2007年09月18日

マスコミは自分達以外の【言論の自由】は許さない!

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ちょっと旧い記事ですが、マスコミの問題について特捜検事を長くしてきた経験に基づく実感を端的に表現した文章がありました。
東京地検、井内特捜部長が書いた文書で、「某受験生及び修習生向け雑誌の原稿抜粋 ― 東京地検特捜部長に就任して」です。
内容は「マスコミはいい加減」「やくざ以下」という一見すると不適当な表現の内容のものですが、内容は昨今のマスコミにおける捏造問題から考えても正しい内容のように思います。一方マスコミは、その汚い言葉の部分だけを取り出して報道し、司法担当、いわゆる地検詰めの記者の間から井内特捜部長を糾弾しようという動きが出ていたようです。
地検特捜部長 井内氏の問題文書全文
より引用します。
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~前略~
 さらにマスコミとの戦いがあります。正直なところ、マスコミの取材と報道は捜査にとって有害無益です。マスコミが無闇に事件関係者に取材したり、特捜部が誰を呼びだして取り調べたとか、捜索をしたとかの捜査状況の報道をしたり、逮捕や捜索の強制捜査のいわゆる前打ち報道をしたりすることによって、事件関係者に捜査機関の動きや捜査の進展具合を察知され、事件関係者が否認や黙秘に転じたり、その口が固くなって供述が後退したり進展しなくなったり、証拠隠滅工作がなされたり、関係者の逃亡やあげくの果てには自殺に至るということが少なくありません。そのような報道や取材は、まさに、捜査を妨害し、事件を潰して刑事責任を負うべき者や組織にそれを免れさせ、社会正義の実現を妨げ、犯罪者及び犯罪組織を支援している以外の何物でもありません。それは、同時にマスコミが犯罪者そのものに成り下がっていることの現れであると言って少しも過言ではありません。私は、常々、記者らに、そのような取材や報道に何の社会的意味があるのか、君らは犯罪支援をしていて恥じないのかと言っているのですが、まともな反論を聞いたことがありません。私の指摘が正鵠を得ているが故に有効な反論をし得ず、逃げているだけなのです。
 その上、マスコミは、無責任に捜査をあおるだけあおっておいて、結果があおった通りにならないと、一転して手の平を返すごとく捜査を揶揄したり皮肉ったりするのが常套手段です。
 しかも間違ったあるいは捜査妨害の報道や取材をしても、謝罪するどころか、論理をすり替えて他に責任を転嫁するのが彼らのこれ又常套手段です。この世の中で、マスコミほどいい加減で無責任な組織はないというのが、私が特捜検事を長くしてきた経験に基づく実感です。
 そして、そのような取材や報道をする記者達の動機は、社会正義の実現などという崇高なものでは決してありません。自分がマスコミの社内で高く評価されるための功名心、あるいはそれと裏腹の自分が低く評価されて左遷などされないための自己保身以外の何物でもないのです。実際に、数は少ないのですが、それでも多少でも心ある記者は、私に内々そのような動機に基づく取材や報道であることを認めています。
 以前に、法の華三法行という組織の犯罪について強制捜査(これ自体は警視庁が担当したものですが、本質は何も変わりません)の前打ち報道をしたことが原因となって証拠隠滅がなされたことがあり、読者からその前打ち報道について批判されたことがありました。その批判に対して、その社の記者は、「捜査の進展を把握し、正確かつできるだけ迅速に伝えることは、報道機関の責務であり、捜査機関をチェックするうえでも必要なことだとも考えている」旨の弁明記事を掲載しました。しかし、これは、私に言わせれば詭弁の最たるものです。どこに捜査の進展を把握し、正確かつできるだけ迅速に伝えることによって事件が潰れ、犯罪者がその罪を免れて良いと考える国民がいるでしょうか。少なくとも良識のある国民はそんなことは一つも望んでいません。しかも正確な報道どころか、誤った報道が多いのですからこの弁明は噴飯ものです。また、そもそも捜査機関のチェックをすることによって事件を潰してしまったら元も子もないはずです。それ以上に捜査機関のチェックができるだけの見識と良識を持った記者に今までついぞお目にかかったことがありませんし、本当に捜査機関のチェックをするというなら捜査後でなければし得ないはずです。
 そのような意味で、マスコミは、やくざ者より始末に終えない悪辣な存在です。少なくともやくざ者は、自分たちが社会から嫌われ、また社会にとって有害な存在であることを自覚し、自認しています。ところが、マスコミは表面的には社会正義の実現などというきれい事を標榜しながら、実際はそのような卑しい薄汚い動機に基づいて捜査を妨害し、社会正義の実現を妨げ、犯罪支援を行っているのです。厚顔無恥も甚だしいものがあります。まさに百年河清をまつ思いです。
 そのようにマスコミは本当に有害無益な存在です。マスコミに気づかれずに強制捜査に着手できれば、その捜査はほとんど成功したと言っても過言ではありません。例えば、先に触れた金丸信自由民主党幹事長らによる脱税事件、元建設大臣中尾栄一らによる受託収賄事件、中央社会保険医療協議会をめぐる贈収賄事件などがその典型例であり、マスコミに気づかれずに捜査を進めることができたことが一因となって、金丸や中尾あるいは中央社会保険医療協議会関係者の自白も得られたのです。逆に捜査がマスコミの取材や報道に巻き込まれ、妨害されて、困難を来したり、事件が潰れたり、事件が伸びずに末端の者の摘発だけで終わって本来摘発されるべき者が摘発されなかったという例が枚挙にいとまがないのです。そのため、いかにマスコミに気づかれずに隠密裡に捜査を進めていくかについて神経をすり減らす毎日です。

