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小沢一郎、元気はつらつ辞任会見 その2

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理不尽、不条理に直面した小沢代表が、個人の利益ではなく、政権交代のため挙党体制を確立することを最優先して示した辞意表明である。
小沢代表は攻撃されて辞めたのではなく、逆に辞任を攻撃材料にしようとしている。
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元気はつらつ辞任会見を行なった小沢代表は、代表を辞任した後の民主党でも、総選挙での勝算が十分あると考えているようだ。
田中良紹の 「国会探検」より [1]

与党が党首討論よりも補正予算案の衆議院通過を優先し、その後の政治日程を固めたと思われた5月11日、民主党の小沢代表が代表辞任を表明した。辞任会見を行った小沢代表の表情は元気はつらつ言葉にも力がこもっていた。辞任の理由は「政権交代のため挙党体制を確立する」の一点である。代表に身を捨ててまで「挙党態勢を確立する」と言われれば党員は誰も逆らえない。これで民主党には「かんぬき」がかけられた。

事件は麻生内閣の支持率が一桁まで下がろうという時に起きた。小沢代表の秘書が西松建設からの献金を政治団体からの献金と偽って記載したとして逮捕された。政治資金収支報告書の虚偽記載での逮捕は前例がない。しかも政権交代が確実と言われる選挙直前の強制捜査である。これには検察OBからも批判の声が上がった。およそ民主主義国家ではあり得ない暴挙だからである。

国家権力の仕掛けた罠にいそいそと協力するメディアを見て、攻撃された民主党は一致団結して民主主義を守る戦いを始めるのかと思ったら、議員らは全く逆の行動に出た。「政権交代のために小沢代表の自発的辞任を求める」との声が党内から出てきた。新聞・テレビの報道に左右される、民主主義を知らない議員たちがあぶり出された。長年自民党の手の内を見てきた私の経験から言えば、彼らには「買収」と「恐喝」が仕掛けられているはずである。

小沢一郎は、政権交代後に起きる霞ヶ関との主導権争いに焦点を当てているようだ。

小沢代表にすれば、代表を辞任せず、これらの議員を無視して選挙に打って出ることもあり得た。それでも過半数を得て政権交代を成し遂げられたかもしれない。しかし党内対立がしこりとして残り、政権獲得後の民主党は脆弱になる。自民党から一定数を引き剥がして党勢を強化する必要が出てくる。霞ヶ関との力関係も不利になる。政権交代は選挙の結果が全てではない。政権交代後に起きる霞ヶ関との主導権争いの方が重要だ。それに勝つだけの力をつけなければ政権交代の意味はないのである。

検察の動きを見極め、裁判の日程を考え、与党の解散戦略を見極めなければ、どのように対応するかは決められない。先に動けば不利になる。そうしたことを総合判断して小沢氏は、この日の辞任表明を決めたと思う。結論は民主党の党内結束を優先し、その結束を守って政権交代を成し遂げるという決断であった。

選挙まで時間がないのでこれまで小沢氏が構築してきた選挙態勢を引き継げる人間が新代表になるしかない。そして小沢代表は辞任しても小沢戦略は残ることになる。それで選挙に勝利すれば政権交代の第一の功労者は小沢一郎と言うことになる。そう言う一手を小沢氏は打った。

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