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冷静な目で歴史事実を見つめよう。尖閣諸島・竹島問題

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画像はこちらから(リンク [1]
最近オリンピック後のニュースとして話題の竹島問題。
韓国の大統領が自身の政治的人気取りのために竹島上陸
その行動を見て、一喜一憂している韓国人
オリンピックの時も異常とも言える行動が話題にないましたが、
この問題は政治的国際問題としてしっかりと事実認識を確認し、
毅然とした態度で対応しましょう。
いつも応援ありがとうございます。


オルタナティブ通信(リンク [2])より転載します。
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イタリア本土とシチリア島を結ぶ、全長30kmの橋。この橋は、シチリアを横断するシチリア横断道路の建設と一体化し、さらに地中海・海上の橋により、チュニジアのチュニスへと連結される。
チュニスからは、北アフリカ、マグレブを横断する高速道路建設と結合し、アレキサンドリアまで直行、通過し、エジプトのスエズ運河に達する。
さらに、このイタリア=マグレブ高速道路は、現在建設中のスエズ運河架橋を通り、シナイ半島を通過、ガザ、そしてイスラエルを縦断、さらにレバノン、シリア、トルコにまで至る高速道路に連結する。
この道路建設により、北アフリカとヨーロッパを結ぶ地中海経済圏の基幹である地中海流通網が形成される。
 イスラエルとアラブ諸国は、激しく対立し憎悪の関係にあるが、それとは全く無関係にイスラエルとアラブはあらゆる産業の基盤である流通網を一体化させる道を選択し、実行に移し始めている。パレスチナ戦争は軍事産業の活性化のための産業振興策であり、この地中海流通網も産業振興策として建設されている。激しく憎悪し殺し合うイスラエルとアラブが、自由に行き来する道路流通網を建設し、ジョイント・ビジネス(共同事業)を行う事は当然である。
EUは1904年、ヨーロッパ鉄鋼共同体として発足した。あらゆる産業の基盤である鉄鋼生産・流通において一体化した事が、EU統合の「出発点」であった。あらゆる産業の基盤である道路流通網の一体化が、イスラエルとアラブを含む地中海経済圏一体化の「出発点」である。
1904年のヨーロッパ鉄鋼共同体の発足以後も、第一次世界大戦と第二次世界大戦があり、ドイツとフランスはお互いに憎み合い壮絶な殺し合いを行った。しかし、ドイツとフランスは現在統合EUのメンバーとして、その統合の中に居る。鉄鋼共同体として産業基盤を一体化させた以上、また地域共同体として一体化させる事が「必然」であった以上、相互の憎悪と紛争は100年を経て無化される。かつて、ナショナリズム=国家主義の立場から、ドイツへの憎悪を煽動したフランスの「愛国者」も、フランスへの憎悪を煽動したドイツの「愛国者」も、統合EUの現在から見れば、その愛国心は無知を意味し、嘲笑の対象でしかなく、時代遅れの歴史的遺物でしかない。
地中海経済圏の結成は、やがてイスラエルとアラブの相互憎悪を無知な時代の歴史的遺物として、数百年後、嘲笑の対象にする。北朝鮮・中国・韓国と日本の相互憎悪=各国の愛国主義も、やがて無知な時代の歴史的遺物として、数百年後、嘲笑の対象でしか無くなる。

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画像はこちらから(リンク [3]

誰でも殴られれば最低限の自己防衛のために反撃を行う必要性が出てくる。竹島、尖閣、北方領土、こうした地域への日本は最低限の自己防衛を施しながら、一方で、愛国主義に駆られた行動が、100年後、嘲笑の対象になる歴史的遺物でしかない事も十分に認識しておく必要がある。左手で殴り合いを行いながら、右手で握手するのが外交であり、人間関係の基本である。
人気のなくなった韓国大統領が「人気回復」のために竹島に上陸する行為は、お菓子を皆に配る子供が人気者になる事に等しい恥行に過ぎない。
「たまたま」日本に生まれ育った者が日本への愛国心から竹島問題で絶叫し韓国の国旗を燃やす、そのようなレベルの人間達は、もしも「たまたま」韓国に生まれていたならば韓国への愛国心から竹島問題で絶叫し日本の国旗を燃やす行動に出る。そのような人間達を「相手にする事は、時間のムダ」となる。
上記の地中海湾岸道路が完成した時代には、「自国領土に他国人が入った」として激怒する事自体がコッケイになる。こうした「道路建設」を経済・政治・文化面で形成して行く事が、偏狭な愛国心を無化する。
かつて軍事力で威迫し、英国が中国から香港を奪い取り、100年間使用し続けてきた事については、誰も英国に正義があるとは考えなかった。暴力を行使し他人の領土を奪った英国の行為に正義は存在しなかった。そして暴力を行使し香港を取り戻そうとする中国の愛国者も多数いた。しかし中国の愛国者が暴力に訴えかければ、英国の愛国者達は、自国の領土が中国人に奪われるとして暴力を行使し、相互殺戮が繰り返される結果になる事は明らかであった。
愛国者と愛国者が衝突すれば戦争が起こる。
中国の指導者は、「香港の問題は、我々の世代より、はるかに賢くなっているはずの100年後の世代に解決を任せよう」と発言した。了見の狭い愛国心同士の衝突を回避しようとする「知恵」である。
中国・韓国・北朝鮮・ロシアと日本の間においても、偏狭な相互の国の愛国心が克服される時代が来る事を、見越した、知恵者が必要とされている。

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以上です。
外交は非常に難しい問題です。
考え方から何から違う人たちと競争し、生き残らなければなりません。
やはりまずは相手を知るということ。そして歴史に学ばなければ、
正しいことも主張できません。
マスコミの報道をすべてを鵜呑みにするのではなく、事実認識を自分で調べ、
それについて考えることがなによりも重要なのです。
もうそんな時代が始まっているのです。
中国人活動家が上陸した尖閣諸島問題も同じです。
竹島問題の裏話HP(リンク [4]
竹島問題日本の対応HP(リンク [5]
竹島歴史参考HP(リンク [6]

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