2011年07月12日

『今こそパラダイム転換が求められる時』シリーズ-11~新しい認識だけが、現実を変えてゆく~

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このシリーズも、今回が最終回となりました。
過去のシリーズはこちら
シリーズ-1~「必要意識⇒課題意識には、不全発と可能性発の二通りある!」~
シリーズ-2~不全発の『変革の必要』から、実現発の『認識の必要』への大転換」~
シリーズ-3~社会運動の総括1 現実否定の自己欺瞞」~
シリーズ-4~社会運動の総括2 社会運動の自己欺瞞~
シリーズ-5~現実捨象の倒錯観念から、観念捨象の現実直視へ~
シリーズ-6~現実否定の倒錯思考~
シリーズ-7~現実とは、人々の意識である~
シリーズ-8~実現基盤を摘出できない、現実否定の「構造認識」~
シリーズ-9-①~現実、その下部意識と上部意識~
シリーズ-9-②~現実、その下部意識と上部意識~
シリーズ10 残る観念は、頭で塗り替えたら終い
 
このシリーズを通じて、今回の大震災、原発事故を受けて、人々の意識のレベルでは、観念パラダイムの転換の可能性が大きく高まってきたことがわかりました。
そして、マスコミに登場する学者が「ウソをつく!」ということから、旧観念に対する不信が顕在化し、それを、観念パラダイムの転換の好機と捉えました。また、原発事故という未曽有の不全から、その不全をみんなで共有して初めて、課題化され得ることが分かってきました。
その課題を突破するために必要なのは「現実を直視する」ということであり、そこから目を背けた現実否定の意識では、何も実現しないし、社会は変わっていかないことを、明らかにしてきました。
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以下、観念パラダイムの逆転7 新しい認識だけが、現実を変えてゆくの本文を紹介しながら進めていきます。

原始人も現代人も、専ら現実に立脚すると同時に、ひたすら現実を対象化して生きてきた。つまり、潜在思念に導かれて現実を直視することによって、新たな可能性を探り当て、新たな意識(新たな状況認識に導かれた実現回路)を形成し続けてきた。
換言すれば、一個の生も、その塗り重ねたる歴史も、常に現実から出発して新しい認識を紡ぎ出し、それに応じて現実を変えてゆく(現実が変わってゆく)過程である。
現実を社会と言い換えても同じである。社会は人々の共認によって統合され、その意識=共認内容が変化してゆくことによって変わってゆく。現実が変わる=社会が変わるとは、ただそれだけの事である。
その共認内容は徐々にしか変わらず、例えそれが30年ほどの間に猛スピードで変わったとしても、その共認内容の変化に応じて一つずつ規範や制度が改革されてゆくことによってしか、社会は変えられない。

 
 
●新しい認識の創出と共認形成がすべて。そのための残る課題とは?!
 
これまでこのシリーズでも、ひたすら「現実を直視」し、社会の諸事における問題点や原因構造を明らかにしてきました。
そして、これらの問題=現実に立ち塞がる壁を突破しうる可能性を追求し、13の可能性を導き出してきました。
可能性1.支配観念を成立させていた序列原理の崩壊→同類圧力へ
可能性2.日本人は支配観念へのなじみが薄い
可能性3.人々は「社会の対象化」に向かい始めた
可能性4.庶民が特権階級(中間支配層)を信用しなくなった。
可能性5.庶民は下部意識(潜在思念)を対象化し始めた。
可能性6.反米の世界共認の拡がり
可能性7.金融監視体制強化の世界共認の拡がり
可能性8.門外不出の情報が白日の下に晒される
可能性9.時代は既に実現思考の観念パラダイムに転換した!・・・これが実現基盤
可能性10.女原理(女発の充足、安心期待)によって社会は変わる!
可能性11.マスコミの騙し構造をどんどん発信していく。観念的に固定化すれば騙しを見抜く事ができる。
可能性12.大衆発の社会共認期待を受けた政治家が変化を後押しする!
可能性13.マスコミに変わる認識形成サイト(社会統合サイト)によって最終宣告を下す!

 

そこで、最も重要なのは、絶えず新しい認識を紡ぎ出し、人々の共認内容(意識)を変えてゆくことである(新しい認識さえ共認されてゆけば、それに応じて制度etcを変えてゆくのは簡単である)。
原始人がそうであったように、現代人のこれからの現実の生においても、新しい認識の創出とその共認形成が全てであり、そこでは抽象的な「社会変革」という意識は生じない。社会変革という言葉は、倒錯した現実否定の意識からのみ生じる。また、現実否定の意識に基づいているからこそ、「社会変革」という言葉それ自体が欺瞞観念となるのである。

  
   
これらの可能性を実現していくためには「新しい認識の創出とその共認形成が不可欠」で、最後に立ち塞がる、マスコミの壁を突破していくためにも、それを庶民の手で実現していくしか、他に方法はありません。
新しい認識の創出は、既に『実現論』という形で一旦まとめられています。そして今やこれまで見てきたように、旧観念パラダイムはもはや風前の灯火状態となっており、残る課題は、我々日本人ひとり一人が、それら認識を駆使してモノを考え、それを共認していくことにあります!
つまり、日本人はモノを考えはじめるのか?!という課題です。

