2011年02月13日

力の原理と父権制の関係構造 ~プロローグ~

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画像はこちらよりお借りしました。
「2/6なんでや劇場(6) 次回劇場への提起~力の原理と父権制の関係構造は?」では、以下の課題が提起されました。

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ユーラシア大陸の遊牧部族は大きく、印欧語族、セム族、モンゴロイド(モンゴル・ツングース・トルコ)に分かれる。
【1】これらの遊牧部族が父権制に転換したのは8000~5000年前と考えられるが、それぞれが父権制に変わった理由は何か?
【2】そこに戦争圧力⇒力の原理が加わるとどう変わるのか?(逆に言えば、戦争が起きる前の父権制の力はどの程度のものなのか?)
【3】ここまでは、印欧語族もモンゴロイドも同条件のはずである。では、印欧語族も中国も全く同じと見なしてよいのか? 違いがあるとすれば、その違いはどこで生まれたのか?

 
「私権制度→国家の起源」という問題は、新しい社会統合機構を構築していく上で重要なテーマとなります。また、各民族が歩んできた歴史を把握することは、今後の外交政策(どの民族と協調していくか)の土台となります。
したがって、当ブログでも上記の【1】~【3】の課題について取り組んでいきます。
まずは、【1】の「遊牧部族が父権制になった理由」から着手します。
最終的には仮説を構築する必要がありますが、仮説構築に不可欠な基礎事実を、中東・コーカサス・モンゴルのエリアごとに把握するために、以下の調査を進めていきます。
(1)各地域の1万~5000年前の気候変動と植生。
(2)各地域の遊牧民はいつどこに登場し、どこへ伝播したか?
⇒遺跡の発掘事実は?発掘物の中身は?(母権→父権転換を示すものはあるか?)
中東のレヴァント地方(シナイ半島から地中海東岸地域)で牧畜が始まったのは9000年前頃。遊牧が始まったのは8200~7800年前の寒冷化・乾燥化の時代とされている。
西アジアの気候変動①(8200~7800年前ミニ氷河時代、7800~5800年前気候最適期)
7800~5700年前の最温暖期のトランスヨルダン(ヨルダン川の東側)やメソポタミア南部で遊牧民遺跡が多数発掘されているらしい。
農耕・牧畜が始まった地域における自然圧力の変化(気候変動)
では、遊牧部族はいつ、どこで父権制になったのか?
⇒8200~7800年前の寒冷期に遊牧が始まったのと同時か? 7800~5700年前の最温暖期か? 5700年前以降の寒冷期か?
⇒自然圧力に適応するためか? 潜在的な同類闘争圧力か?
(3)モンゴル高原の遊牧民と中東やコーカサスの遊牧民の歴史・生活文化・風習・婚姻制は?
・それぞれの遊牧部族の神話や伝承は?
・中東の父権多妻婚制度下での女の挑発力の強さは?(普段はベールで隠させている)
・同じ遊牧部族でも、元狩猟部族→勇士(婿入り)婚発と、新モンゴロイドO3のように元採集部族→総偶婚発では違いがあるのでは?
・尚、アラビア半島の遊牧部族は、砂漠という極限環境であったがために略奪闘争にさらされず、遊牧部族共同体がムハンマドの時代まで残存し続けたと考えられる。従って、ムハンマドの時代でも5000年前以前の名残を残している可能性もある。
10/17なんでや劇場に向けて(3)~イスラム教の成立過程
基礎事実の調査は、地域別(部族別)に分けて行っていきます。
みなさんも、ご存知の事実データがあれば、ぜひコメントをお願いします。(もちろんそれ以外のコメントも大歓迎です)
最後まで読んでくれてありがとうございます。
応援もよろしくお願いします。

List    投稿者 lived104 | 2011-02-13 | Posted in 14.その他3 Comments » 

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コメント3件

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