- 日本を守るのに右も左もない - http://blog.nihon-syakai.net/blog -

『自給自足的な地域ブロック経済の可能性』3.日本が主導する、共認型アジア圏ブロック経済の可能性

%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%81%9F%E3%81%A1.jpg
『自給自足的な地域ブロック経済の可能性』2.地域通貨計画って、どこまで進んでるの? [1]で見てきたように、現在の地域通貨計画は、いずれも私権原理の枠組みから脱却していません
アジアに限っていえば、中国が主導している以上、金貸しあるいは中国に利用されるだけ 😈 でしょう
世界覇権をもくろむ中国を相手に、相互扶助的な単一経済圏を構築できる可能性は、極めて低いと思います
応援ありがとうございます

『自給自足的な地域ブロック経済の可能性』1.プロローグ [2]より
>今の世界経済危機の元凶は、近代社会を影から支配してきた”金貸し”にある。
>根本的には、市場拡大絶対を前提とするシステムそのものの崩壊である。
つまり、市場拡大を求める動因は、『誰もが私権獲得を追求』することにあるので、これは私権社会そのものの崩壊である。
>であれば、『生存圧力を克服した後の次代の世界経済』を模索する、ということが今人々から期待されている。

今求められているのは、私権原理から脱却した経済システム です。
それは、アジアの中でも共同性を強く残している諸国なら、まだ可能性があります

『るいネット>日本人の可能性 共同性の差がもたらす東洋・西洋の観念体系の違い』 [3]より
>大規模な略奪戦争の有無によって、西洋人、東洋人、日本人、それぞれの共同性に大きな差が生まれ、民族性の違いを生んでいます。つまり、皆殺しにまで発展した戦争を経験した西洋人は周囲に対する警戒心が高まり共同性が失われ、そのような戦争を経験していない日本人は警戒心がそれほど高まることなく共同性が保持されています。

そしてその中でも、真っ先に貧困を克服し、共認原理に転換した日本こそが、アジア(主に東南アジア?)を主導し、共認原理による超市場システムを実現していける可能性 を秘めています。
先進国の市場は拡大限界に達し、限られた後進国での需要を奪い合う状況では、もはや工業生産 による経済的発展は望めません
まして、豊かさを実現し、“特に欲しいモノがない”日本では、内需による景気回復は有り得ず、早急に、生産構造を変えなければなりません。

『るいネット>自主管理への招待(1) 工業生産から意識生産へ。時代は今、歴史的な生産力の転換を遂げようとしている。』 [4]より
>それどころか今、経済は、あり余る工業製品の山に埋もれたまま、立ち上がる気配もない。
>時代は今、工業生産から意識生産への歴史的な生産力の転換を遂げようとしている。

もちろん、状況判断として、いきなり工業生産をなくすわけにはいきません。
それに、日本の技術力は、アジア諸国にとっても(世界にとっても)必要 😀 です。
従って、工業生産と販売の主軸を、まだ貧困の残っているアジアに移しつつ、単なる取引関係を超えた相互扶助的関係を構築しながら、生産構造をゆるやかに移行させていくというのが、現実的でしょう。
以上が、『日本が主導する、共認型アジア圏ブロック経済(地域通貨)の可能性』です
これらを踏まえ、次回以降は、
「自給自足的な地域ブロック経済の可能性を追求する上で、何を自給していかなければいけないのか。」
「本当に必要な産業、仕事は何か。」
「アジアの中で、どこが対象となりうるのか。」
「貿易はどこまで必要なのか。」

etc、より具体的に、アジア圏の自給自足的ブロック経済→地域通貨の可能性を検証(模索)していきたいと思います

[5] [6] [7]