2020年12月18日
明治中期の日本庶民~小泉八雲 「日本の面影」より~
小泉八雲はギリシャ生まれのイギリス人で「怪談」など、日本の古い民話を題材にした作品で知られるが、以下は彼の著作である「日本の面影」よりの引用である。「日本の面影」は八雲の来日後初の作品集で、1894年ボストンとニューヨークで出版された、明治中期の日本人の庶民の姿や日本の風景を描いたものである。八雲は近代化・産業化に強い危惧を感じており、それが痛烈な西洋批判に現れている。
以下引用
>日本の生活にも、短所もあれば、愚劣さもある。悪もあれば、残酷さもある。だが、よく見ていけばいくほど、その並外れた善良さ、奇跡的と思えるほどの辛抱強さ、いつも変わることのない慇懃さ、素朴な心、相手をすぐに思いやる察しのよさに、目を見張るばかりだ。
>日本がキリスト教に改宗するなら、道徳やそのほかの面で得るものは何もないが、失うものは多いといわねばならない。これは、公平に日本を観察してきた多くの見識者の声であるが、私もそう信じて疑わない。
