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前回の記事では、「実現論」を通じて、東北大震災を契機に顕在化した社会閉塞、そしてこの状況を突破していくための新たな運動論の必要性を紹介しました 
今回はその続きとして、現在の全面閉塞状況と、そこに至った最も基底的な原因構造を明らかにしていきたいと思います 
【答えを出せない学者・官僚・マスコミ】
これら地球危機と経済危機に伴う破局現象は、これから世界各地で毎月or毎週のように発生し、その頻度を増してゆくだろう。
そこから人々が、人類滅亡の危機を感じ取ったとしてもおかしくはない。実際、書店でもネットでも、「これからどうなるの?」という人々の関心に応えて、滅亡論や予知・予言系の情報が出回っている。
滅亡論や予知・予言の当否はともかくとして、改めて周りを振り返ってみれば、たしかにかなり前から、国家も企業も家庭も全てが機能不全に陥っておかしくなっており、あらゆる面で人々の活力が衰弱してきている。しかも、その上に地球危機と経済危機が迫ってきている訳で、どうやらこの社会は、全面閉塞の果てに、遂に全面崩壊の危機に陥ったようである。
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■最近の危機
・リビア暴動:2011.4月 [3]
中東支配層に、石油利権の危機を感じたアメリカが、民主主義運動を起こさせ、政権転覆を狙っている。
・中国新幹線事:2011.7月 [4]
あまりに杜撰な運営と後処理。急成長のリバウンドはこういう所に顕在化しているのでは?
・ロンドン暴動:2011年8月 [5]
twitterなどのSNSを媒介に若年層の不満が引火⇒爆発。
・台風アイリーン:2011.8月 [6]
これはでかすぎる。本州がほぼ入る大きさ。人工台風なのでは?
・台風6号:2011.8月 [7]
台風6号の進路も極めて不自然。
・中国原発火災:2011.8月 [8]
20日間も情報統制されていたらしいが、一般人のブログで情報は拡散。隠蔽体質は日本を遥かに上回る。
・ユーロ圏株価暴落の危機:2011.9月 [9]
通貨統合で関税をなくした新たな市場構築という発想が頓挫。市場が縮小を証明している。
・台風12号:2011.9月 [10]
速度が異常に遅く、豪雨が長く続いたため和歌山県が大洪水に見舞われる。これも人工台風か?
ところが、この社会が全面閉塞に陥った’90年から数えても既に20年も経過しているにも関わらず、社会をリードすべき学者や官僚やマスコミのどこからも、いまだに大転換の方向を指し示す答えは出てこない。
むしろ、この社会を統合してきた学者や官僚やマスコミが、何の答えも出せず、まったく機能しなくなったからこそ、社会は全面閉塞に陥り、その果てに全面崩壊の危機に立ち至ったのだと見るべきだろう。
いったい、何故こんなことになってしまったのか?
近代社会(=市場社会)は、民主主義や市場主義に代表される近代思想に導かれて発展してきた。しかしその結果が、人類滅亡の危機だとしたら、この社会を導いてきた民主主義や市場主義などの近代思想が、根本的に誤っていたことになる。少なくとも、全面崩壊の危機から脱出できない現状は、近代思想がこの危機に対してまったく無効であることを示している。それも当然で、もともと市場社会を導いてきた近代思想こそがこの危機を生み出したのであって、その近代思想が答えを出せないのは必定だからである。
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近代思想とは、己の欲求を正当化する言葉です。身分制度などにより可能性が閉ざされていた時代にとっては、近代思想はみんなの収束軸として必要なものでしたが、既に可能性が開かれた今の時代、これらの概念は要求主義の根源となってしまっています。
例えば民主主義という概念の元では、人々は発言権や参政権を要求することができる一方、謙虚に学ぶことを怠り、身勝手な要求を繰り返すようになってしまいます。(民主主義は、自我の暴走装置である) [12]また、市場主義では、自由な経済活動が保障される一方、儲かる仕事が優先的に取り組まれるようになり、儲からないけど本当にみんなが必要な仕事(ex.農業、介護、医療、環境…)は、成立しないという矛盾が生じてしまいます(潮流5 失われた40年) [13]。
従って、この危機を突破するためには、根底からの認識転換が必要になる。
ところが、学者や官僚(司法を含む)や物書き(ジャーナリストを含む)は、その近代思想を飯のタネにしているので、その思想=旧観念を捨てることが出来ない。もし捨てれば、何も書けなくなり、たちまち、その地位を追われる。
従って、彼らは決して転換できず、近代思想に代わる新理論=答えを生み出すことができない。その結果、どこからも答えが出てこないので、社会は全面閉塞に陥り、ついに全面崩壊の危機を迎えたのである。
ところが、彼ら統合階級は、いたく近代思想を信仰しているので、自分たちが社会を崩壊に導いたA級戦犯であるという自覚が全くない。まったく、どうしようもない連中である。今や、大学や官庁やマスコミに巣食う統合階級は、無駄メシ食いどころか、人類を滅亡に導く狂信集団に成り果てたと見るべきだろう。
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■まとめ
社会問題の原因構造が見えてきたと思いますが、みなさんいかがでしたか 
現在の閉塞状況は、社会を特権階級だけに任せていた私たちのスタンスにも問題がありそうですね。
可能性が開かれた時代だからこそ、現実を直視し、これからみんなで新しい時代を作っていく必要があると思います。
次回は「新理論を生み出すのは、普通の生産者」と題した論考を紹介していきます 😀
みなさんお楽しみに!!