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6/27なんでや劇場レポート「日本人はいつ物を考え出すのか?」(4) 力の原理の崩壊→米中欧崩壊で日本人は考え始めるか?

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画像はコチラ [2]からお借りしました。
歴史をさかのぼって、数千年間の私権時代に新認識が登場した事例は、古代宗教と近代思想だが、近代思想は神が個人に摩り替わっただけであり、その認識構造は古代宗教の焼き直し(架空観念)にすぎない。
従って、古代宗教に焦点を絞る。
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2600年前、同時期に仏教・儒教・ユダヤ教という古代宗教が登場し、その300~400年後にそれぞれの地域で統一国家が成立した。
それまでの部族連合国家では守護神信仰や神話の共認によって統合されていたが、部族間の緊張圧力や交易や連合、さらには服属部族をどう支配するかといった課題に対しては、部族間の意思疎通が不可欠であり、その部族の中でしか通用しない守護神や神話では統合できない。部族を超えた普遍性のある観念が必要になった。こうして各部族の潜在意識のレベルで社会統合機運が上昇し、それを鋭敏にキャッチして、守護神や神話を超えた、より普遍的な観念(古代宗教)を作り出したのが、釈迦や孔子やユダヤ教・ゾロアスター教の預言者たちである。
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    釈迦(仏教)          孔子(儒教)                    モーセ(ユダヤ教)
釈迦の画像はコチラ [6]からお借りしました。
孔子の画像はコチラ [7]からお借りしました。
モーセの画像はコチラ [8]からお借りしました。

今現在、新しい認識が求められているのであれば、2600年前の社会統合機運と近しい現象が顕れているはずである。
環境破壊、経済危機、検察・官僚・マスコミの暴走=社会はガタガタ、悪化するばかり。にも拘らず、世界中の学者が百万人もいるのに、どこからも答えが出てこない。では、人々が物を考え始めたのか?と言われれば、そういう感じも一見しない。
一方、ネット界では多くのサイトやブログで、2010~2012年、つまり今後2年間のうちに、ドル崩壊・米国債暴落という予測がされており、その先端では、米において大暴動、例えば反税金闘争(米では既に発生している)から、民衆VS軍の殺し合いに突入するという予測がなされている。米の大暴動・殺し合いが起これば、それは欧・中に飛び火し、米中欧は崩壊することになる。
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画像はコチラ [11]からお借りしました。
その状況で日本人は考え始めるのか?
それを考える前提条件として、米中欧は崩壊したとしても、イスラムも東南アジアも崩壊しない。中南米も過半は秩序が維持されるだろう。∵イスラムは部族共同体、東南アジアは農村共同体が残存しているからである。米中欧以外の諸国では、力の原理だけでなく、共同体的基盤で社会を統合している。共同体的基盤→共認体質を保ち続けてきた国々は、米中欧が崩壊したとしても秩序は維持される。共認体質が最も色濃く残存している日本において秩序が維持されるのは言うまでもない。
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画像はコチラ [13]からお借りしました。
それに対して、米中欧は共同体的基盤を喪失し(⇒個人主義)、統合するには力の原理しか依拠するものがないので、力の原理が崩壊すれば秩序が維持できなくなるのである。
この状況下で、日本人は考え始めるのか?
(5)へつづく。

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