2013年04月11日

次代に求められる共認形成力とは 第10回~これから生き残る企業に求められる能力とは⇒新しい観念の必要~

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第1回~共認とは何か?~
第2回~私権時代の共認の中身とはどのようなものか~
第3回~世界的な本源回帰の潮流と世界を先導する日本への期待~
第4回~共認形成力の根幹、共認回路を育む日本の子育て~
第5回~幼少期の“遊び”の本質とテレビ脳の危険性~
第6回~「自らが村を守ってゆく自主性」を育んだ共同体教育とは~
第7回~共同体の集団統合=全員一致とはどのようなものか~
第8回~日本企業に向けられた最先端の期待~
第9回~自分発→みんな発へ。共認形成の根本規範~
 
「次代に求められる共認形成力」いよいよ最終回です。
 
ここまで次代に求められる共認形成力の獲得過程を見てきましたが、それは最終的には次代を切り開くための新しい観念を獲得できるかどうかにかかっています。
  

「1.これから生き残る企業に求められる能力は?」より
バブルの崩壊以降、少しも良くならない景気。その上、金融危機でいつ失速するか分からない世界経済。それなのに、司令塔たる政府は無策なままで、この国の統合機関の空転はひどくなる一方です。
学者や官僚は、誤魔化しの弥縫策しか打ち出せず、経営コンサル等も同様で、小手先の方法論しか提示できません。事態は悪化するばかりなのに、講演などを聞きに行っても、この状況を打開する抜本的な答えを語る人は誰もいません。
その上、マスコミは中立公正という看板をかなぐり捨てて、偏向報道を繰り返しており、本当のことは何一つ報道しなくなっています。
明らかに、時代はかつて無かったほどの大きな転換期を迎えています。おそらく今回の大転換は、ありふれた企業理念や小手先の方法論では生き残れないでしょう。
時代はもっと根本的な転換期を迎えており、この大転換に対応する為には、この転換が何を意味しているのかを理解し、現在すでに形成されつつある人類の新たな活力源と、それが生み出す新しい社会の姿を明確に掴む必要があります。

 
「時代は根本的な転換期を迎えている」
 
これが、新しい観念が求められる最大の所以ですが、その中身は具体的にはどのようなものなのでしょうか。
 

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「12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)」より
新理論は、人々の実現期待に応えられる理論=現実に使える理論でなければならない。従って、現実から乖離した近代観念をはじめとする全ての架空観念は全的に否定され、ゼロから新理論を構築してゆくことになる。そのためには、現実世界を動かす実現の構造を発掘できるまで、徹底して人類史を(必要ならサル社会や生物史まで)遡って、歴史事実を収集し、それを法則化=構造化する必要がある。

 
そして、新しい認識を生み出す可能性の萌芽も見え始めました。
 

「12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)」より
私権の終焉によって生起した本能回帰・共認回帰の潮流は、その潜在思念に応合した言葉を生み出してゆく。すでに、「もったいない→節約・食抑」あるいは「役に立ちたい→社会を良くしたい」等の言葉が浮上してきており、それらは、構造概念ではなく価値観念に過ぎないが、すでに若い世代では、それらの言葉=観念が、同じく価値観念に過ぎない「恋愛」「自由」「個人」等の近代観念を圧倒しつつある。
どうやら、動かなかった観念が動き始めたようである。
「役に立ちたい」という言葉に象徴される、周りの期待=課題に応えようとする課題収束の潮流は、期待に応えるための能力の欠乏を蓄積させてゆく。
さらに期応収束⇒課題収束を強める新しい世代は、どんどん同類課題を感取する感度を高めていき、遂に’11年、原発災害と統合機関の暴走を目の当たりにして、一気に社会統合期待を上昇させた。
彼らは、化石化した専門家を尻目に「自分たちで、どうにかしなければ」という統合課題を自らの課題として肉体化させつつある。この統合期待は、必然的に、それを実現するための答えの欠乏を蓄積させてゆく。

 
 
このような認識に基づいて、類グループでは「認識勉強会」を実施しています。
この「認識勉強会」には、同じ志を持つ企業の経営者や幹部候補の中堅・若手社員の方々にご参加いただいています。
 
最後に、ご参加いただいているある経営者の方の感想をご紹介します。
 

3・11震災以降、これからの時代のことを真剣に考え始めました。それは経営のためでもありますが、それ以上に、人類の根源的な問いと向き合う必要を感じたからです。
今、「認識勉強会」を終え、新しい道が目の前に現れました。そこには人類の歴史や社会構造の変化、そして“共認の時代”という確かな認識があります。
「社内ネット」も迷わず導入を決めました。それが社員同士の共認の場と成ると確信したから。社内も少しずつ変化が表れてきました。みんなの智慧を共有し、みんなで乗り越え、成長して行く。互いに“期待し合い、期待に応える”関係、それが最大の充足となる文化が生まれ始めました。
私はこのような会社を目指してきました。思い付くことは全部やりました。でも、全部失敗し、もう諦めていました。ところが、社内ネットを始め、勉強会や「るいネット」の経営版にも参加し、“共認の現場”を実際にみることができたのです。
現在の社会の混沌は正しい認識の欠如が原因です。正しい認識をもって企業が変われば、社会はきっと良くなる。そのような明るい期待を持てるようになったことが一番嬉しいです。

List    投稿者 nishi | 2013-04-11 | Posted in 未分類 | No Comments » 

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