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揺らぐアメリカの連邦制(2)全米50州のうち、46州が財政破綻に直面

 揺らぐアメリカの連邦制(1)での、米国カリフォルニア州政府の財政破綻(支払い不能)はショッキングな話でしたが、それ以外の州も財政破綻に直面しているようです。引き続き田中宇さんの記事 [1]を引用したいと思います。
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   ■46州が財政破綻に直面  
 米国で財政破綻しそうな州は、カリフォルニアだけではない。
全米50州のうち、昨年12月の段階で41州、先月末の段階では46州が、大幅な財政赤字状態に陥り、今年度中に財政破綻を宣言するかもしれない事態になっている。フロリダ、テキサスなど、不動産債権の債券化ビジネスが先進していた州ほど、金融危機による税収減の打撃が大きい。リーマン破綻前の8月には、29州のみが深刻な財政難だった。リーマン破綻後、各州の財政が急速に悪化していることがわかる。
 昨年10月の時点で、各州の赤字額は、加州が150億ドル、フロリダ51億ドル、ニューヨーク55億ドル、アリゾナ20億ドル(120日以内に資金が尽きる)、ネバダ12億ドル、ジョージア18億ドル、ニュージャージは25億ドルなどとなっている。
 日本でも、急激な経済悪化の影響で、トヨタ自動車に頼っていた愛知県豊田市の法人市民税収が96%の減少になるなど、地方財政の悪化が話題になっているが50州のうち46州が財政破綻しかけている米国も悲惨だ。  各州政府の財政難は、金融界の危機と同根である。金融界では、加州、フロリダ、アリゾナなど、不動産が高騰していた地域に積極投資していた加州基盤の大手銀行ウェルズ・ファーゴが、債務超過(事実上の経営破綻)に陥っていると指摘されている。米国の大手銀行の多くは、加州やフロリダの不動産債権を買っており、米国の銀行界そのものが、すでに全体として債務超過に陥っているとも指摘されている。
 
 米金融界では、最大手のシティ・グループが1兆ドルの資産を持つが、同行の株価は大幅に下落し、株価の時価総額は180億ドルにすぎない。時価総額は、市場がその企業の資産をいくらと評価しているかを示唆している。株式市場は、シティの資産の多くが不良化していることを見抜いている。
 不動産市況に底打ち感があるなら、米連邦政府が銀行をテコ入れしているうちに不動産の価値が再上昇して資産価値が戻り、債務超過を脱せられる。80年代のS&L危機など、以前の米国の金融危機は、そのやり方で乗り切った。しかし今回は、まだ少なくとも今年いっぱいは、米不動産市況は下がり続けそうだ。
 
 連邦政府が市況悪化を食い止める意図の政策をやると、その分だけ底入れが遅れ、市況下落の期間が長引き、金融界の債務超過が長期化する。90年代のバブル崩壊後の日本の「失われた10年」の再現である。
 債務超過になっている「幽霊銀行」(zombi bank)を助けず、思い切って市場原理に任せて潰した方が長期的に米経済にとって良いという指摘が、あちこちから出ている。だがオバマ政権は、連銀にドルを発行させて不良債権を買い取らせる前ブッシュ政権の政策を踏襲し、幽霊銀行を存続させる方針をとっている。

以上より、注目点は以下です。
 ★アメリカのほとんどの州が財政破綻に陥っていること。
 ★金貸しが、金を貸そうとも、もうどうしようもない状況(=財政破綻)に落ちっていること。
(★オバマの経済政策も、前ブッシュ政権と同じような政策を行い、効果が薄い可能性がある。)

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