最近の、というより昨年~今年の若者の意識には、目に見える変化があるらしい。

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まずはSAPIO4月8日号より主要な部分を引用。
■服もクルマも恋人も求めず貯蓄に励む「不安定な時代」に生きる若者たちの「鈍貧」
「いまの若者にとって、貯蓄はごく自然な行為です。というより、お金を使うという行為に踏み切れない人が多い、というべきかもしれません」
・・・中略・・・
昨年7月に行なったアンケート調査の値を平均すると、男女とも自由に使えるお金(住居費や食費などを除いた金)のうち6割あまりを貯金していた。しかも、そうした貯金の半分は、とくに使う予定もなく、漠然と貯まっているだけの金だったという。
かつてなら、思い切った贅沢品に向かっていたはずの「自分へのご褒美」ですら、びっくりするほど地味だ。
「スーパー銭湯に行くことかな?」(21歳大学生)
「仕事がうまくいったときは、マクドナルドのダブルクォーターパウンダー・チーズ(490円)」(26歳塾講師)
そして消費しない「最大の理由」として誰もが口をそろえるのが「不安」である。
「20代であっても、老後は大丈夫かと口にするなど、話を聞いてみると決まって『不安』という言葉が出てくる。
このSAIPOの記事の冒頭には
「虚飾の消費生活を無意味とするのはいいが、これでは活力がなさすぎる」
とあるが、果たしてそうなのだろうか?
又、4月1日付け朝日新聞にはこうある。
社会人になったら飲み会は会社関係を優先_____。
キリンホールディングスが31日発表した調査で、プライベートより上司や同僚との飲み会を優先するという回答をした社会人が7割を占めた。
「不況になり、社内の人と手堅く付き合おうという若者が増えたのかも」
「不況だから貯蓄をする」
「不況だから会社にしがみつく」
という考えは一見もっともだが、これだけでは分析として浅い、と思う。
現在直面している「不況」とは何なのか、彼らが潜在的に渇望しているのは何なのか、という追究が欠落しているからだ。
ということで、今回はここを追究してみる。
現在直面している不況とは?
2009年01月01日の当ブログ記事『’09年、変わらない統合階級と変わり始めた大衆との断層 [1]』より
今回の金融危機を契機に私権原理が終焉する、つまり過去5000年の文明史を覆す大転換が始まった。私権時代という狭い枠組みの中で獲得されてきた知識や理論では、とうてい突破口は見つけられない。そんな古い理論や思想にしがみついているから政治家も官僚もマスコミも答えが見出せずにどうしていいかわからないのである。
現在我々が直面しているのは「100年に一度の危機」、なんていうチンケなものではなく、
「5000年の文明史を覆す大転換」なのだ。
だから、既存の金融システムをちょこちょこいじくった程度では、何の効果もない。
大衆の不全はここから生起している。
彼らが渇望するものは?
『この未曾有の不況の正体は何か?⇒どう乗り切る?』
という問いに対する答えである。
すでに、
『もったいない⇒必要か否かの判断 [2]』
が潜在的には生起し、各々で実践に移そうとしつつあるが、
これを現実の場に収束させ、危機を乗り切るための『集団』を喪失してしまっており、
また、可能性を切り開く『認識』を持ち合わせていないのが現状。
このジレンマが、
『個人としての貯蓄という手段』や、
『飲むなら会社の人』として表出しているだけなのではないか?
だとすると、先人である我々がなすべきことは、
彼らの意識を汲み取り、
期待に応えて一緒に闘える仲間となり、
危機を乗り切るための集団や認識を作り上げることではないだろうか?