
中央官庁の様子 こちらから [1]
8/10のなんでや劇場 「金貸しとその手先(特権階級)の思惑は?」を受けてスタートした 「特権階級の空中浮遊とはどういうことなのか?」シリーズも、今回が第8回です。
第1回は「特権階級の空中浮遊とは、どういうことなのか?(1)~特権階級の世界と大衆の世界の断絶と接点」 [2]
第2回は「特権階級の空中浮遊とは、どういうことなのか?(2)~戦後日本の意識潮流とマスコミの第一権力化」 [3]
第3回は「特権階級の空中浮遊とは、どういうことなのか?(3)~小泉・中曽根元首相の共通点と電通によるメディア支配」 [4]
第4回は「特権階級の空中浮遊とは、どういうことなのか?(4)~輸血経済(自由市場の終焉)と失われた40年」 [5]
第5回は「特権階級の空中浮遊とは、どういうことなのか?(5)~小泉の支持率・目先収束とマスコミの扇動報道」 [6]
第6回は「特権階級の空中浮遊とは、どういうことなのか?(6)~“民主党攻撃を強化せよ!徹底的にやれ!” [7]
第7回は「特権階級の空中浮遊」とはどういうことなのか?(7)~「報道の自由」を盾に、「国民の知る権利」をいいように踏みにじる報道行為は許されない~ [8]
でした。
今回は、マスコミや従米政治家とは別の特権階級である「官僚」です。
官僚とは…
「日本における官僚とは、通常、行政機関において企画立案等に携わる公務員、特に中央省庁の一定以上の地位にある国家公務員を指す。」
或いは、
「キャリアとは、日本における国家公務員試験の上級甲種またはI種(旧外務I種を含む)に合格し、幹部候補生として中央省庁に採用された国家公務員の俗称。有資格者ともいう。」 [9]
にある国家上級公務員を指します。
まずこちらの記事を御紹介します。
日本の政治を動かしているのは政治家ではなく官僚だ!~中村敦夫氏が「霞ヶ関」の実態を暴露 [10]
『この国の八百長を見つけたり』(中村敦夫/著) [11]より部分転載します。
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(略)
●国会議員は八千人の官僚たちに囲まれた人質だ
(略)国会議員は衆議院500人、参議院252人、約750人しかいない。そして政策や法案をつくるという本来政治家がやるべき仕事を代行している霞ヶ関の高級官僚が約8000人いる。750人に対して十倍強もいるわけです。屡するに、8000人の官僚たちに囲まれた750人の人質が国会議員なのです。そして、8000人の総意でもって決められたプログラムを、民主主義の儀式として、いちおう国会が決定するような、そういう段取りに追い込まれている。これが「この国のかたち」です。
政治は何によって権力を示すかというと、立法によって権力を示す。法律をつくることによって世の中を動かすわけです。これが法治国家の基本です。国家の立法機関、本来ならば政党や政治家たちが立法しなくてはいけない。ところが、そんなことは例外的にしか行なわれたことがないのです。ほとんどその権利を放棄しているというのがこの国のかたちです。立法府が立法をしていない。
法案には議員提案もないことはないが、内閣提案と言われている法案がほとんどです。しかしこれは内閣にいる大臣がつくったわけではなく、実際は官僚作成のものばかりなのです。法案が内閣決定される時には、政策でもそうですが、総理大臣には権限がなく、閣議決定ということになります。(略)
●日本のすべてを決定するのは各省庁の事務次官たちだ
(略)各省庁の事務次官は、各分野の日本の代表なのです。国民の選挙で選ばれていない官僚が、実質的には代表になっているという摩訶不思議な官僚国家が日本というわけです。(略)
では、与党政治家などが何をしているのかというと、各委員会で始めから終わりまで坐っているだけです。(略)
日本が世界的に見ても稀有な官僚統治国家であることは良く指摘されるところです。では、官僚統治国家だと何が問題なのでしょうか?(先の記事では、正直官僚がどうのと言う以前に官僚に丸投げしておいて居眠りばかりしている政治家に問題を感じますが…国会議員は本当に仕事をしているの? しかし、いざ「脱官僚」を掲げて政権交代を果たした民主党に対して必死に抵抗するのもまた「官僚」自身なのです。)
日本の官僚機構の生立ち [12]
で引用されている池田信夫 blog(旧館)山県有朋 [13]より引用します。
山県を生み出したのは、明治憲法の欠陥である。立憲君主制によって天皇の実質的な権力は制限されたが、内閣は天皇を補佐するという建て前で弱い権限しかなかったため、国家を統括する機関が不在だった。この権力の空白を埋めたのが、「元老」としての山県だった。彼は軍を掌握し、首相を指名する非公式の権限によって、20年以上にわたって「キングメーカー」として君臨した。
