前回、「女性を対象にしたネットコミュニティー。盛況の理由は? [1]」 の記事を書きましたが、今回は、母親を対象としたネットコミュニティの分析をしてみたいと思います。
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前回も紹介した女性を対象としたコミュニティーサイトで、日本最大の
ウィメンズパーク [2]に的を絞って見たいと思います。
【基礎情報】
・ウィメンズパーク
ベネッセが運営している日本最大級の女性口コミサイト
PV:1億4500万/月
会員数:154万、
投稿数:総数2177万件(12700件/日)
特徴 :
ステージ別活用などで、会員の継続利用に対応している。
問題別、地域別、ステージ別など、沢山の会議室を用意し、
社会問題系の投稿もある。
■どんな層が利用しているのか?
サイトは子育てをテーマにした会議室が最も盛り上がっており、子供の年齢別に大きなカテゴリーに分かれています。参加者は自由にスレッドを立ち上げる事ができるようになっています。
立ち上げられているスレッド数を子供の年齢毎に割り振ると以下のような関係になりました。
[3]
明らかに0~1歳までのスレッド数が多く、年齢が1歳上がる毎にほぼ半分の割合で減少しています。
つまり、盛り上がっているのは子供の年齢が0~2歳までの約2年間と限定されており、3歳以降はほとんど活性化していないのが現状です。
■なぜ、子供の年齢が上がるとスレッド数が減少するのか?
生まれたて程スレッド数が多いのは、そこに母親が求める答えがあるからです。
核家族化してどこの家庭もほとんど同じような状況の現在、そこから発生する子供の変化(異変)は土着コミュニティのない母親にとっては不安材料となります。しかし、ネットコミュニティでの発信により、自分と同じ境遇の人を見つけることができるため、その安心感こそが母親にとっての答えになっているのです。そうして、作られてきた対処方法は、コミュニティ内で受け継がれ少しずつ洗練されていきます。
しかし、子供の年齢が大きくなり対象世界が広がると課題は、様々な要因が絡み合って発生する事になり、その状況や課題の共認が難しくなります。従って、そこに対する答えが出せる材料が揃わず、発信者が納得する答えも出てこないという構造になっていると考えられます。
■今のネットコミュニティに欠けていることは?
子供の成長とともにスレッド数が減少するのは、以下の2点が考えられます。
①母親に構造認識がない
現象事実や相手の背後にある期待を捉え、それを相手に観念で伝えるために必要な構造認識がない。このため、事例や現象のレベルでの遣り取りに終始し、系統立てた議論にならない。あるいは、マスコミから発信された一般論や自分の意見としての遣り取りが増え議論が収束していかない。
②土着コミュニティがない
また、問題が複雑になると必ず相手の表情や、声のトーンなど言葉にならない部分で相手の反応を判断軸とする場面が出てきます。従って、ネットだけでの遣り取りには限界があり、必ず対面共認とセットでないと、問題をどう捉えたらよいのかが固定できないため、発信されないまま様々な問題が流産していってしまう。
■どうする?
ネットだけでは限界があり、土着コミュニティという対面の場がセットで必要となります。その対面の場で、現状を構造的に認識することで初めて、課題が鮮明になりその答えも見えてきます。構造認識と土着コミュニティの場の再生なのではないかと思います。