「西洋文明の基層を探る(2) 6000年前までの欧州の部族移動」 [1]では、6000年前までの欧州の部族移動について、次のような仮説を立てました。
【1】1万年前まで欧州にいたのは欧州先住民I。
【2】8000年前メソポタミアの乾燥化に伴い、中東のハム語族Eが欧州に移動し、農耕を伝播。またハム語族の一派E1b1b1a(バルカン語族)とセム語族J2がアナトリア・ギリシアで混血。
【3】7000~6000年前 温暖化による黒海氾濫で、コーカサス語族G2がアナトリア経由で欧州に移動し、牧畜と金属器を伝播(巨石文化も彼らか?)
今回は、その参考資料を紹介します。
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●次の地図は、11500~2800年前にかけて、ハム語族Eがアフリカ(エジプト)から欧州に拡大してきた過程を示している。
(地図の年代は西暦、BC年代)

●次の地図は、11500~5800年前までの欧州での農耕の伝播過程を示している。
(地図の年代は西暦、BC年代)

資料は共に、
「EUPEAN:Distribution of European Y-chromosome DNA (Y-DNA) haplogroups by region in percentage」 [2]からお借りしました。
この2つの地図を重ね合わせてみれば、ハム語族Eの欧州進出過程と欧州における農耕の伝播過程は7000年前くらいまでは、ほぼ重なっており、欧州に農耕を伝えたのは、エジプト→中東→欧州へ移動しきた、ハム語族Eであると考えて間違いないだろう。
つまり、欧州に農耕文化を伝えたのはエジプト人(ハム族E)なのである。
そういう意味で、「西洋文明の最初の担い手は黒人(エジプト人)であった」という説 [3]は、決して間違いではないだろう。
逆に、「西洋文明の基層を探る⇒2500年前までの西ヨーロッパの歴史年表」 [4]で紹介した、「9000年前~8000年前にかけて、アナトリア(古代トルコ)を原郷とする農耕文化が、徐々にヨーロッパを席巻し、それまでの狩猟採集文化を淘汰し、それとともに印欧語が広がった」という説は有り得ないだろう。
なぜならば、欧州に農耕を伝播させたのはエジプト人(ハム語族E)なのだから。
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