2013年02月26日
新概念を学ぶ9~新たな集団本能=親和本能の獲得
新概念を学ぶ8では、外敵から逃れるため半地下に隠れ住むしかなかった始原哺乳類(原モグラ)は、弱者であったがゆえに胎内保育と産後保護という種の保存機能を獲得しました。また、成体まで淘汰が働かなくなるので、成体の淘汰を激化させるために性闘争本能を強化して、淘汰適応を図ってきたという事を扱いました
しかし、生物の原点は種の保存であるにもかかわらず、個体を死に追いやるまで強化された性闘争本能を持つ始原哺乳類(原モグラ)は、尋常ではない生物であったと言えます。集団本能を持ちながらにして集団を破壊する性闘争を行わざるを得ないという矛盾を孕んでいるのである。その後、集団化していった哺乳類がどのようにして、その矛盾を克服していったのかを実現論を紐解きながら、見ていきたいと思います。