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4/17なんでや劇場(4) 地球内部は巨大な天然原子炉

●では、地震はどうして起きるのか?
 次のような段階を踏んで追求してゆく。
①まず、地球の内部にある核(内核・外核)はどうなっているのか?
②その回りのマントルがどうなっているのか?
マントルは3000kmの厚さがあるが、地表から100~200kmが一番溶けているのは何故か?そこが問題の焦点となる。
③マントルを下から上へ、さらには横へと通じる熱の道は、どのようにして出来てきたのか?
④その上で、プレートそのものや日本列島やヒマラヤはどのようにしてできたのか?
⑤最後に、地球の地表面~100kmはどうなっているのか?

      
        fig4.png
(この画像はこちらから [1]お借りしました)
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   【図1】「マントルトモグラフィの技術で明らかになった地球内部」 [2]
地球の内部構造は、中心に半径3000kmの核(内核と外核)があり、その周りを厚さ3000kmのマントルが取り巻き、その外側に厚さ100kmの地殻がある(注)。外核は5000~6000度という高温でドロドロに溶けており、この熱は核分裂によって生じているというのが、現在の仮説である。
(注)地殻の厚さ100kmとは、地殻とマントルの最上部とが一体となった部分を示す。
 深刻な状況に陥っている福島原発問題を合わせて、核分裂を定義しておく。
 放射性物質は、重く(分子量が大きく)不安定であるため、自然に核分裂を起こし別の物質に変わってゆく(「分裂」という概念を使うと、核爆発をイメージさせ原発屋にとって都合が悪いので「崩壊」という概念を使っているが、これは誤魔化しに他ならない)。
 核分裂には、自然分裂と連続分裂の2つがある。
自然状態で起きる核分裂は単独の原子が分裂する(これを自然分裂と呼ぶ)。それだけでも大きなエネルギーを放出するが、福島原発のように、原発の底の方に放射性物質が山盛りになっている場合、それぞれの放射性物質が放っておいても自然分裂を始め、温度が上がってゆき、比較的短時間で超高温になって溶けだしてゆく。そうなると次々と中性子が隣接する原子に当たり連続分裂が始まる。福島原発は既に連続分裂に入っていると見た方がよい。
 但し、自然分裂と連続分裂は繋がっている。原発屋は「臨界」という概念を使うのは、それは自然分裂と連続分裂の境目を制御しながら熱エネルギーを取り出そうとするからである。
 地球の外核は数十億年に亙って5000~6000度もの温度で溶けているわけだから、外核は自然分裂ではなく、原爆や原子炉と同じく超高温下で核分裂が連続して起きる連続分裂をしていると考えられる。そういう意味で、地球全体が天然の巨大な原子炉と言える。
 なお、上記内容に関して、以下が【調査課題】となりました。
☆放射性物質は、マントルや地表部分にも存在しているはず(実際に核燃料として採掘している)。局所的に分布している放射性物質が自然崩壊することで温度が上がり、それがスイッチとなって隣接する放射性物質が連続分裂している所もあるはずで、それが地球全体の熱源の一つとなっていると考えられる。放射性物質は、深さによってどういう分布になっているのか?
☆天然原子炉である地球の中心にある内核が固体というのは本当か? 事実であるとしたら何故か? 地球の最中心部にあって高圧なので融点が高いというのが定説であるが、これも証明されたわけではない。

4/17なんでや劇場(5)に続きます。

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