2018年08月03日
江戸時代の「身分制度」とヨーロッパの「階級社会」は何が違うのか。
日本は明治維新を境に、教育、文化、社会制度等、日本古来の様々な伝統や文化を一新します。世に言う「文明開化」です。
欧米列強の植民地支配の圧力を廃し、一刻も早く先進国に追いつく為の国家改造に踏み切ります。
この大転換は功を奏し、短期間で富国強兵と殖産工業を実現させ、日清戦争・日露戦争という2度の大戦を勝利に導きます。
この国家改造を成し遂げる為に、指導層は前時代(江戸時代)の体制や諸制度を否定する事で、近代国家、近代思想の素晴らしさを浸透させてゆきます。前時代の封建制は古い制度として負のイメージを植え付けられました。
しかしこれは日本に限った話ではありません。
欧米諸国も市民革命や民主化、近代化を進めるために前時代の封建制や絶対王政を否定し、現政権の正当性を謳います。
しかし同じ封建制でも、ヨーロッパのそれと日本とでは大きな違いがありました。