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世界が注目する日本人の可能性7 ~漢字が同化能力を伸ばす~

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画像はコチラ [1]からお借りしました。
   
前回は日本人の持つ特性の一つである“観念体系と言語”を扱いました。
今回はその観念体系と言語を表す“漢字”の特徴を見ていきましょう。


早速ですが、コチラをご覧ください。
     

国際派日本人養成講座 国柄探訪:子どもを伸ばす漢字教育 [2]より
     
 きっかけは偶然だった。小学校教師の石井勲氏が炬燵(こたつ)に入って「国語教育論」という本を読んでいた。そこに2歳の長男がよちよち歩いてきて、石井氏の膝の上に上がり込んできたので、氏は炬燵の上に本を伏せて置いた。
     
 その時、この2歳の幼児が「国語教育論」の「教」という漢字を指して「きょう」と言ったのである。びっくりして、どうしてこんな難しい字が読めたんだろう、と考えていると、今度は隣の「育」の漢字を指して「いく」と言った。
      
 石井氏が驚いて、奥さんに「この字を教えたのか?」と尋ねると、教えた覚えはないという。教えてもいないものが読めるわけはない、と思っていると、奥さんが「アッ! そう言えば一度だけ読んでやったことがある」と思い出した。奥さんは音楽の教師をしており、「教育音楽」という雑誌を定期購読していた。ある時、息子が雑誌のタイトルを指で押さえて、「これなあに?」と聞くので、一度だけ読んでやったような記憶がある、というのである。
     
 そんなこともあるのか、と半信半疑ながら、ひょっとしたら、幼児にとって漢字はやさしいのかもしれない、と石井氏は思いついた。ひらがなは易しく漢字は難しい、幼児に教えるものではない、と思いこんでいたが、実はそうではないのかもしれない。これが石井式漢字教育の始まりだった。

       
日本人が使う文字といえば、“ひらがな・カタカナ・漢字”があります。
習っていく順序は【ひらがな→カタカナ→漢字】の順で、習得が容易なもの(ひらがな)から習い、次第に難しいもの(漢字)を習ったいくという理屈だったと思います。しかし、上記の出来事から幼くしても漢字の習得は可能である事が感じられます。たった一回教えただけで2歳児が漢字を読めるというのは面白いですね。ココで石井氏は面白い事を始めます。
     

 それから石井氏は昭和28年から15年にもわたって、小学校で漢字教育を実践してみた。当初は学年が上がるにつれて、子どもの学習能力が高まると信じ込んでいたが、実際に漢字を教えてみると、学年が下がるほど漢字を覚える能力が高いことが分かった。
     
 そこで今度は1年生に教える漢字を増やしてみようと思った。当時の1年生の漢字の習得目標は30字ほどだったが、これを300字ほどに増やしてみると、子供たちは喜んでいくらでも吸収してしまう。それが500字になり、とうとう700字と、小学校6年間で覚える漢字の8割かたを覚えてしまった。
     
 ひょっとしたら就学前の幼児は、もっと漢字を覚える力があるのかもしれない。そう思って昭和43年からは3年間かけて、幼稚園児に漢字を教えてみた。すると幼児の漢字学習能力はさらに高いということが分かってきた。同時に漢字学習を始めてからは幼児の知能指数が100から110になり、120になり、ついには130までになった。漢字には幼児の能力や知能を大きく伸ばす秘密の力があるのではないか、と石井氏は考えるようになった。

     
小学生の高学年よりも低学年、低学年よりも幼稚園児、と幼い方がより漢字を覚えられるというのは驚きました。あれほど複雑でノートに何度も書いて、やっと覚えていたのに・・・そんな、複雑で覚え難そうな漢字が、なぜ幼い方が覚えやすいのでしょう?
     

 どんな子どもでも3歳ぐらいで急速に母国語を身につけ、幼稚園では先生の話を理解し、自分の考えを伝えることができる。この時期に言葉と同時に漢字を学べば、海綿が水を吸収するように漢字を習得していく、というのが石井氏の発見だった。漢字は難しいから上級生にならなければ覚えられない、というのは、何の根拠もない迷信だったわけである。
     
 同時に簡単なものほど覚えやすい、というのも、誤った思いこみであることが判明した。複雑でも覚える手がかりがある方が覚えやすい。たとえば「耳」は実際の耳の形を表したもので、そうと知れば、簡単に覚えられる。「みみ」とひらがなで書くと画数は少ないが、何のてがかりもないのでかえって覚えにくい。

     
元々、漢字は形や情景などが姿を変え表されているため、非常に同化しやすい対象なのだと思います。幼い頃は無駄な観念がないために、純粋に同化能力が発揮され、漢字の意味が読み取れているのでしょう。
     

 そして「鳩」「鴉」「鶏」など、なるべく具体的なものから教えていく。すると、これらの字には「鳥」という共通部分があることに気づく。幼児は「羽があって、嘴(くちばし)があって、足が2本ある」のが、「鳥」なのだな、と理解する。ここで始めて「鳥」という「概念」が理解できる。
     
 これが分かると「鶯」や「鷲」など、知らない漢字を見ても、「鳥」の仲間だな、と推理できるようになる。こうして物事を概念化・抽象化する能力が養われる。
     
 またたとえば「右」、「左」など、抽象的な漢字は「ナ」が「手」、「口」は「くち」、「工」は「物差し」と教えてやれば、食べ物を口に入れる方の手が「右」、物差しを持つ方の手が「左」とすぐ覚えられる。

     
漢字は皆さんもご存知のとおり、中国より伝来してきました。日本人はその漢字を受け入れ、必要なもの(日本人に合うもの)を残し、自国語として吸収しました。漢字は初め官僚などの知識階級(この時は男だけ)が使っていましたが、次第に開放され先ずは特権階級の女性も使うようになり、もっと馴染み易いひらがなやカタカナが生まれ、次第に大衆まで広まっていくようになりました
     
大衆まで広まり、自国語として成り立ったのも、漢字は観念と潜在思念との断絶が少なく、共認形成を図る上では非常に日本人に合っていたのではないでしょうか。
     
どんな時も、あらゆる方面から吸収し、潜在思念を羅針盤にして、自分たちの物にしていってしまうのは正に日本人の特徴でしょう
     
さて、ここまで、日本人の特徴について扱ってきましたが、次回からはいよいよ日本人の可能性を見ていきたいと思います。
     
<引用記事>
漢字が同化能力を伸ばす!-1 [3]
漢字が同化能力を伸ばす!-2 [4]
    
<過去の記事>
世界が注目する日本人の可能性1~歴史に見る日本人の可能性1~ [5]
世界が注目する日本人の可能性2~歴史に見る東洋(日本)と西洋を分つもの [6]
世界が注目する日本人の可能性3~西洋と東洋の民主性のちがい [7]
世界が注目する日本人の可能性4~日本人の受け入れ体質の奥にある当事者意識 [8]
世界が注目する日本人の可能性5~縄文文明こそ日本文明 [9]
世界が注目する日本人の可能性6~他には無い特性を持つ日本人の観念体系・言語~ [10]

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