2022年06月12日

【日本の技術の神髄から学ぶ】~金属加工・製鉄①~日本のモノづくりの可能性。

近年、ウクライナ紛争による影響で鉄鋼や木材の調達が困難になったことで価格が高騰。建築業でいえば2~3割ほど価格が上がり、事業の成立そのものが危うくなっている状態です。
建築業に限らず、これら国外で起きる突発的な事態はモノづくり全てに大打撃を与え、生産力を下げることになりますが、日本のGDPの2割を占め、いまなお重要な基幹産業となっている日本のモノづくりの生産力の低下は、日本そのものの危機でもあるのではないでしょうか。

今のままではなく、これからの「日本のモノづくりの可能性」について考えていく必要があると思います。

ではそもそも、なぜこうなったのでしょうか?

原因を遡っていくと20 世紀末からおきた製造業の「グローバルサプライチェーン(供給連鎖)」の発展に辿りつきます。

グローバルサプライチェーンの強みは、製品の原料調達から消費活動を世界レベルで捉え、国外で安くモノを作り、自国に仕入れ高く売る効率的な仕組みをつくることにあります。
しかし、コロナのようなパンデミックや紛争など国外で突発的に発生する課題によって、容易に供給が破綻、強みであった安く作ることが困難になりつつあり、国外に生産力を依存していることの危うさが浮き彫りになりました。

21世紀は今後さらに何が起こるかわからない不確実性の高い時代に突入していきます。
グローバルサプライチェーンに依存しつづけることは困難です。

では、これからの製造業はどのような仕組みが良いのでしょうか?またその中で、日本のモノづくりの強みや可能性は何で、どうしたら勝っていけるのでしょうか?
世界で活躍している「日本のモノづくり」ついて見ていくことで、可能性を探っていくとともに、モノづくりに限らず普遍的に『日本の技術の神髄から学ぶ』べきことを見出していきます。

初回は「日本の金属加工・製鉄技術」について見ていきます。

(さらに…)

  投稿者 suga-masa | 2022-06-12 | Posted in 17.これからの教育, 18.市場経済崩壊後の新社会へNo Comments »