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人々の一体化を阻害し分断する観念群が、日本人の活力衰弱を加速させている

現在日本人の活力はどん底状態にある。その象徴が自殺者数の多さで 中でも中高生等10代の自殺が目立つ(死因のトップが自殺という国は他にはない)。実感としても中高生の中で「生きる意味が見いだせない」という声が増加しているのを感じる。

その背景には私権圧力が衰弱し、目標喪失状態に陥ったことが遠因としてある。しかし私権に代わる共認収束の潮流も同時に進行しているはずで、それだけでは自殺の多さに象徴される、生きる目標の喪失や活力衰弱の急速な進行を説明できないと思われる。

では原因は何なのか?この20年間で急速に進行したのが観念支配である。その観念の中身は、個人主義→「個性第一」、あるいは「プライバシー」をはじめとする、人々を分断し、一体化を阻害する観念群である。権利主張を是とする男女同権をはじめとする権利観念も同様で、権利主張に立脚すれば一体化は破壊される。権利観念から派生した、パワハラ、セクハラ観念も結果的に、相互の警戒心→他人との距離を増大させた。

それらの観念群に加えて学校現場でも個人に意識を収束させる成績第一(定期テスト重視)や、他学年の教室に入ってはいけない、他のクラスにいてはいけないなど、他集団とのつながりを断とうとする理不尽とも思えるルールが横行している

共認充足を得ることは、私権終焉後の人類の新たな生きる意味であり、一体充足は最大の活力源である。それを否定する支配観念はその新しい活力の息吹を封じ込めるものである。
支配階級は私権終焉以降、人々の共認収束(古い言葉で言えば「連帯」を恐れ、意識してこの分断観念を流布させてきた疑いがある。昨今急速に高まっている一体化欠乏の顕在化は、そのような分断観念の横行に対する、必然的な抵抗の表れなのかもしれない。

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