2009年06月19日

中国は張子の虎か?

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引き続き、『ロシア政治経済ジャーナル』 2009/5/30号「中国超ダメ論(現地から)」(北野幸伯氏)から引用。出典は、中国在住のOJINという方の「アジアの街角から」というメルマガ。
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5.もうひとつ豊富なものは軍事力!
中国は、空母艦隊を常備してハワイから東をアメリカ、西を中国で分割する?という計画で進んでいるようですが、空母?ーーーロシアとオーストラリアから鉄屑並みのスクラップ空母4隻を買い入れて、3隻はそのとおり鉄屑になり1隻だけがかろうじて使いものになりそうとか。
そんなことよりなにより、今でも激減している人民解放軍の入隊志願者が、一人っ子世代の爺っ子婆っ子でさらに志願者が減り、ーーー高齢者と爺っ子婆っ子ばかりの軍隊では、ものの役に立つんでしょうか?? 仮に役に立つとしても、しかし、軍隊というのは何も生産しない、ただの金食い虫なんですよね~~~
旧ソ連が崩壊したのも、アメリカとの軍拡競争に引き込まれて国家経済が破綻した、のが大きな要因でございます。ーーー中国の軍拡の先にあるものは??
「特に金食い虫の空母艦隊」なんぞを持とうものなら、国家経済に足枷をかける以外のなにものでもないでしょう。

6.器だけ見栄えが良くなっても中味は旧態依然のまま。
いま、中国のそこそこの都市へ行きますと、高層ビルが林立し、いかにも近代的なたたずまいになっているのに驚かされます。しかし、その高層ビルのどれか一つに登って地上を眺めてみると、一つの街区の、道路に面している場所にはビルが連なっていますが、そのビルの裏側、街区の広い中心部は、昔ながらの平屋のボロ家屋ばかりという状況に驚かれるのではないかと思います。===「張子の虎」
沿海部や、内陸部でも、都市はまあ張子の虎ではあっても近代的な装いの堂々たる威容を見せていますが、ちょっと農村部へ足を踏み入れてみれば、清朝の時代からほとんど変わっていないんじゃないのか?
ーーーそんな生活風景が延々と連なっています。
そんな農村が、中国の7割近くを占めているんです。中国はそういう国です。
その他にも、いちいち上げていけばキリがないほどの、様々な問題を内包しています。ーーー内側から眺めますとこんな感じで、とても北野先生の「中国も一極論」には肯くことはできないのですが、如何でございましょうか??
ただ、だからといってわたしたち日本人が安閑としていたのでは、いずれは超されるときがくる「かも」知れません。わたしは、1990年代の早い時期から、中国の改革開放の揺り戻しがあるのではないか、とする日本国内の中国未来論に対して、改革開放の流れが後戻りすることは絶対にあり得ない、
美味しいご飯が食べられてきれいな衣服が着られるようになった庶民の意識の変化は、どんな権力を以ってしても、もう止めることはできないーーー国民の支持が得られない政権は潰える、と、中国庶民の姿を見ながら主張してきました。そしてそれは現実となって、いま、世界中の人々が目の当たりにしている現在の情景になりました。

軍事力を支えるのは技術力であり、生産力である。
生産力は、バブル力、あるいは国民の生産活力(勤勉性)である。そして、バブルは全世界的に崩壊した。中国国民の生産活力が見てきた通りだとしたら、現在の中国の勢いは、国民の生産活力という土台なき「張子の虎」だと言えるのではないだろうか。
中国が「張子の虎」と言える理由はもう一つある。力の序列原理の衰弱である。
『るいネット』「アメリカはもはや張子の虎でしかない」からの引用。

(アメリカが)張子の虎であると言える理由は、もはや先進国では力の原理は通用しなくなっているにも関わらず、アメリカだけが見せかけの力の原理を頼みにしているという理由だ。根本的には力の原理が衰弱し、序列原理では統合できなくなってしまったという現実を捨象し、自らに都合の良い観念(自由と民主主義⇒強いアメリカ⇒テロとの戦い等)に安直に寄りすがってゴリ押しを図ろうとするという点では、偽者であり、実は張子の虎と言っていい。実効力のない偽者の観念に頼って侵略やゴリ押しを繰り返すから、世界中で反米意識や民族意識が高まるばかりである。本当に力の原理が通用するのなら、反米意識や民族意識などは力でねじ伏せることができるはずであり、力でゴリ押しをすればするほど、反発が出てくるというのは、もはやアメリカが張子の虎であることの証明であろう。

アメリカと同じことがそのまま中国にも当てはまる。力の原理の衰弱という現実を捨象して、力を行使しようとすれば世界中から総スカンをくらうことになる。力の原理の衰弱を直視すれば、武力行使はできない。いずれにしても、中国が武力を行使して、アメリカに代わって世界の覇権を握ることはないだろう。
(本郷猛)
るいネット
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List    投稿者 hongou | 2009-06-19 | Posted in 未分類 | 8 Comments » 

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コメント8件

 ようこそイサオプロダクトワールドへisao-pw | 2009.10.04 0:01

北部振興に逆行する名護市の対応!

