2014年09月09日
脱グローバリズムの可能性をロシアに探る⑤~ソ連を崩壊させた金貸し(ロスチャイルド)
「社会主義国家は、市場の限界を感じた金貸しの実験か?」の論旨は、次の通りである。
資本主義国家で大衆からトコトンまで収奪すれば市場は縮小し、秩序崩壊の危険性がある。大衆から私有権を剥奪した上で、収奪の極大化と秩序安定の両立を企図したのが社会主義国家である、ところが、秩序を安定化するために大衆の生存を保障した結果、生存圧力⇒私権活力は低迷し、西側の援助なしには市場の維持さえできなくなる。だからこそ、先進国において豊かさが実現し、市場が縮小し始めると、わずか20年で、金貸しは社会主義体制を放棄せざるを得なくなったのである。
今回は、金貸しが作り上げた社会主義国家ソ連の崩壊とプーチンの登場までを概観する。