2010年09月08日
特権階級の世界と大衆共認の世界を繋いでいたもの(2)~金貸し支配⇒三権分立が特権階級の暴走を可能にした
「特権階級の世界と大衆共認の世界を繋いでいたもの(1)~武力支配時代の秩序期待」では、武力支配の時代においては、全社会的な秩序期待こそが、支配階級・特権階級と大衆の世界を繋ぐ紐帯だったことを述べた。
では、近代はどうなったか?
その前提として、近代になって制度がどう変わったのかを明らかにしておく必要があるだろう。
立正大学阪口大和氏の論稿「現代社会の権力構造(6)立正経営論集(2005年12月)」から引用する。
この論稿の趣旨は、三権分立制度の建前は、それによって権力集中の弊害を除けると仮定しているが、現実には、主権在民の幻想のもとにある立法府の弱体化と行政府(含む軍部) の制度的暴走が止められない。金貸し支配にとって都合の良い制度、それが三権分立をはじめとする民主制度だということだ。
阪口大和氏
画像はこちらからお借りしました。
いつも応援ありがとうございます。