前回は日本の一般人の創造力を取り上げました。
日本人の可能性を見てゆくシリーズですが、では、アジアの中で日本はどんな位置にあるのでしょう?あるいは、アジアの人々は日本をどう見てきたのでしょう。
他のアジア諸国の期待に応えるためにはどうすればよいのでしょう?

画像は AJU自立の家 [1] さんからお借りしました
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るいネット より
日本は亜細亜の図書館だった [2] から
(前略)
「亜細亜の図書館」かつて日本がこう呼ばれていたことをご存知だろうか。インドのノーベル経済学賞を受賞したアマーティア・センはこう言っている。
「日本は、まだ経済の足腰もしっかりしていない頃から教育に力を入れ、諸外国の文献をせっせと翻訳し、20世紀の入り口での出版物の量は米国の2倍に達していた。」
日清日露戦争後には、アジア各地の留学生が大挙して日本に渡ってきた。アジアの独立、近代化の中で、ひときわ光を放つ人物の多くが日本で学んでいる。私たちが学校の歴史で学ぶアジアの人物で、日本と無関係な者はほとんどいない。
特に中国においては、孫文しかり、蒋介石しかり、文化面では魯迅など教科書で習う中国人の全てが日本の恩恵に与っているといっても過言ではない。
アジアの近代化運動も、日本が本拠地であったこともある。多くのアジア人が日本で学び、祖国の発展の夢を描いていた。日本はまだまだ貧しいながらも、彼らを差別することなく迎え、民間人も彼らの「夢」に協力していた。
日本が訳した欧米の知識は「漢字語」という姿に変え、中国へももたらされ、ベトナムやタイへも形を変えて伝わっていった。「近代文化の種」それが新しい漢字語でもあった。
アジアの近代化は日本発、まさに「亜細亜の図書館」‥‥それが日本だった。
日本における「教育」、これはある意味「文化」といえるものかもしれない。昔から、どんなに貧乏でも、「教育だけは」という話は巷にあふれている。
江戸時代、出島のオランダ商館長が、高札に書かれていることを一般庶民が普通に読んで理解していることに驚いた、とその手記に残すほど江戸時代の識字率は高かった。
諸説あるが、江戸後期で男子が約8割、女子は2割、農村地区でも約2割が読み書きができたといわれる。この教育という「文化」があったからこそ、明治維新後、いち早く近代化が進み「亜細亜の図書館」となりえたのではないだろうか。
(中略)
今と比べものにならないぐらい貧乏でありながらも、大きな軍隊を持ち、併合地に投資し、さらに教育の充実を計った戦前の日本。ーーー来日し、日本で夢を描いたアジアの人々も大勢いた。
(後略)

なぜ、日本はアジアの図書館と呼ばれたのか?
まず、翻訳能力の高さがあります。翻訳は自国語に言葉を置き換えるだけではありません。異なる文化圏の言語を訳すとき、自国語に無い概念を表現しなければなりません。他言語に同化し、そこにある観念を、自国語で潜在思念に繋がる言葉にしてしまう、その能力の高さです。
日本は近代化しなければならない課題に、ヨーロッパ発の学問や技術を翻訳することから始めました。あの数十年でありとあらゆる近代概念を日本語に取り込みました。ものすごいことだったと思います。それこそ、日本の知性という知性を総動員したのではないでしょうか。
そしてそれは、明治だけの事ではなく、千年以上に渡って、日本人がやってきたことです。常に中国など、外国の高い文化を吸収し、自国のものとしてきました。日本人が一番得意なことかもしれません。
もう一つ、世界の中での日本の位置があったと思います。多くの植民地となっていた国々も、留学生は欧米へ送り出していたでしょう。しかし、その多くは宗主国への留学であり、支配体制の補完となっていたのではないでしょうか?
日本への留学生は上記に書かれた人々のように、後の国家改革人材です。日本には反体制の人々を受け入れる素地があったのではないでしょうか。留学生からしても、支配者たる欧米へ留学するより、遅れて近代化したアジアの新興国の方が勉強する気力が湧いたのではないでしょうか。
そして、日本に対する期待は、学問や科学技術の世界だけの話ではありません。
るいネット より
イスラムは日本に彼らの理想を見る [3] から
今後、世界が大変動していく中でどうなるか気になるイスラム世界ですが、彼らが日本を見ると、イスラムの教えを守っていると感じるらしいのです。
世界おもしろニュース リンクから
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日本の生活習慣に驚愕するイスラム教徒 (エジプトから)
エジプトやサウジアラビアなどアラブ・イスラム諸国は9月21日に30日間にわたるラマダン(断食月)を終了した。例年この期間、国民がラマダンを楽しく過ごせるようテレビなどは“正月番組”ならぬ“ラマダン番組”を組み、盛り上げる。
今回、特に注目を集めた番組の一つが何と日本の生活習慣を賛美するものだった。サウジアラビアのシェイク(イスラム指導者)が日本を訪問、驚愕した事実を取材して30日間毎日放映した。
視聴者が殊に驚愕したのは、日本人は、(1)時間をきっちり守ること(2)食べ物を残さない(3)ごみが分別されて収集されること(4)地下鉄や電車の中では、他人に迷惑を掛けないため携帯電話を使用せず騒々しくないばかりか、多くの人が本を読んでいること(5)生徒が学校や教室を掃除すること(6)工事中の労働者が安全靴やヘルメットを着用していること――など。
シェイクの結論は、イスラム国家でもない日本で、イスラム教の教えが最もよく実践されており、イスラム国家でこれらの反対が実践されていることを恥ずかしく感じたというもの。
殊に視聴者の反響が高かったことの一つは、生徒が放課後、自分たちで教室やトイレを掃除するシステムで、掃除は、使用人や召使いがやる仕事として手を付けたがらない自分たちの姿勢や、ごみをポンポン投げ捨てる生活習慣を反省、日本に倣って、幼い段階から、他人に迷惑を掛けないよう、自分のことは自分でする教育を導入しようとの声が上がっているという。

http://www.fotat.ws/ さんから Khawater氏が日本の小学校で給食を体験する
イスラム教は規範教とも言えるかと思います。集団を規範で律し統合するするための宗教ですね。イスラムの方が日本を見ると、その宗教以上に社会規範が徹底しているということでしょう。規範を説く宗教が無いのに規範が守られている!驚くようですね。
日本がアジアの希望となっているのは、唯一早い段階で近代化に成功し先進国と認められているからですが、全くの西洋化では希望と成り得ません。それでは、欧米と同じにならなければいけないという答えしか出てきません。
欧米とは異なる価値観、社会制度を持ったまま近代化しているからアジアの希望と成りうるのです。
日本人の持つ、共同体性や秩序性こそが社会を安定的に外圧適応させる術なのです。
近い将来、訪れるであろう経済混乱の後、日本への期待はさらに大きくなるでしょう。
次はシリーズ最終回です。
次の時代に日本人は何が出来るのか?未来を見てゆきます。