ん~皆さんどう感じましたか?他のサイトでも多くのマスコミの捏造や言論統制の問題が暴露されています。 😈 長く間の経験からの実感はその重みも違います。 😈
マスコミは【言論の自由】と声高に叫ぶわりには、マスコミ以外にはそれを許さない。その姿勢って、何?言論の自由という武器はマスコミのためにあるのではない。!要はマスコミ以外の言論の自由は許さない!と主張していることを分かっていないこと自体恐ろしいことだ!ほっとけない!
また、上記文章に対して法務省の定例記者会見でのやり取りも流石マスコミといった論調が展開されていますので紹介しますので参考に。 👿
大臣閣議後記者会見の概要  平成17年1月28日(金)

~略~
Q:内容的にメディア規制だと思いませんか。要するに,捜査する前に書くなと。ああいうことを書くと,特捜部は何を捜査しているかマスコミは知らないわけですから,我々の調査報道したものも,捜査妨害だと切って捨てることができるわけですよね。そういう意味で非常に不適切な,報道の自由を阻害する憲法違反的な文書だという御認識はございませんか。
~略~
Q:穏当どころか,文中で暴力団をマスコミよりも上位に持ち上げて,結果的に肯定しているわけですよ。そういう表現について,穏当を欠いたという程度のことなんですか。捜査幹部が,やくざを持ち上げるような表現を使った文書が,その程度のことなのですか。
~略~
Q:穏当どころか,警視庁が暴力団の捜査をしている最中に,やくざを持ち上げる表現を検察庁の幹部が言って,捜査幹部として適切ですか。
~略~

詳細なやり取りはリンク先を見て下さい。ほとほと呆れるやり取りです。 😥 😥

List    投稿者 gabor | 2007-09-18 | Posted in 未分類 | 3 Comments » 

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コメント3件

 匿名 | 2007.10.28 12:47

silkroadさんが訳してくれたのですか!
感謝々であります。

 匿名 | 2007.10.29 11:38

>silkroadさんが訳してくれたのですか!
>感謝々であります。
ありがとうございます!と、言いたい所なのですが、
在日米国大使館のHPに和訳が出ているんですよ。

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