーロッパ各国が抱える「歯止め」を外すことになったユーロ導入の続き。)

■ユーロのデメリットは?
今回のギリシアのように、国家財政危機が顕在化し国債価格が下がれば(金利が上昇すれば)、その国の通貨価値も下落し、輸入が抑制され輸出が活発になることで経済を軌道に乗せて行く事は不可能ではない(ex.アジア通貨危機後の東南アジア諸国)。しかし、統一通貨ユーロを用いる限り、その国の実態に沿った通貨安になることは無い。
しかも、日本やアメリカのように”その国に中央銀行がある”訳ではないので、中央銀行による国債買取による延命にも限界がある。
ギリシアを初めとする南欧諸国は、ドイツやフランスなどが買い支えるしかないのだが、そうこうしているうちにも、ユーロ圏全体が沈むリスクが高まっている

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  投稿者 tnaito | 2011-09-28 | Posted in 06.経済破局の行方3 Comments » 

ユーロ危機1 ヨーロッパ各国が抱える「歯止め」を外すことになったユーロ導入


経済指標指数グラフ 【各国比較】1972年=100とした各経済指標の指数グラフ。 主要国株価、為替、NY原油、ロンドン金、国内金、地価、 公定歩合、経済成長率、消費者物価指数を掲載。

7月末から8月初に掛けてアメリカ・デフォルト危機が騒がれてきたが、ギリギリで債務上限法案が議会を通過し、先延ばしにされた。
一方で、9月から再び危機が叫ばれ始めたのが、ユーロである。2010年に噴出したギリシア危機は、抜本的な解決策が見出されず、2011年9月に再び危機が再燃した。今やギリシアの短期国債の金利は100%を超える水準にある。
このユーロ危機は、ユーロが持つ構造的欠陥に負うところも大きい。
そこで今回は、
・ヨーロッパにとってのユーロのメリットは?
・逆に、ユーロのデメリットは?
・ユーロ延命のために、ヨーロッパはどういう手を打ってくるか?

について追求してみたい。

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  投稿者 tnaito | 2011-09-28 | Posted in 06.経済破局の行方2 Comments »