2019年02月21日

150年前 岩倉遣欧使節団が見抜いた欧米諸国の本質と、現代の共通点

iwakura

明治維新期に派遣された「岩倉遣欧使節団」
メンバーは岩倉具視、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文、といった明治新政府の重鎮達であり、その規模、内容共に今日でも非常に有名な使節団です。
この使節団は昨今の物見遊山的な視察旅行とは全く次元が異なる、高い外圧、内圧を背景に編成されたものでした。
日本が列強諸国の圧力と対等に渡り合うために、富国強兵、殖産興業による近代国家の実現が急務であり、政府高官の半分を割いてまで長期間の外遊に打って出たのでした。

教科書では、彼らは欧米大国の進んだ文明に驚愕し、同時に日本の後進を憂い、欧米化の必要性を強く悟ったかのように書かれます。

 しかし彼らは、権謀術数の限りを尽くして幕末の風雲を切り回し、新国家建設に命を懸けた、高い能力を持った革命家達です。
西洋文明を手ぶらで礼賛したわけではなく、むしろ欧米諸国の「負」の部分をも冷静に分析し、新国家日本の範となるかを怜悧に見極めていました

(さらに…)

  投稿者 nihon | 2019-02-21 | Posted in 09.国際政治情勢の分析No Comments »