2022年03月18日
ウクライナ情勢をどう見るか?(視点)
ウクライナ情勢が日々メディアで伝えられています。
当ブログのスタンスは、どちらかの陣営に与することではなく、「世界の力学はどうなるか?」、様々な情報を読み解き、仮説を立案検証し、冷静に事実を見極めることです。
考えるべき視点として、「軍事」(ウクライナ局地戦、長期化、核および科学技術の問題)、「経済」(経済制裁の効力、ロシア国民経済は?)、「メディアと世論」(情報戦、プロパガンダ、反プーチン機運は?)等々ありますが、、、
私自身は、ウクライナ局地戦の行く末はいくつかのシナリオが考えられるものの、主戦場は「局地戦の先を見据えた戦略」であり、【ドル基軸通貨体制】【エネルギー・資源・食糧】が焦点になると考えています。
なお日本にとっても、ドルの問題→円の問題(http://blog.nihon-syakai.net/blog/2022/01/13152.html)、および資源の問題は、国民経済を左右する極めて重要な事項となります。
現在、日本を含む西側の報道の多くは、「正義」(感情)を盾にしたプロパガンダを企図したものとなっています。これを鵜呑みにすることは、思考停止に他なりません。「正義」は立場によって180度異なるし、現代のメディア報道は(特定の権力および金融資本の意向に基づく)「情報戦」であることに自覚的になるべきです。
何が事実なのか、どうなるのか、誰も確たる正解を持っていない問題ですから、思考のスタンスとして、まずは正義・感情論を排して「各国の立場に同化して考えてみる」、「歴史をさかのぼって、なぜこのような対立に至っているのか、構造化する」ことが大事ではないかと思う次第です。
いくつかの情報を紹介します。
■「ロシアの論理」で読み解くウクライナ危機【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】(2022年2月9日)https://www.youtube.com/watch?v=9j_-bJnp3Z8 ※この動画は開戦前に収録されたもの。なぜロシアはここまで強硬なのか。あえて「ロシアの論理」や「言い分」に立って、ウクライナ危機を解説。
↑ロシア(プーチン)にとっては第一次・第二次世界大戦も戦後冷戦も、いまだ終わっていない出来事であることがよくわかります。
■『ウクライナ危機は2014年から始まる”ネオコン”対プーチンの闘いだ!』ゲスト:元ウクライナ大使 馬渕睦夫氏 https://www.youtube.com/watch?v=Cmnpn93FS9Q&t=1s
■ロシアとウクライナが「こじれた」複雑すぎる経緯 https://toyokeizai.net/articles/-/514936
■ウクライナ危機の世界史的意義 ―ロシア・ウクライナ関係史の視点から― https://ippjapan.org/archives/4697
■ウクライナの歴史年表 https://europa-japan.com/cate_history/ukraine.html
by Yusuke