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10/30なんでや劇場レポート(4)~東洋では共同体が残存していたがために教団支配にならなかった~

Posted By aruih On 2011年12月19日 @ 7:51 PM In 未分類 | 1 Comment

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(画像は こちら [2] からお借りしました)
10/30劇場レポートの第四段です。

なんでや劇場レポート(1)~原始人類集団のリーダーは、精霊信仰⇒祭祀を司る女であった~

なんでや劇場レポート(2)~大衆の期待の変化に応じて統合力も変わってゆく~ [3]
なんでや劇場レポート(3)~民の「お上捨象」と上の「民の生活第一」という日本人の特異な体質~

前回の劇場レポートでは「民の『お上捨象』とお上の『民の生活第一』という日本人の特異な体質」について見てきました。そこでは、大衆の安定期待が統合秩序の維持=王権の継承を当然化させ、特に日本では、お上意識は自分たちとは無関係なもの=お上捨象であったことが分かってきました。
今回は東洋では官僚支配の後、教団支配にならなかったのは何故か?
西洋と東洋における観念支配の実態をみていくなかで、その違いを探って見たいとおもいます。更に、同じ東洋でもインドではなぜ教団支配に至ったのかについても見ていきたいとおもいます。
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■西洋と東洋の共同体(共同体質)の残存度の違いについて

『10/30なんでや劇場5 東洋では共同体が残存していたがために教団支配にならなかった』

●では、中国・朝鮮・日本で教団支配にならなかったのは何故か?

西洋と東洋の最も根底的な違いは、共同体(共同体質)の残存度の違いである。すなわち、西洋では皆殺しの略奪闘争によって共同体が完全に破壊され、寄せ集めの略奪集団しか残らなかったのに対して、東洋では支配・服属という形が主流になり、勝者はもちろん服属した氏族も、氏族集団としての本源性を強く残すことになったことにある
氏族集団(共同体)を統合するには規範共認があれば十分で、観念支配は必要ない(中国の儒教も規範を観念化したものにすぎない)。
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(画像は こちら [5] からお借りしました)

西洋と東洋に於ける略奪後の統治形態の違いがどこにあるのか。自然外圧(西洋は急激な乾燥化・食糧危機、東洋は穏やかな乾燥化)や闘争圧力(西洋は略奪闘争、東洋は覇権闘争)や集団意識(西洋は独善的で排他的、東洋は共同体質で本源性を残す)の違いなどが関係していますが、その中でも最大の原因は集団意識にあり、共同体(共同体質)や本源性の残存度合いがこの違いを決定付けているように思われます。
従って、東洋に於いては、勝者、敗者の別無く残る氏族集団(=本源性を残す共同体体質)の存在が、一にする規範共認とも相俟って、その再統合を容易にしたものと考えられます。

ところが、中国では隋や唐の時代から戦乱が相次いだ結果として、人口が1/5に激減した。大量の難民・逃散が発生しただけでなく、労働力確保のために農民が強制移住させられ、その度に共同体性が失われていった。それでも、中国では観念統合⇒教団支配にはならなかったその理由の一つとして考えられるのが、共同体の代用物として出来上がった幇(ばん)という結社の存在である。この結社は、西洋の寄せ集め略奪集団が利益目的で集まった単純な利益集団であるのとは異なり、元々の氏族共同体に近い本源的or土着的な側面も持ち合わせている再生的な準共同体であるとも云える。それに、中国では大家族集団のような土着の共同体がかなり残存している。そこでは、西洋の寄せ集め略奪集団の「分け前の平等」といった「民主」観念ではなく、土着的な規範共認によって集団が統合され続けてきた。
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幇(ばん)
幇とは、宋族由来の「義」「礼」等の集団内の秩序形成を重んじ、氏族集団ではないが、本源性を残存させた規範観念により統合された集団で、人工的商人集団である華僑の元となった集団である。

従って、東洋では規範共認があれば十分であり、観念支配(=教団支配)に至ることは無かった。
■支配者の出自の違いについて

しかし、中国と西洋との間のより本質的な違いは、支配者の出自の違いである。西洋では(被支配階級だけでなく)支配階級も寄せ集め略奪集団の末裔であるのに対して、中国でも朝鮮でも日本でも支配階級は氏族共同体として存続し続けている。従って、東洋の支配階級は、自分たちの氏族共同体の統合の在り様を社会に適用して統合するので、余計な観念統合は必要としない。
つまり、中国では、戦乱による流民化という要因はあるにせよ、基本的に支配階級も大衆も共同体質が残存しているが故に観念統合の必要も小さく、救い期待も登場しなかった結果、教団支配にならなかったのである。

中国に於いては、出自が遊牧の少数の支配部族と多数の農耕民が被支配部族という構図があり、この構造が多数の農耕民を服属させることは出来ても奴隷化することは出来ない、する必要もなかった支配構造と考えられます。被支配下にある多数の農耕民も力による序列統合下にあるとはいえ、現実に対する可能性が完全に封印された訳ではないので平等などの架空観念に収束する必要もなかったということです。
■例外としてのインドについて

東洋の例外として、インドで教団支配が成立している。実際、カースト制度における第一身分はバラモン教の神官階級である。これはインドに侵入してきたインドアーリア人が既に観念統合された集団であったからだと考えられる。
インドアーリア人がまともな氏族共同体であったのか、寄せ集めの略奪集団であったのかは、調べる必要があるが、インドアーリア人の部族が成立した時期の中東~コーカサス・ロシア南部は共同体を破壊された略奪集団だらけであり、その空気の中でインドアーリア人の集団もミトラ教などの観念で以って統合されていたであろう。また、インドに侵入する過程で、至る所で発生した略奪闘争の生き残りを吸収しながら移動したはずであり、彼ら生き残りやはぐれ者を統合するには観念統合が不可欠だったはずである。
このように、観念統合された支配部族が(自らを神の化身として)下々の上に君臨するかたちで土着のドラビダ人を統合していったことが、庶民が共同体質を強く残存させていたにも関わらず、インドで教団支配が成立した理由だろう。
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(画像は こちら [8] からお借りしました)
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(画像は こちら [10] からお借りしました)

このように、インドでは庶民が共同体質を強く残存させていたにも関わらず、教団支配が成立していることからみても、支配部族の観念統合の強弱(=共同体(質)の喪失度合い)が教団支配の有無に直結していることが分かります。
次回は、最後になりますが、形振りかまわず姿を現してきた金貸し支配の実態について明らかにしていきたいと思います。


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