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鬼塚英昭氏『八百長恐慌』の注目論点の紹介

Posted By staff On 2010年8月15日 @ 7:10 PM In 06.経済破局の行方 | 8 Comments

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副島隆彦氏『新たなる金融危機に向かう世界』 [1]に続いて、鬼塚英昭氏の『八百長恐慌! 「サブプライム=国際ネズミ講」を仕掛けたのは誰だ』(成甲書房 2008年11月20日刊) [2]の注目論点を紹介する。
いつも応援ありがとうございます。


まず、『心に青雲』2008年12月1日「鬼塚英昭『八百長恐慌!』とサブプライム惨事の全貌」 [3]から引用する。

鬼塚氏は、あくまで「この世の裏で進行している策謀」を国際金融資本が行なっていると捉えている。だから、「世界秘密結社とか、イルミナティとかフリーメースソンの組織」はないという立場である。秘密結社のことを言いたてる人、あるいは陰謀論者は国際金融資本(氏は巨大複合金融機関(LCFI)と言う)の「悪業」を隠すために「育てられた人だ」というのである。

国際金融資本を鬼塚氏は巨大複合金融機関(LCFI)と呼ぶ。LCFIとは、Large Complex Financial Institutionsのことである。
LCFIは2008年3月16日に誕生した。世界中に16社ある。バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、メリルリンチ、シティグループ、HSBC、クレディ・スイス、UBS、ドイツ銀行、ソシエテ・ジェネラル、ABNアムロなどで、米英独仏蘭スイスの6か国に及ぶ。
鬼塚氏は、アメリカがLCFIという巨大金融勢力によってサブプライム・バブルとそれが破滅させられるという惨事を仕掛けられ、敗北したのだと言う。それがすなわちLCFIが誕生した日、2008年3月16日だと。
LCFI(巨大複合金融機関)16社の総資産は、2001年に10兆ドル(約1000兆円)弱だったものが、06年には22兆ドル(2200兆円)を超えたそうである。LCFI(巨大複合金融機関)16社もサブプライムで損失はこうむっているが、その額は多く見積もっても日本円にして08年7月で30兆円程度でしかない。だからこの損失は見せかけである。
鬼塚氏は、国際金融資本が(追及逃れのための)簿外の幽霊会社をつくってサブプライムローンを売りまくって巨額の利益を得、それをケイマン諸島などのタックス・ヘイブンに隠したのだと断定している。もしこの隠した資産を加えるなら、LCFI(巨大複合金融機関)16社の総資産は公表の22兆ドル(2200兆円)の2倍以上となるだろうと言う。
ゆえに鬼塚氏はサブプライム惨事は八百長だと言うのだ。
私たちは「シティが1000億円の損失を出して、公的資金を米政府に要請した」とか「シティはゴールドマン・サックスに身売りするだろう」とか「UBSは1500億円の損失を出した」などとマスゴミを通じて教えられ、いかにも欧米の巨大金融機関が大損害をこうむっているかのような印象を持たされ、ついに世界恐慌が襲ってきたと震えあがっているが、本当はLCFI(巨大複合金融機関)が大儲けをしているのが、現在進行している「恐慌」なのである。
そしてLCFI(巨大複合金融機関)が、汚い手を使って稼いだ巨額の資金は、これから先どうなるのか。
鬼塚氏は、サブプライム惨事を仕掛けた直接の真犯人はイギリスとスイス(どちらもユーロを採用していない)の金融機関(英国のHSBC、RBS、バークレイの3銀行と、スイスのUBSとクレディ・スイス)だと言っている。彼らは国際金融でより支配を強固にし、これからは世界中の資源という富(実物経済)を入手すべく21世紀初頭から従来の戦略を転換したのである。たとえば好きなように石油価格を吊り上げたり落としたりできるとか。
LCFI(巨大複合金融機関)は、要するに投資による利益をもくろむ商売である。近所の金貸しの婆さんじゃないのだから、地味に人様にカネを貸して利息で儲けるなんてまどろっこしい仕事はしない。
ハイリスク・ハイリターンで莫大な利益を画策する。鬼塚氏はこれを「ハイリスク・ハイリターンを“演出”している」と称する。「常に巨大な利益を上げるために、八百長システムをつくっている」のだ。
当然、彼らはテロ組織、麻薬組織とも裏で結ばれ、汚れた金を洗浄する部門をつくり、暗殺会社とも結びつく。そうでなければハイリスク・ハイリターンの金融バクチはできない。「大企業や公共団体に金を貸して利益を得ている“商業銀行”という顔は、いちばん表の顔にすぎない」。ところがマスゴミは意図的にバクチ屋たる実相を隠し、あたかも「表の顔」が主要であるかのように大ウソの報道をして、政府が公的資金で救済しなければいけないとの、インチキ論説を載せるのだ。みんなグルである。

以下、鬼塚氏の『八百長恐慌! 「サブプライム=国際ネズミ講」を仕掛けたのは誰だ』から注目すべき論点をピックアップする。

どうして、ゴールドマン・サックスだけは一人勝ちなのか?
ゴールドマン・サックスは、ドイツ出身のユダヤ人、マーカス・ゴールドマンが1896年に設立した国際的金融グループ。設立当初からロスチャイルド財閥が投資部門に融資するなど、ロスチャイルドによって育てられた投資銀行である。ゴールドマン・サックスの経済予測はロスチャイルドを含めた国際金融寡頭勢力の経済予測である。だからゴールドマン・サックスの経済予測は当たり、一人勝ちできるのである。彼らがどのように世界を動かしていこうとしているのかが、ゴールドマン・サックスの予測を見ればわかる。
ゴールドマン・サックスの最高実力者が、ヨーロッパにいる真の支配者の最側近であろう。∵一つはアメリカ財務省長官の多くがゴールドマン・サックスのCEOから出ているからである。また、サブプライム惨事での損失がほとんどなく、利益を上げているからである。

