『民主主義』『市民運動』という騙しとその犯罪性 3~貧しい国を助けたいという善意と情熱だけでは、市場派に利用され片棒を担ぐ事になる
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過去、’60年安保闘争にせよ、’69年全共闘運動にせよ、大衆の願いは実現された例がない。さらに遡れば、明治維新やフランス革命も同様であって、実現されたのは、金貸し(金融勢力)支配の体制だけであり、それらの革命に身を投じた若者たちは、金貸しに乗せられ踊らされてきただけであった。
つまり、近代の市民運動は、実現された例がない。従って、「市民運動」という言葉は、幻想と断じざるを得ない。
しかも、この幻想を信じた結果、多くの有為の若者が出口のない袋小路に追い詰められ、自滅していった。これは騙し、それも、社会変革のすべての可能性の芽を摘み取る、破滅的な騙しである。
近代思想を生み出したのは、金貸し(金融勢力)である。ところが、市民運動の活動家たちも、同じ近代思想に立脚している。
同じ思想に立脚しながら、社会を変革することなど出来るわけがない。
るいネット『市民運動という騙し。それも、すべての可能性の芽を摘みとる破滅的な騙し』より引用
第1話では、近代の市民運動は全て騙しであるということについて、第2話では、環境運動は可能性が感じられないだけではなく、社会活力を奪う犯罪性を持っているということについて扱ってきました。
第3話では、国際市場を牛耳る国際資本家が、さらなる市場の拡大、支配体制の確立を求めて、農業の世界を支配し、目先の表層観念に収束した人を利用して起こした「緑の革命」についての記事を紹介します。
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『オルタナティブ通信「既に世界帝国は完成している」2007年09月18日』 より引用
■「国連による経済支援」の実態
日本のジャイカ等、国連機関による経済支援が貧しい国をさらに貧しくし、国連が1000人で済む餓死者を10万人に増加させてきた。
ロックフェラーの経営する世界最大の穀物商社カーギルと提携した化学企業モンサント社が、国連と協力し推進してきた「緑の革命」が餓死の原因である。
「国連と一体化」して、カーギル=ロックフェラーは食糧を増産するという名目で、世界中の貧しい国々に単位面積あたりの収穫量が増加するという大豆の種子等と、農薬、化学肥料をセットにし大量に売り付けてきた。この種子は水を大量に必要とするため、井戸を掘る事業もセットにされていた。それ等の購入費用は貧しい国に借金として残った。日本の海外青年協力隊などが、井戸掘り、農薬の使い方の「指導」を世界中で行った。
種子は単年度しか使えず、収穫された大豆を再び翌年植えても発芽しないように、カーギルは遺伝子組換えを行っていた。毎年貧しい国は、カーギル=モンサントにお金を支払って種子を買わなくてはならなくなった。農薬、化学肥料とセットにしてである。カーギルの金儲けのための遺伝子組換えであった。貧しい国の借金は増える一方になった。
しかし、食糧が増産出来たのはわずかに数年であった。井戸から汲み上げた水には塩分が含まれ、化学肥料の残留と一体化して数年で畑は塩まみれ、残留肥料、農薬まみれになり、耕作出来ない状態になった。農民は農薬によるガンでバタバタ倒れて行った。カーギルの売った農薬DDT等は、人体に危険な発ガン物質が含まれるため、先進国では販売を禁止され、在庫としてカーギルの倉庫に売れ残っていた「毒」であった。
貧しい国の今までわずかでも食糧を生み出していた畑は、塩害等で砂漠に変わって行った。貧しい国には餓死者が大量に発生した。
貧しい国には、農薬、化学肥料、種子、井戸掘りの費用が莫大な借金として残った。借金だらけの政府は、ガンに犯された農民への医療と食糧補助を打ち切った。死者はさらに増加した。
これが「国連による経済支援」の実態である。「国連の仮面」の下にカーギルが居た。
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■貧しい国を助けたいという善意と情熱だけでは、市場派に利用され片棒を担ぐ事になる
カーギルとモンサントだけが、数千万人の農民の死と引き替えに莫大な利益を上げた。農薬、化学肥料の使用法の指導、井戸掘り支援を「善意」で行った日本の海外青年協力隊、ジャイカの若者達は、その無知と国連への「盲信」のために「貧しい国に哀れみをかける殺人部隊」となった。貧しい国を助けたいという善意と情熱では、カーギルやモンサントには「歯が立たない」。 これが悪名高い「緑の革命」である。
農薬、化学肥料を大量に使う農業は、その肥料が比較的「安全」な物であっても土壌を悪化させ、10数年で土壌の悪化とその回復のために耕作を止めなくてはならなくなる。現在、米国でもこうして土壌悪化した休耕地を持つ農民への生活支援のために、莫大な補助金を政府が投入する結果になっている。
■金貸しの目的
(「緑の革命」の結果、)カーギルはカナダ最大の牧草生産会社=食肉業者に成長し、同時に、単独で世界の穀物流通の50%以上を独占する巨大企業に成長した。そこにADMが加わると、このカナダのウクライナ・マフィアは世界の穀物流通の7割以上を「単独」で独占すると言う、「世界の支配者」に成長した。その支配力の源泉が、種子、農薬、化学肥料の販売独占である。人間の命の源である食糧を、地球上で単独で7割以上を独占する等、もはや「世界帝国の独裁者」としか呼び様が無い。化学肥料も農薬も石油化学製品であり、世界の石油王ロックフェラーにのみ可能であった帝国建設と言える。
収量の増加という大儀名分のもとに、貧しい国の人々をさらに困窮に追い込み、若者の熱意と情熱が犠牲にされ、政府を借金まみれに追い込み、自分たちだけが利益を独り占めした。そして、世界の7割もの穀物を独占する支配者となった。
また緑の革命とは、赤の革命に対抗するものとして起こされたと言われていますが、そもそも赤の革命も金貸しが起こしたもの。そうやって対立構造を作って、貧しい人を救うと見せかけて、自分たちの支配化においていく 8)
緑の革命といったいかにもよさそうな言葉の裏に、数知れないほどの騙しが隠されていることがわかります 👿
これは、これから扱っていく民主主義といった、いかにもよさそうな言葉の裏に、たくさんの騙しが含まれていることにも通じます。
社会運動という中身のない運動ではなく、事実を伝えていくこと、構造認識で社会を捉えていくことこそが今求められていることなのです
次回は、シリーズの中間総括としての社会運動の欺瞞性について扱います。
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