
画像は『広島原爆』投下の瞬間。こちら [1]からお借りしました。
「自然の摂理を大切にし足るを知る日本が、何故に魔界を踏み越えてしまったのだろうか?」
福島原発事故を受けて覚醒した国民は、そんな思いに駆られているのではないでしょうか。
原爆投下で止めを刺され、米国支配階級の口車に乗った日本の特権階級は傲慢にも日本社会を差配してきました。
そして「足るを知る国民性」を封印された日本人は、福島原発破壊を契機に民族存亡にもなりかねぬ崖っぷちに立ち至りました。
55年体制下の自民・社会の談合国会は『非核三原則(持たず/作らず/持ち込ませず)』の馴れ合い論争を繰り返し、これをカモフラージュとする『原子力の平和利用三原則(公開/民主/自主)』なる欺瞞観念が、政・官・産・学の癒着下で巨額の広報費を使い国民一億総洗脳教育がなされてきました。
原爆投下による、悲惨な被爆体験を共有する日本国民がなぜに原発推進国の先頭に立ってしまったのか、今になって私達日本人は覚醒しました。
その猛反省も込めて、原発の真実から見える本当の問題性、そしてその問題を作り出した背景をシリーズで紹介していこうと思います。
腐臭を放つ政治家や学者や官僚、(戦争加担の)過ちを再び犯すマスコミ屋の言葉は全く信用できません。
まず、原発事業所の作業現場はどういうものか、ご存知でしょうか。被爆を前提にした作業環境が現実です。原子力平和利用三原則が御題目でしかない現実を、現場技術者として仕事人生を終えた故平井氏の告発を紹介します。そして洗脳されていない若い世代の、悲鳴に近い声から原発の嘘を考えていきたいと思います。
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『原発がどんなものか知ってほしい』~ある現場技術者からの告発~ るいネットより [2]
原発の危険性は地球温暖化の比ではないと思います。しかし、その事実がマスコミからはまったく出てこない。隠し切れない「事故」が起きても「事象」という誤魔化しの表現でさも問題が無いかのように報道を繰り返す。以下に、原発に関わり続けた現場の方からの告発文を紹介します。
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『原発がどんなものか知ってほしい』 故平井憲夫氏より引用抜粋
私は原発反対運動家ではありません。二〇年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。
□素人が造る原発
・原発でも、原子炉の中に針金が入っていたり、配管の中に道具や工具を入れたまま配管をつないでしまったり、いわゆる人が間違える事故、ヒューマンエラーがあまりにも多すぎます。それは現場にブロの職人が少なく、いくら設計が立派でも、設計通りには造られていないからです。
□放射能垂れ流しの海
・冬に定検工事をすることが多いのですが、定検が終わると、海に放射能を含んだ水が何十トンも流れてしまうのです。はっきり言って、今、日本列島で取れる魚で、安心して食べられる魚はほとんどありません。日本の海が放射能で汚染されてしまっているのです。
□内部被爆が一番怖い
・ホコリ、どこにでもあるチリとかホコリ。原発の中ではこのホコリが放射能をあびて放射性物質となって飛んでいます。この放射能をおびたホコリが口や鼻から入ると、それが内部被曝になります。
・私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。
□廃炉も解体も出来ない原発
・最初に耐用年数が十年といわれていた原発が、もう三〇年近く動いています。そんな原発が十一もある。くたびれてヨタヨタになっても動かし続けていて、私は心配でたまりません。
・また、神奈川県の川崎にある武蔵工大の原子炉はたった一〇〇キロワットの研究炉ですが、これも放射能漏れを起こして止まっています。机上の計算では、修理に二〇億円、廃炉にするには六〇億円もかかるそうですが、大学の年間予算に相当するお金をかけても廃炉にはできないのです。まず停止して放射能がなくなるまで管理するしかないのです。それが一〇〇万キロワットというような大きな原発ですと、本当にどうしようもありません。
□住民の被曝と恐ろしい差別
・日本の原発は今までは放射能を一切出していませんと、何十年もウソをついてきた。でもそういうウソがつけなくなったのです。原発にある高い排気塔からは、放射能が出ています。出ているんではなくて、出しているんですが、二四時間放射能を出していますから、その周辺に住んでいる人たちは、一日中、放射能をあびて被曝しているのです。
ひどい話ですが、これが原発の事実なのです。
そして、洗脳に加えて、建てた地元では、莫大な金をばら撒き、コミュニティーを破壊して物言わぬ人々を作り出してきました。

福島第一原発がある双葉郡大熊町の大熊町図書館・民俗伝承館 [3]。他にも立派な建造物が目立つ。

原発と引き換えに与えられた莫大な金の裏には、現場作業員へも被爆料として高額な給料が支払われている。画像は『日本の原発奴隷』 [4]より。
しかし、もうごまかしも限界に来ています。原発の問題性に気付き、洗脳もお金も通用しない人々がいるのを特権階級は気付いているのでしょうか。
・話が一通り終わったので、私が質問はありませんかというと、中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。
「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。でも、誰も答えてあげられない。
「原発がそんなに大変なものなら、今頃でなくて、なぜ最初に造るときに一生懸命反対してくれなかったのか。まして、ここに来ている大人たちは、二号機も造らせたじゃないのか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ」と。ちょうど、泊原発の二号機が試運転に入った時だったんです。
「何で、今になってこういう集会しているのか分からない。私が大人で子どもがいたら、命懸けで体を張ってでも原発を止めている」と言う。
「二基目が出来て、今までの倍私は放射能を浴びている。でも私は北海道から逃げない」って、泣きながら訴えました。
・これは決して、原子力防災の八キロとか十キロの問題ではない、五十キロ、一〇〇キロ圏でそういうことがいっぱい起きているのです。そういう悩みを今の中学生、高校生が持っていることを絶えず知っていてほしいのです。
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2010年11月に行われた全国原発サミット。福島県大熊町の議員より、「『福島第一原発1号機』は40年になるし、『2号機と3号機』は30年以上経過しているが、トラブルや検査の度にそのつど議会に報告があり、安全に気を配りながら運転してもらっているので、そんなに不安はない」との発言があったとのこと。
『阿部律子女川町議会議員 主な活動記録と私の思い』 [5]より。
洗脳という言葉を使いましたが、これは戦後の経済市場主義を謳った国家の大ペテン、明らかに騙しなのです。
いったい、この重すぎる罪の責任を原発を推進してきた特権階級は責任を取るつもりも無いようです。
そして、原発の問題は何も今だけの話ではありません。
更なる大きな問題が待っているのです。。。
□原発がある限り、安心できない
・今は電気を作っているように見えても、何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大な電気や石油がいるのです。それは、今作っている以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するのは、私たちの子孫なのです。
・ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っています。
原発がどういうものか、だんだんお分かりいただけたでしょうか。
次回は原発から出る廃棄物に着目し、原発のお粗末なシステムを明らかにしていきたいと思います。
引用元参考 
筆者: 平井憲夫さん(1997年1月逝去。1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。)