2022年06月04日

勉強圧力も、宿題禁止も、人々の活力には繋がらない

皆さんは中国の学校教育と聞いてどんなイメージをお持ちですか?
私は先日まで、誰もが大学受験に向けて学校の寮や塾に入り、鉢巻をして一日中勉強に取り組むというイメージを持っていました。

しかし2021年、「宿題禁止令」が中国政府より出されているのはご存じでしょうか。

今回は、「宿題禁止令」政策の目的は一体何なのか?この政策によって人々の活力は上昇していくのか?に迫ります。

 

そもそも「宿題禁止令」の内容は、、、

・小学1~2学生の宿題は禁止。小学3~6学生は1時間以内、中学生は90分以内とする。

・子供が努力し、仮に宿題が完成しなくても就寝時間を厳守。

・学校と保護者は家の手伝いやスポーツ、読書などを奨励する。

・学校は放課後、一般企業の法定退勤時間まで宿題や授業の解説など教師による学習指導を行う。

 

等々、勉強以外にもたくさんの『規制』がかけられています。

この政策における中国の狙いは、深刻な少子高齢化問題対策です。
というのも、教育の熱が高余るあまり、教育費が保護者の経済的な負担となり、
子どもを持つにも、1人で精一杯な状態になっているのです。

以上のような狙いはあるものの、さらに背景を探ると、
中国における「若者たちの無気力化」をどうするか?という課題が見えてきました。
(さらに…)

  投稿者 ikegaya | 2022-06-04 | Posted in 17.これからの教育No Comments »