サブプライム惨事を仕掛けた者はイギリスとスイスにいた。彼らは国際金融での支配をより強固にし、かつ資源という富を手に入れるために21世紀の初頭から従来の方針を大胆に転換した。そのためにサブプライム問題をアメリカに仕掛けた。イギリスのHSBC、RBS、バークレイズ、スイスのUBS、クレディ・スイスの5大銀行の間で青写真が出来上がり、ゴールドマン・サックスをヨーロッパに呼びつけて具体的なプランを提示し、ゴールドマン・サックスはさらに具体的なプランの作成を命じられた。
9・11事件もそのプランの一環である。
まずイラク戦争が計画され、テロ偽装がなされ、国際為替市場ではドル安と円安が同時進行で進められ、ドルと円の大量印刷が軌道に乗り、9・11が見事に演じられ、テロの汚名はアルカイダにかぶせられた。NY市場が一時的に機能麻痺となり、同時にロンドンが国際為替市場のトップに躍り出た。ブッシュが政権を握ったときから、この間のストーリーは全て完成していた。サブプライムによるバブル創造は9・11事件とセットである。ドルの垂れ流しが始まるのと同時進行である。
20世紀末までは、フォード、GM、GEなど製造業の時代であった。しかし、現在(2008年段階)はゴールドマン・サックスやシティグループが超巨大企業となる一方で、フォードもGMもGEも大赤字を抱え、工場を次々と閉鎖し、大量の首切りをしている。ネズミ講が隆盛をきわめた’04年から’06年の3年間でアメリカは変貌し、かつてのアメリカの製造業のビッグ・スリーは八百長資本主義に敗れ去った。
イギリスはかつての隆盛を取り戻すべく、アメリカを支配しようとしているのではないか。サブプライムを仕掛けたのはイギリスの巨大複合金融機関だと思っている。その中核はHSBC、RBS、バークレイズという3大銀行とNMロスチャイルド銀行であり、これらがイギリスの中央銀行イングランド銀行を支配し、かつ英王室と結びついている。これらの銀行の経営者たちのほとんどは貴族の称号を持っている。巨大なドルがロンドンの金融市場に入ってくるが、ドルは下落を続けている。彼らはそのために原油の高騰を演出し、ドル下落分を補っている。

巨大複合金融機関(それはイルミナティやフリーメーソンなどという秘密結社ではない)のリーダーたちの20世紀末までに世界を支配すべく働いたが、その仕事の中心は金を独占することだった。アメリカに金本位制を廃止させ、世界中の中央銀行の金塊をほぼ手に入れた。しかし、現在のリーダーは金をもって世界を支配するには時期尚早と考えており、世界を支配するためのプランとしてサブプライムを仕掛けたと考えられる。この金融マフィアの首領は、ロスチャイルドでもロックフェラーでもない(ロックフェラーなど小物中の小物)。ヨーロッパの貴族の中の一人ではないか。
アメリカ、さらには世界を支配しているのはロックフェラーであるという説は偽りである。今、アメリカの金融世界においてもロックフェラーの影響はほとんどない。ロックフェラーの支配下にあったチェース・マンハッタン銀行は1999年にJPモルガンと合併した。アメリカのWASPであるロックフェラーとモルガンの両財閥は20世紀の終わりに消えた。だからこそ、ヨーロッパの巨大複合金融機関がアメリカを舞台に八百長劇を演出できたのである。アメリカの2大銀行は合併してJPモルガン・チェースとなったが、イギリスの3大銀行よりも規模が小さい。ロックフェラー一族がシティグループ、ゴールドマン・サックスの支配者であると書いた本は間違いである。この巨大商業・投資銀行を実質的に支配するのはロスチャイルドである。

サブプライムというネズミ講を創作した連中がこれから遂行しようとしているのは、自由市場の崩壊である。八百長資本主義が終焉し、統制資本主義の時代がやってくる。アメリカの未来も日本の未来も同じようなものであり、国家が消滅してゆく。グローバリズムの最終が姿がそこにある。
株式市場も投資信託市場も商品市場も少しずつ縮小してゆき、やがて消えてゆくであろう。価格を決定する権力組織が登場してくることになり、人々は商品価格を一方的に上からの伝達で知ることになりそうである。それから為替市場が最後に消えてゆく。
これからもドルが大量に印刷され続けるが、そのドルは国際巨大ネズミ講の被害者である各国の金融機関にも少しは流れるが、その多くはネズミ講で巨大な利益を手にしたイギリスとスイス、及びドイツの一部の巨大複合金融機関に流れてゆくであろう。
やがて、財政赤字と経常赤字によるアメリカ国家の破綻が明らかになり、ドルの印刷が不可能になる。アメリカ国債がサブプライムと同じ運命を辿る。日本の国家も同じ運命を辿る。ネズミ講が変貌し、統制資本主義の時代に入りつつある。

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[1] 副島隆彦氏『新たなる金融危機に向かう世界』: http://blog.trend-review.net/blog/2010/08/001709.html

[2] 鬼塚英昭氏の『八百長恐慌! 「サブプライム=国際ネズミ講」を仕掛けたのは誰だ』(成甲書房 2008年11月20日刊): http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%94%AA%95S%92%B7%8B%B0%8DQ+

[3] 『心に青雲』2008年12月1日「鬼塚英昭『八百長恐慌!』とサブプライム惨事の全貌」: http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou/e/4e79809ae872c1c3593ed835e105e8e3

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