2021年03月07日

支配構造を掴め! ~国家とは? 略奪集団が名前を国家に変えただけ~

確定申告の時期。書類を作らされて、なんとか稼いだ収入を国家に申告して、その何割かを国家に納める。やっておかないと強制的に追徴される。・・・これってなんなんのか?今日は、その起源・原点について。

支配構造を掴め! ~国家と市場、幾重もの支配構造の中で生きている~

の続きです。

約5500年前の乾燥期、イラン高原での略奪闘争の始まり。そこから人類の戦争がはじまり、玉突き的に世界中に伝播していった。その後、間もなくして国家が成立。世界中が国家の興亡という歴史時代に突入していく。・・・実現塾で、略奪闘争からの推移、国家への衣替えの過程を見ることで、国家の本質が見えてきた。

遊牧集団による農部族襲撃、皆殺しと食糧の収奪。そんな略奪闘争が繰り返される。1人2人となんとか生き残った人々は、母集団を失い警戒心の塊に、しかし生きていくために山賊化し、他集団を襲っていく。そんなことが繰り返されていく。
略奪集団は、山の洞窟や秘密基地に隠れ住み、時々出撃して平地の農集落を襲い、山まで食料を運んでいた。

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ヒッタイトの山の基地跡

★略奪集団が国家に衣替えしたのはいつか?
しかし、その山の秘密基地に住めるのは食糧確保の観点から見れば、せいぜい100人が限界⇒農地の近く移り住み、近くの農耕部族を支配し、搾取するようになる。※これが今の税制度の原型

農民を支配する300人の略奪集団になった時点で、国家の原型は出来上がっていた。

★略奪を辞めて、支配するだけに転換したのはいつ?
1000人規模の集団になれば、略奪相手は少なくなる。従って、規模が大きくなるほど、略奪・軍備(将兵)より搾取・支配(政治)の比重が大きくなってゆく。
国家の存在理由は戦争に備えるためだけではない。周囲の勢力分布によって、国は優勢なら侵略し、劣勢なら守りに徹すると常に様相を変える。現在の国家(ローマ帝国・米・中など)も隙あらば、略奪している。明治以降の日本だって同じ。天皇はアジア中から金塊を略奪した。
つまり、略奪は国家の本質であること証明しているのだ。

★国家の支配構造とはなにか?
初めは、武力が縄張り闘争の制覇力であり、同時にみんなをまとめる統合力になる。しかし、規模が大きくなり、平和な状態が続けば武力では統合できないので、武力を下敷きにした法制共認が出来上がる。しかし、その法制共認も絶えず戦争があるから成立するのであり、1億人のような超巨大国家(清の始皇帝・ローマ帝国など)になると、戦争なくなり不平・不満などが庶民から出てくる。その不平不満を土台にした、宗教がでてくる。

国家は、武力支配を下敷きに法制共認、宗教共認が塗り重なって支配構造を成している。
税金というのは、国家の中核ギャング集団(日本なら天皇や田布施)への上納金というかやはり搾取というのが正しい。
国家の中核に略奪集団が存在している。彼らの手先として働くのが、試験で選ばれた官僚・公務員。多少優遇されている。
多少ましな階級、そこを目指して勉強ってバカらしい。
※支配階級は、5000年〜2000年の時を使って万全な支配方法を作り上げてきたと思っていたのかもしれない。
しかし、2020年、米軍の掃討作戦が進んでいる。

by Hiroshi

List    投稿者 nihon | 2021-03-07 | Posted in 16.国家の支配構造No Comments » 

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