日本支配の構造29 岩倉使節団~問題意識と参考サイト紹介
【日本支配の構造1~28】と題して、この間、明治初期から昭和の終戦に至る史実と構造分析をしてきました。
阿片戦略や日本と欧米の金貸しの構造、財閥解体や三井財閥分析、大東亜共栄圏⇒大東亜金融圏⇒大東亜金融圏⇒大東亜戦争(なぜ戦争に至ったか?)を分析し、最近では、天皇の蓄財を時代を遡って探索してきました。
その姿は、市場原理と私権原理、金貸しの論理に揺り動かされる近代日本でした。明治初期から昭和の終戦までの日本の歩みを見る中で、恐らく、明治政府の欧米の見方や国家戦略が、後の日本に大きな影響を与えていることが想定されたので、福沢、森、岩倉使節団などの研究に入ってみました。明治初期の国内動乱期に新政府がこの国の青写真をどう考えたか?を知る必要に至り、新政府として正式に海外を見聞した【岩倉使節団】の分析をしてみたいと思います。
岩倉使節団の中心メンバー
【左から木戸孝允、山口尚芳、岩倉具視、伊藤博文、大久保利通】(岩倉使節団Wikipediaより。)
この岩倉使節団は、江戸の共同体意識をまだ色濃く残す明治初期に、欧米各国を歴訪した政府公認の使節団です。その共同体意識をもって、各国を歴訪、見聞し、政治や国家の支配体制の良し悪しなどを体験してきた集団であります。後の国家体制・国家戦略の青写真を描く、基礎の認識を得る使節団だったことは否めないと思います。それは、後の金融政策、占領政策、教育政策、明治憲法、市場体制などに影響を及ぼし、金融・市場原理や私権原理、欧米文化に侵食されながら、共同体的色彩のある、欧米とは異なる日本の国家戦略を作り上げることになりまた。
さて、この【岩倉使節団】は、少し前にNHKで、
【その時歴史は動いた・第348回 岩倉使節団 世界一周の旅】
でも放映されました。
私が説明するよりも、多くの有用な参考サイトやHPがありますので、まず、こちらをご紹介します。ご覧いただけると、【岩倉使節団】の理解が深まると思われます。その後、何回かにわたり、【岩倉使節団】についてご紹介したいと思っています。その概要や時代背景、各国の状況、視察の最大目的であるアメリカとイギリスで観取したもの、寄港地での植民地化の現状検見聞など、彼らの驚きや思いを交えながら追っかけていきたいと思います。
★★★まず、岩倉使節団の参考有用サイトをご紹介します。★★★
■『幕末維新の風』のサイト中、『雑録論集・近代日本とイギリス・第4章 岩倉使節団』
■『アジア歴史資料センター:国立公文書館運営「インタネット特別展―公文書にみる―岩倉使節団」』
■『維新の志士たち』のサイト中の『岩倉使節団』
■『長耳碧目録~日本と西洋が出会った頃』のサイト中の『岩倉使節のたび』
■『木戸孝允館』のサイト中の『岩倉使節団』
■『NPO法人米欧亜回覧の会』のサイト中の『岩倉使節団』
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コメント5件
tama | 2009.10.06 22:54
>「社会統合を担う中枢はネット」
「ネットで社会共認を形成し、それが社会を統合していく。」
8年前に指摘されたネットが持つ大きな可能性が、こらから実現されていくのが楽しみです。
atoms | 2009.10.13 22:15
今日までの、数多くのブログの登場や読者の増大(参加者の増大)や相互のリンク(協働の促進)、ブログランキングの興隆(評価競争)は、まさに、ネットの世界が『中味収束・本物収束』に向かって進んできた事を示しています。
そして、このようなネット環境・基盤が整ってきた事から、今後は、『探索から協働』へのベクトルが、より鮮明となって行くと思われます。
その潮流の理論的根拠を一緒に学んでいきたいと思います。
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ryu0106 | 2009.10.01 0:38
>1.社会統合を担う中枢はネットであり、現状のネットは人々が社会探索を始めた段階(注目すべき人や活動や情報を探し始めた段階)で、未だ極めて流動的であるとすれば、現在は極めて緩やかな繋がり(=最も基礎的な認知共認)を形成してゆくこと(云わば、顔見知りになること)が、最も大切な段階だと見るべきだろう。
ネットも「情報≒認識の共有できる仲間作り」から始まると言っているのだと思います。
確かに、顔がわからないネット上でも、親近感を感じることが出来るし、認識の共有という点では、対面以上にその人の考え方がわかることが多いと思います。