皆さん、こんにちは。アップルのiPhone5発売に世間が湧く一方で、パナソニックやシャープなどの日本メーカーは生産規模の縮小を余儀なくされるなど、これまで世界のトップを走ってきた日本のものづくり企業にも翳りが見え始めています。では、何が企業の浮沈を左右しているのでしょうか?本シリーズでは、『企業の浮沈を握る認識』と題し、企業を成功に導く認識だけでなく、広い視野から社会にも目を向け、突破口を探っていきたいと思います。
仕事をしていく上で、「闘争思考」が必要不可欠となってくる。ここで、闘争思考がどのようなものか、整理したい。
闘争思考の構造図解(クリックで拡大)
重要なのは、どれだけ対象(例えば顧客など)を直視できるかであり、そこに広がりや深さがあれば、出された答えに感じられる可能性も高まる。そして、そのためには事前の状況探索が重要となる。
しかし、実際には闘争(=仕事)にまっすぐに向かえていない人が多くなってきている。企業においても、社員にやる気を出させる共通の目標が形成出来ていなければ、企業としての成果も出ないため、闘争目標や目的意識の形成自体が企業の課題になっている。
では、闘争に向かえない人とは、どのような意識構造にあるのだろうか?このような思考を「敗者思考」として、その特徴を分析する。
1.ノラクラ思考
序列圧力にしか反応せず、ある程度人並みには充足している。
仕事をする対象が不在の為、共認圧力が働かず、すぐサボる。
序列へのアンテナは張っている為、外圧探索がメインとなる。
2.体裁思考
ノラクラと似ている。
体裁を気にし、自分の評価に対しては敏感。周りから見えていないときにすぐサボる。
3.自閉思考
自らの劣化判断で照準を定め、杜撰な詰めにより自己完結させてしまう。
人との関係能力が乏しく、その為対象と向き合うことを避け、対象不在状態。
4.否定思考
あれもダメ、これもダメ、ここがなってない、こうすれば良いんだ等とにかく現実を否定的に捉える。
自己正当化観念にとらわれている状態。
5.自虐思考
批判の対象を自分自身に向け、自己攻撃し、自らその思考回路に陥っている状態。
この敗者思考の問題は、どの産業・業種にも普遍性を持つ。言い換えれば、社会の大多数の成員が以上のどれかの構造に当てはまるということである(数的にはノラクラ型が一番多い)。
こういうタイプがここに来て許されなくなってきたのは、序列原理のままに仕事をしていればよかった時代は終わり、顧客に喜んでもらうにはどうするかを自身で主体的に考えてゆく時代に変わったため、彼らが全く戦力にならないことが明白になってきたからである。
1~5の敗北思考の共通項は、対象捨象と課題捨象である。
例えば、40~50代に多いノラクラ思考は、若い頃の周りの遊び第一の空気の中で漂っているだけで、遊びの世界を極める訳でもなく、具体的な対象は何も掴んでいない。
体裁思考は自分の体裁・立場・評価が欠乏の中心で、その対象は周りの評価や雰囲気などの実態のない「空気」である。まさに霞の中を漂っているようなもので、肝心の対象そのものは掴んでいない。
否定思考も、自我発の正当化観念にしがみつくが、それに基づく一面的な対象しか掴んでおらず、それ以外の対象は捨象される。
どのパターンも、ガワや上辺だけでしか対象を掴んでおらず、真の対象を掴んでいない。これは敗者思考に共通する根本的欠陥構造である。
真の対象とは、闘争課題の対象、本能的には敵or獲物であり、市場的には競合相手or顧客である。
今や真の対象(競合や顧客)を直視しなければ仕事にもならず勝ってゆけない。そういう時代に入ったのであり、それが敗者思考では許されなくなってきた背景である。
敗者思考の本質図解(クリックで拡大)
上記の図解にあるように、敗者思考の本質は対象捨象・課題捨象であり、勝つためには対象(競合や顧客)を直視しなければならない。これが闘争思考の本質である。
そして、勝つためには、相手(顧客)を充足させなければならない。そういった闘争目標や目的意識の確立が勝つためには不可欠となってきているのだ。
to be continued…
参考投稿:対象(競合や顧客)を捨象した敗者思考は、今や許されない [3]