本ブログ、るいネットでQアノン発の情報が多数肯定的に発信されていますが、若干疑問に思われる情報もあるように感じています。改めて、Qアノン投稿、Qアノン現象の出どころは何なのか、調べ、考察してみました。
結論から言えば
- 格差が拡大したアメリカ社会において、支配エリートの悪行を暴露し攻撃するネット世論と一般世論が形成される背景構造、必然構造がある。
- Qアノン情報には、政権内部しか知りえないような、驚くべき(エリートの悪行を暴露する)事実の情報が含まれている。
- したがって、Qアノン情報の出どころは、意識潮流を捉え利用したトランプ政権選挙対策発信である可能性が高い。
- したがって、驚くべき事実情報を含む一方で、支配エリート≒民主党を攻撃するのに都合のいい虚偽の情報、また、(宇宙人論など)人々の興味関心を引くための情報も多数含まれている。
以上が現時点での私のQアノン現象に対する理解です。
トランプ民族派が大きな政治潮流を作っていくことに可能性を感じますが、一方で現実の(選挙等の)私権闘争を戦うトランプチームは、民主党に勝つために偽も含めて発信しているはず。仮にそうでなくても、集まってきた熱狂的な支持者の中にはそういう行動に出るものは少なくないはず。
その両側面(本源可能性/虚も含めた世論戦略)を捉えたうえで、Qアノン情報を理解し、次の展開、私たち自身どうするを探っていきたい。
右左ブログ、るいネットに集っているみなさんにも、ぜひ、この点も含めて追求願いたい。(それで、結局奥の院は現状をどう動かしていこうとしているのかが重要ですが、いったんは置いておきます。)
上記は、るいネットおすすめサイトに掲載さてている「ヤスの備忘録」を運営する高島康司の著書「Qアノン陰謀の存在証明」を参考に考えました。
以下は、「Qアノン陰謀の存在証明」からの引用です。(高島氏の説は、私は未来論にやや疑問を感じ、また、トランプに対してやや否定意識が強い印象を感じましたが、それ以外は鋭い認識だと感じました。)
つまり、現在のアメリカはロスチャイルド家やソロス家に代表される国際資本のグローバリストによって、クリントンの民主党と「ディープステート」という手先を使って支配されている。そうした中、グローバリストの策謀を告発し、アメリカを国民の手に取り戻すために
「アメリカ第2革命を」主導しているのが、ほかならぬトランプ大統領であり、Qアノンはそのトランプ政権内部にいる情報機関チームである、ということだ。
Qアノンは、トランプ大統領の推し進める「アメリカ第2革命」の進捗状況を知らせると同時に、支配エリートが行っている残虐で理不尽な隠された振る舞いを暴露し続けている。その範囲は政治にとどまらず、「ペドフィリア」から「悪魔崇拝」、さらには「秘密宇宙プログラム」といった地球外知的生命体に関するものまで、壮大な領域に及んでいる。
トランプ大統領とQアノンが起こす革命では、クリントン一味とそれに連なるグローバリストたちは全員逮捕され、新しい公平な金融システムが構築されるとした「ネサラ、ゲサラ」という計画も進行している。(中略)しかし、はたしてこれは事実なのだろうか。(中略)
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ネットにはあらゆるタイプの陰謀論があふれている。もちろん、そうしたものが全て事実あるはずもないが、中には事実を反映し、のちに事実が証明されるものも多い。
確かにペドフィリア自体は行われているし、子供を誘拐するハイチの人身売買組織の存在や、ローマカトリック教会に蔓延する聖職者によるペドフィリア、ジェフェリーエプスタインなどのようにエリートの歪んだ性的嗜好を満たすための少女売春等々、様々な事件が実際に連続している。
さらに「ボヘミアン・グローブ」に代表されるように、「悪魔崇拝」としか形容しようがない儀式も一部の欧米エリート間で行われているようだ。それはロシアの報道機関が報じたイギリス首相経験者のメールなどからも分かる。非常に生々しいものだった。(中略)
テロ組織「IS(イスラム国)」に資金供与しているサウジアラビアから、その事実を知りながら巨額の献金を受けていた「クリントン財団」の疑惑についても同じことが言える。Qアノンは両者の間に巣くう闇に関心が向かうような投稿を頻繁に行っており、その後、多くの調査ジャーナリストの取材によってそれが事実であることが確認されている。
ある意味、Qアノンは世間では「陰謀論」として限界ギリギリな領域の闇に投棄されたままでいる事実に着目し、それらを光の当たる表層へと引っ張り出す役割を担ったともいえる。
しかし、Qアノンの基本的な手法は、陰謀論として流通しているような信憑性の定かでない「事実」を取り上げ、それらが全てクリントン一味とディープステート、その傀儡である民主党が引き起こしているというシナリオへと誘導するものである。(中略)
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ここで再び問わねばならないだろう。Qアノンとはいったい何者か。第1章で述べたように、Qアノンは単なる陰謀系オタクによる悪戯や妄想、あるいは白人至上主義者やカルト教団の集団なのだろうか?あるいはポール・E・バレー陸軍退役中将がいうように「アーミーオブノースバージニア」のメンバーなのだろうか?「4チャン」や「8Kun」などのアングラ系掲示板の管理人が仕掛けているという説もあるが、おそらくいずれも違うであろう。
やはりトランプ政権内部にいる人物、または集団と考える方が合理的である。Qアノンが発している情報には、明らかにトランプ政権内部にいないと解らないような内容が多々あるからだ。
では、Qアノンの目的とは何か?それはやはり、トランプ岩盤支持層の支持を固めるための選挙用キャンペーンと見た方が妥当だろう。繰り返しになるが、トランプはアメリカ社会の幅拾い層から支持を集めて選出された大統領ではない。中東部の没落した労働者、南西部のキリスト教福音派を中核としながらも、陰謀論の世界観を信奉する白人保守層の支持を土台として大統領になった人物である。(中略)
そうした状況を鑑みれば、「Qアノン現象」は非常に巧妙に仕掛けられたトランプ大統領の「再選キャンペーン」としてとらえることができる。岩盤支持層が共有している陰謀論系の世界観をベースに民主党を悪魔化し、トランプこそがアメリカをグローバリストたちちから国民の手に取り戻す「アメリカ第二革命」のリーダーだとして、トランプのもとに結集するよう強く呼びかける。Qアノン信奉者たちは、それこそ命がけでトランプを支持する選挙運動を展開するに違いない。
以上、「ヤスの備忘録」高島康司氏著「Qアノン陰謀の存在証明」より引用。
繰り返しになりますが、奥の院→プーチン→トランプ民族派が大きな政治潮流を作っていくことに可能性を感じますが、一方で現実の(選挙等の)私権闘争を戦うトランプチームは、民主党に勝つために偽も含めて発信しているはず。仮にそうでなくても、集まってきた熱狂的な支持者の中にはそういう行動に出るものは少なくないはず。なので、Qアノンの発信内容そのものには、事実でない情報も多々含まれているのではないかと思われます。
その両側面(本源可能性/虚も含めた作戦)を捉えたうえで、Qアノン情報を理解し、次の展開、私たち自身どうするを探っていきたいと考えます。