何かを実現しようとすれば、思考の対象はとことん具象化されてゆく。実現思考で生きていた原始人の精霊はとことん具象的だし、自然科学もそうだし、実現論もそうである。(例えば、原始人には「自然」という概念は存在しない。)
それに対して、「自然」や「社会」は、問題を直ちに解決できない(むしろ、実現可能性がない)ので、問題世界を一括りにしただけの概念である。直ちに解決できないので、現実否定の倒錯思考という観念パラダイムに陥って終い、問題世界を一括りにしただけの「自然」「社会」「変革」etcの概念しか作れなかった訳だが、そうである以上、それらの言葉(自然、社会、変革etc)は単なるお題目にすぎない。

 
 
●思考の対象を、とことん具象化へ
 
旧観念パラダイム、その中でも個人主義思想は、明治期以降に悉く共同体を解体し、人々をバラバラの存在にしてきました。それにより、今や日常の生活では、なかなか共認充足が得られないという非充足社会となってしまいました。(ex:人それぞれ、権利だけを主張)
 
その非充足状況を補うために、現在、人々はツイッターやフェイスブックなどそれまでの人つながりのSNSとは異なるネット媒体へと収束し始めました。
 
そこでの会話は、とことん具象的で、違和感や同じ想いを共有する、或いは相手の課題や期待に応えようとする新しい意識潮流が芽生えてきています。
 
さらには対面の場(朝会や女子会、また様々な勉強会に参加する社会人や学生など)に課題や情報の共有を求め、集まる動きも増えてきました。
  
 

従って、「社会」や「変革」という言葉を使えば使うほど、現実否定の倒錯思考を正当化し、その観念パラダイムに陥ってゆくことになる。従って、この様な倒錯観念はできるだけ使わない方が良い。
例えば、「答え探し」「その為の場作り」etcもっと具体的に実現可能性を示す言葉を使う方が良い。

 
●一人ではなく、みんなで考える:新しい観念パラダイムの転換
このように、ネットでも対面でも人々は常に意識のすり合わせを求めるようになってきています。すり合わせることで、共認充足が得られ、すり合わせの回数が多ければ多いほど、課題の答えや方針が明確に具体化され、情報もより鮮明になっていくことを、人々は分かり出してきたからです。
これは、人々が考えは始めたということではないでしょうか?
考えるという行為は、ついつい「一人で考え込む」と思ってしまいますが、これは旧観念の思考方法が、もともと一人で考えるという思考方法に基づいているためでした。実際、古代宗教や近代思想は、この「一人で考える」行為を山や研究室に篭って行われた結果、生み出されたものです。しかし、これらが現実否定の倒錯観念であったことは、すでに述べました。倒錯観念では、現実に何も生み出せないし、何も実現しないことも、すでに述べました。
ならば、本来「考える」とは、『みんなで考える』ということではないでしょうか。
その根拠は、
①現在の人々の動き(ツイッターや○○会など)
②始原時代を見ればわかるように、もともと観念はみんなで対象を共有するために生まれた
実現論の形成過程
④現実や社会が状況の変化に応じて変わっていくには、新しい認識の共認が不可欠

そして「考える」とは、単なる空想ではなくて、何かを実現するためであり、そのためには歴史に学び、自然の摂理に学び、先人に学び、そこから事実構造を抽出し、その上でどうするべきか、具体的な方法・可能性を提示していくことが重要になります。
つまり、現実を直視し、その中から不全対象や充足可能性(これら思考の対象)をとことん具象化し、そこから常に新しい認識を紡ぎ出し、そして、それらをみんなで摺り合わせていくことこそ「みんなで考えていく」ことであり、新しい観念パラダイムの真髄なのです。
 
 
●共同体の再生へ・・・女の安心⇒充足期待が鍵となる
これらの新しい観念パラダイムへの転換が成し遂げられるためには、現代の個人主義によるバラバラの社会の中では不可能で、また、今現在可能性収束先として人々が向かっているツィッターというネットの世界でも不十分です。
「みんなで考えていく」ということの前提には、自分達が生きているこの社会の中での安定基盤の確保があり、安定基盤とは、自分達が生存課題や生産課題などを共有できる本源集団、つまり共同体の再生が必要不可欠になるのです。これがサル・人類という共認動物を貫く「自然の摂理」なのです。
そこに照準を当てられる鍵となるのが「女の安心・安定⇒充足期待」です。
現代の社会不全は、これから先の「安心・安定」に立ち塞がる大きな壁です。また、この間の福島原発事故による放射能汚染は、子孫繁栄に対する危機的状況です。
これらの危機意識を直感し、「充足期待」として発信できるのは、実は女が最も可能性が高いのです。これらの期待が社会的に大きくなればなるほど、男達は立ち上がり、考えざるをえなくなります。
  
今現在、「共同体の再生」そして「観念パラダイムの転換」の契機として、最も可能性が高いのは、この「女の安心⇒充足期待」であると確信します。
私達は、今後、今まで挙げた13の可能性と、この「女の充足期待」の発信の可能性について注視していく必要があります。この可能性を広げていくことこそ、新しい観念パラダイム、そして新しい本源社会の実現へと繋がる道になると想います。
 
以上、これまで長らくご覧いただき、ありがとうございました。
 
 
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List    投稿者 heineken | 2011-07-12 | Posted in 未分類 | 2 Comments » 

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コメント2件

 hermes handbags orange | 2014.02.03 10:26

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 mbt moja | 2014.02.22 5:09

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