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【世界の力を読み解く】中間選挙で米国分離は加速/米露の対立が深まる戦争拡大か!?

先月には米国の中間選挙が行われました。前評判では共和党の圧勝という話もありましたが、上院については民主党が何とか過半数の議席を確保という形で決着。コンピューターが発達してる現代で結果が出るまでに何週間もかかるという不可解さから、国内勢力が大きく分断している事が見られます。米国の国力低下は止められない状況です。

そんな中、記録的な円安状況が徐々に改善しつつあります。その一方で日本政府の支持率も大きく低下しています。米国の動きと関係しているのでしょうか?また今年はオリンピックという世界的なイベントの直後にウクライナ戦争が始まりました。それを思い返すと現在盛り上がっているワールドカップの終了後には何か大きな動きがあるのかが気になるところです。

今回は年内の動きも振り返りつつ今後の世界動向を考察していきます。

〇中間選挙前の結果は!?
米国中間選挙が終わり、前評判ほど共和党が圧勝とはならなかったのものは下院はトランプが支持する共和党が過半数以上を確保。大統領・副大統領の次の影響力をもつ下院議長は共和党となる予定。上院は民主党が過半数以上を何とか確保。

投票完了から結果が出るまでに3週間以上かかるという異常事態でしたが、米国民の多くが何かが行われているというのは感じ取っているのでしょう。どんな手段であっても勝ち切ることが政治力という状況なのでしょう。ここでも時間が掛かるという事は、国内の勢力が完全に分断している証拠。その結果国力も低下しており、海外への影響力も衰退。2年後の選挙にトランプが出るという話も出ていますが、何をしたところで2年も経つ頃にはより影響力は低下していることは確実でしょう。

〇国際イベントの裏で再び仕込まれる戦争
今春から続いているウクライナ戦争ですが、この戦争が始まったのは国際イベントのオリンピック終了後でした。オリンピックと同等の盛り上がりを見せたワールドカップ中にも同様に戦争の火種が仕込まれていました。(コソボ、EUに加盟申請 隣国セルビアは強く反発リンク [1])裏で米国がコソボを支援し、親露国であるセルビアに圧力を掛けるといった、米露の代理戦争となっているウクライナ戦争と同様の構図であることから、米国が意図をもって仕掛けていることは間違えないでしょう。北京オリンピック前後でも中米間の圧力の高まりがありました(リンク [2])が結果としては米露の戦争になったところまで類似しています。(中国が露を強く支援していることは確実)

※コソボとセルビアの歴史的背景についてのは別記事とするため詳細は割愛します。

〇日欧への武器輸送を強化する米国
米国が国力を低下させているにも関わらず、それを助けようとするかのように日本政府は12月に防衛予算を毎年1兆円増やし、米国の兵器を輸入することを決めました。このため財務省は国防費増加(5年後の11兆円:倍増)の財源として、増税を決めています。2024年からは、物価上昇の負担と重なる「増税」になるでしょう。日本のワールドカップ熱が下火になりようやく遅れてニュースに出てくるようになりました。ウクライナ戦争に続く、台湾海峡の地政学的な危機と北朝鮮のミサイル、コソボでの緊張は、日本やドイツに米国の兵器を買わせるパフォーマンスであることがわかります。日本と同様にドイツも国防費を増加させます

〇首相交代で米圧力かわす準備に入った日本
日本では国防費の増加には応じているものの、実際には中国のとの関係を優先したい日本はすでに首相がいつ交代になってもおかしくない布石を打ち始めています。(※岸田内閣支持24%に低下リンク [3]。支持率の低下は増税の話が明るみになる以前から出し始めていた)首相を交代してのらりくらりと米国の圧力をかわすのは常とう手段になりつつあります。(日本の首相は存在感を消す方向に向かっているリンク [4]

〇来年の世界動向はどうなるか!?
増税に関してはこのままスムーズに進むかは定かではない。増税は国の防衛を高める事よりも米国を支えることが主軸になっているので、米国の影響力がこのまま衰退すれば増税は不要になる。ここでの日本の立ち振る舞いによって、日本と中露の関係の深さも見えてくる。一方で戦争の長期化は避けられない(さらに拡大)ことは決定的で物価高は継続。それらの影響を最も受けるのが欧州。(物資不足だけでなく実際に戦場になる危機が迫っている)欧州の動きが世界情勢に影響を与えると考えられる。欧州の動きによってはドル崩壊は早まる。

★年始に世界動向でポイントになってきそうなのが、各国及び国民の防衛意識、欧州の動向、物価高継続による市場の変化ではないでしょうか。

by Satoshi

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