2014年09月02日

共産主義と新自由主義の類似性(実は同じ穴のムジナ)

「社会主義国家は、市場の限界を感じた金貸しの実験か?」の論旨は、次の通りである。
資本主義国家で大衆からトコトンまで収奪すれば市場は縮小し、秩序崩壊の危険性がある。大衆から私有権を剥奪した上で、収奪の極大化と秩序安定の両立を企図したのが社会主義国家である、ところが、秩序を安定化するために大衆の生存を保障した結果、生存圧力⇒私権活力は低迷し、西側の援助なしには市場の維持さえできなくなる。だからこそ、先進国において豊かさが実現し、市場が縮小し始めると、わずか20年で、金貸しは社会主義体制を放棄せざるを得なくなったのである。

つまり、市場の限界を感じていた金貸しが打ち出したのが社会主義国家である。その理論体系(共産主義)を構築したのがマルクスであるが、市場の限界に直面して浮上した経済理論がもう一つある。

’70年頃、豊かさが実現された先進国では、市場が縮小し始めた。国家が借金をして市場に注入することで市場拡大を図ったが、その結果、際限なく国の借金が肥大化した。その導きになったのがケインズ経済学であるが、ケインズが実体経済の刺激を主張したのに対して、紙幣のばら撒きを主張したのがマネタリズムや新自由主義。彼らが現代経済学の主流となったのは、物欲限界に達した先進国で市場拡大を続けるには紙幣をばら撒くしかなくなったからに他ならない。その結果、余ったお金が金融市場の流れ込み、バブルを作り出した。彼らこそバブルの張本人である。
つまり、’70年以降の市場の縮小という事態に陥った先進国において浮上したのが新自由主義であるが、共産主義と新自由主義は類似性があると云う。

(さらに…)

  投稿者 nihon | 2014-09-02 | Posted in 01.どうする?マスコミ支配No Comments »