★北部振興に逆行する名護市の対応!画像はクリックで拡大します。対米交渉は甘くない

 hassy | 2009.10.04 14:01

記者クラブは、1890年、帝国議会の取材を求める記者たちが「議会出入り記者団」を結成したのが始まりなんだそうです。120年前の旧い制度で、情報の鎖国状態ですね。
又、政治家取材のときの「メモ合わせ」という仕組みがあります。政治家が何を話したかを各社が確認し合う行為です。だから各紙同じ記事になってしまう。自称「権力の監視役」が談合してどうする!
記者クラブは、官庁や警察、地方自治体など各地に存在し、日本新聞協会加盟の新聞社やテレビ局が加盟している。
なんという人材の無駄。同じ記事なら通信社1社で事足りる。そうすればマスコミ記者の人数も1/10ぐらいで済む。経営者は広告収入減で赤字のマスコミには大きな無駄だあることに気が付いていないのだろうか? リストラしないのが不思議でならない。

 せいん | 2009.10.05 2:57

格差社会だの弱者いじめだの無駄遣い削減だの散々煽っておきながら年収が国民のトップクラスとは笑わせます。
マスコミは無駄に豊か過ぎるんですよ。なので、あそこらへんは実質不労所得者がかなりの割合でいると思います。余った分は働かなくていい訳ですから。思うに働かずに利益を享受している人間にとって、スポンサー離れは深刻です。
むしろ業界自体が出資前提で回っているのでもはやマスコミは出資者のご意見番の単なる「企業」でしかないわけですね。
つまり、ここらへんの繋がりをどう切ってメディアをやせ細らせていくかってのが大変重要なんですね。
ちなみに記者への報酬制ですが、オーマイニュースの事例をWikipediaで見ていただくと色々勉強になるかと思います。
僕としては結局どのようなビジネスモデルでも、あらかじめ搾取層をどう懐柔するかにかかっていると思うんですよね。ビジネスモデルとしては好ましくない搾取層とはいえ必ず発生する層だと思います。そこに余裕と言うかその層が満足する最低限の資金を逆に確保しておくというのもアリだなと考えます。企業の危機管理ってやつでしょうか。
奴隷のような扱いで搾取されただけの市民記者には同情することしきりです。

 ハリマ | 2009.10.06 11:30

民主党政権は、会見を記者クラブ以外にも解放すると公約していますが、現段階では、マスコミの世論操作力を利用せざるを得ないだろうから、当分の間、マスコミへの対応は、あまり変わらないのではないでしょうか
半専任の取材記者とは、どのような記者をイメージしているのだろうか。先ず思い浮かぶのが、市民参加型のオーマイニュースの記者なんですが、違いはあるのですか。

 ルミナリティ | 2009.10.08 1:25

マスコミの武器とその供給源を根絶しない限り、その情報ソースは永久に人々の役に立つものとならない。
何故ならば、
スポンサーを背後に置いた消費喚起や、世論誘導ばかりを意識の中核としたマスコミの垂れ流しに対して、多くの国民はうんざりしているからだ。
これに対して現在多くの国民は、事実追求・探索過程に向かっている。

 ゆっきー | 2009.10.08 11:55

<人々の求める取材とは、事実を探り答えを出す上での調査であり、事実の発掘である。
そこでは着眼点や切り口が何よりも重要になる。
しかし、マスコミには着眼点や切り口が見えてこない。
発信することだけが目的となっていることに違和感を感じます。

 member | 2009.10.10 20:36

皆様、様々なご意見ありがとうございます。
民主党政権に変わり、少しずつですが、記者会見の透明化や民主党政策INDEXに謳われる日本版FCCがあり、明るい兆しを感じ取ることができます。
ただし、いずにれせよ、これらが内からの期待なのか諸外国からの圧力によるものか、変革の中身は精査する必要があるでしょう。
オーマイニュース(撤退→オーマイライフに移行中)関連に関しては、報酬体系の変革が予想されるため、今後の追及課題にしていきたいと思います。

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