2013年10月23日
新概念を学ぶ18~自我の原点は個人自我ではなく集団自我(私権)である
「チンパンジーの狩り」
画像はこちらからお借りしました。
「新概念を学ぶ16 共認回路と自我回路」で提起されたのは、次の3点である。
【1】自我の源泉は、共認の否定にあること。
【2】従って、自我を原点とする近代思想が共認を破壊するのは必然である。実際、近代思想によって導かれてきた現代社会は崩壊の危機に瀕している。
【3】人格の形成過程を見てもそれは共認の確立であり、自我ではなく共認こそ原点(意識の統合者)である。
ここで、自我がどのようにして登場したか?新しい仮説を提起する。
『るいネット』「新概念定義集」で自我は次のように定義されている。
みんなの共認によって(自分には)与えられなかった評価を、他者否定と自己正当化によって、己に都合の良い幻想に収束することで自己充足を得る機能。これは共認機能の派生物であるが、みんなの共認を破壊する共認の敵対物でもあり、謂わば、共認機能が生み出した鬼っ子ともいえる。
この定義からもつい、自我は個人と一体と考えがちであるが、自我の源泉は個人自我ではなく、集団自我なのではないか。
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