陸軍の制度は当初はフランス式だったが、プロイセンの官僚制度を崇拝する山県がドイツ式の中央集権的な軍政に変えた。昇進の基準を厳格な年功序列とし、これが日本の人事制度のモデルになった。内務卿としては、府県・市町村などの地方制度をつくった。このときの山県の基本方針も、中央政府が地方を統制し、知事や郡長などもすべて官選とすることだった。また文官任用令を改正して政治任命を廃止し、高等文官試験によってキャリア官僚システムを創始した。
このように現在の日本の「国のかたち」の多くの部分は、山県がつくったのである。彼にとっての至上命令は、列強による侵略の脅威にさらされている日本が生き残るために軍備を増強することで、そのためには軍人や文官などの専門家に権力を集中する必要があった。このため腐敗した政治家が利益誘導によって官僚機構に干渉する議会を嫌悪し、議会からも軍閥の親玉として攻撃された。この議会と官僚が対立する構図は、現代の日本とよく似ている。渡辺喜美氏が「山県有朋以来の改革だ」と語った国家公務員法改正案も骨抜きにされ、官僚支配はむしろ強まっている。
このように政治と分離した国家統治の専門家集団が官僚であり、彼らは学業優秀で国立大学などから国家公務員試験を経て登用されます。したがって国民やその代表である政治家による任命や選挙は必要で無いばかりか、「試験」だけに優秀である人材ばかりが集まるという極めて悪質な弊害も内包しています。

中にはこんな人も・・・官僚殴打事件 こちらから [14]http://www.actiblog.com/senior/158389
対して政治家は、まがりなりにも国民による信認投票を経ており、ただの試験とは訳が違います。国民の期待を感じ取りこの国の進むべき道を国民に問いかけ、その評価の結果として当選して初めて国会議員になれるのです。
さてこうした「官僚」が、今現在自らの権力行使の快感に酔いしれて暴走していることは再三記事化してきたとおりですが、改めてその暴走振りをお伝えします。
まずは、こちらの記事から…
暴走する特権階級→忍び寄る『警察国家』の影 [15]
■以下引用「株式日記と経済展望」リンク______________
(私のコメント)
白川勝彦氏は橋本内閣時代の国家公安委員長を務めた元衆議院議員ですが、渋谷の街を歩いていたら4人の警察官に囲まれて職務質問されたそうです。
白川勝彦氏の記事 こちらから [16]こちらから
(略)
最近の自民党政権は国策捜査を連発して、いわば警察国家化しているのではないでしょうか。自民党を批判する学者や著名人を尾行して、微罪で現行犯逮捕する。植草一秀氏や高橋洋一氏や佐藤優氏などが起訴されて、おかしな事件が続出している。政治資金をめぐる政治家への捜査も恣意的な捜査が目立ちますが、警察や検察は議員達のブラックリストをこしらえて監視しているようだ。
植草氏 こちらから [17]
高橋氏 こちらから [18]
佐藤氏 こちらから [19]
国策捜査は最近に限らずこれまでも度々行なわれてきました。Aobadai Life [20]
誰かの指示で検察などの官僚が動くとすれば、それは暴走ではあるけれど上(或いは米国)に言われて仕事をしたとも言えるかも知れません。しかし最近、小沢一郎などの場合は時の首相が望んでいないにも拘らず執拗に追い回すなど、まさに「単独行動」であるかのようです。
この間の暴走は、誰かの指示などではなく、その官僚機構独自の判断で動いている(誰かの為であっても)、ということなのではないでしょうか?そして、その様に自由に権力を行使できることが次第に快楽となりつつある。しかし、そうこうする内に互いに潰しあってまともに政治をする時間も人材も居なくなるのではないでしょうか?
優秀といわれた官僚は、実は己の非人間的な努力と運でたまたま試験に合格しただけでこうした権力を手に入れた人々です。彼らが本当に人間なら、今何をすべきか少し考えれば分かるはずですが、恐らく彼らはそれをしようとしないのでしょう。なぜなら収束軸も圧力源も失って「自由」となった彼らは、試験には強いかもしれないけれどこうした実世界の問題解決には全く不向きで、しかし自分だけは正しいと思っているでしょうから。
このように考えていくと、こうした「自分の間違いを疑うことなく自由に権力を行使する人々が、『空中浮遊』する」、のでは無かろうかと思います。
官僚組織を破壊しないと、わが国は滅びる① [21]
■’09年末なんでや劇場ノート1~偽ニッチの罠に嵌った特権階級 [22]


