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企業の浮沈を握る認識(3)実現期待⇒能力欠乏→独学の気運に応える概念装置









みなさん、こんにちは:D
『企業の浮沈を握る認識』シリーズ、今回は第3回目。
前回は、「相手(顧客)を充足させなければ(勝たせなければ)勝てない」「共認原理への大転換にある中で、競合相手は必ずしも敵とは限らない」この2つの認識転換が重要で、これまでとは違った戦略や「勝ち筋」も見えてくる内容でしたね
今回は、最近の潮流である 『独学の気運』と、それに応える 『概念装置』について見ていきます。
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まずは、最初に私権が衰弱した‘70年以降の時代の流れから意識の変化を探っていきます。
1)社会の動きと意識潮流
‘70年私権が衰弱し、その後30年間は、共認収束が加速した。
’02年 私権の終焉から顕在化した 収束不全の10年を経た’12年、 目的収束⇒実現期待⇒能力欠乏が顕在化した。
’11年の原発災害(と特権階級の暴走と無能の露呈)を契機に、 根源回帰(本能回帰・共認回帰)が意識潮流の主流となって顕在化してきた。
それによって、私権原理に基づく近代観念が死語と化し、それに代わって「もったいない(節約)」や「人の役に立ちたい」「社会を良くしたい」といった 共認原理に基づく言葉が最先端に浮上してきた。
これを仕事の場面にひきつけると、これまでと同様「自社(自分)の利益第一」といった目的意識では仕事の活力も湧かず成果を上げることが出来ない状況と符号する。そして共認原理では、期待応合が原点で「相手の充足が第一」なので「相手に勝たせる」等、相手発の目的意識が必要になってきたのである。
参考:本能回帰( リンク [1])
参考:共認回帰( リンク [2])
上記の内容を図解化してみると・・・

[3]

※収束不全:人々の共認の収束先=統合軸がないため、意識や社会がモヤモヤを抱え不全状態に陥っていること。


2)『闘争目標』や『目的意識』という言葉が浮上してきたのは?
最近多くの企業で「企業理念」の再構築等、新しい規範づくりの動きが目立ってきた。ここに来て「闘争目標」や「目的意識」が浮上してきたのはなぜだろうか?
それは誰もが、 実現(充足・勝利)を希求する時代に入ったからである。
これまで、企業の目標は個人の目標の総和でしかなかった。一見、同じ目標を共有していたかのように見えても、企業の実態は、単に同じ方向を向いただけの他人の集まりに過ぎなかったのである。
しかし、現代は違う。企業の成員全員が徹底的に顧客に同化し、顧客の充足を真剣に考える時代になった。自我は封鎖され、成員全員の目標⇒意識が一体となる時代になったのである。
すなわち、顧客の充足を大目標に捉え、かつての私権時代にはなかった言葉で実現探索を開始したのである。
[4]

※本能を揺さぶった311大震災によって本能回帰が、そのさらに底流にある私権の強制圧力の衰弱によって共認回帰が主流となった。
その結果、実現期待が一気に上昇し、直ちに能力欠乏が顕在化してきた。これは根源回帰の潮流が、いよいよ実現を求める段階
           に来たことを示している。

この実現を希求する時代の到来を受けて、シリーズ第一回で展開した『敗北思考の構造』(リンク)も摘出することができた。
これまでクビにしていた敗者を、みなが実現(充足可能性)に向かう流れに巻き込んで、意識改革を促すことも可能になったのである。
ここまでを図解化してみると・・・

[5]

3)独学の気運
現在、企業においては、教わったことしかできないというのでは戦力にならず、自分の頭で考えなければ勝てないというのは常識になっている。
そして、この様な潮流をうけて、教育の場面でも意識変化が顕著である。
塾に子供を通わせる親の過半は潜在思念の次元では(単なる成績上昇ではなく)自分で考える力を身につけてほしいと子供に期待しているのである。
つまり自分の頭で考える 『独学(自習)の気運』と呼べる潮流が顕在化してきたのだ。

この気運は現在、既存の本を読むor勉強会に参加するという方向に向かっているが、本や勉強会の99.9%は旧観念で占められているので、役に立たないことに早晩気づくであろう。
そして、自分で答えを出せるようになるための何らかの 『道具(概念装置)』が必要!という認識に行き着くに違いない。

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4)答えを出すための『概念装置』が必要
ここまで見てきたように、最終的には『自ら答えを出すための概念装置が必要』という点が超重要で、同時にこの内容が企業の浮沈をも握る。
共認原理への大転換の最中、今後ますます共認収束の潮流が強まる中、突破口(浮上の鍵)は新しい 『概念装置』の獲得なのである。
※概念装置の必要性についてはこちら
  →これからの生き残る企業に求められる能力は?( リンク [6])

いかかでしたか?
社会の意識潮流からひもとき、新しく芽生えている実現期待に応じた 「能力欠乏」そして 「独学の気運」。そして、これに応える概念装置の必要性を書いてきました。
次回は、 「共同体の実現を妨げる最大の障碍が民主主義という自己正当化観念」と題し、みなの実現期待を阻んでいる最大の障碍が 「民主主義」について扱っていきます:D
こうご期待:D

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