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歴史回帰が始まっている!?

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るいネットに投稿された内容を「グランドセオリー」という冊子にまとめています。そこでは、「環境・経済・食品・マスコミ・教育」などの様々な社会問題の発生構造と突破口を提示しています。詳しくはこちらを参照してください。link [1]
この冊子の読者に感想をヒアリングした所、ある共通項を見つけたので、今日はその紹介をします。
その共通項とは、「歴史回帰し始める」意識が顕在化した点です。


一部の感想を以下に紹介します。
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●他の教本などを読むより、より本質的な学習ができたと思います。新聞やNEWSでの表層的な情報ではなく、根本にある歴史や理由などがわかると普段ふれている情報もさらに深く洞察できるようになりました。(「経済破局は来るのか?link [2]」読者、年齢不明♂)
●市場の成り立ちの歴史的背景~近代市場の拡大~現代市場の現状 と流れが掴めて頭の中で順番に整理が出来る構成だと思いました。また途中にキーワード的なものの説明(貸し出し膨脹の仕組みetc…)が図解入りで入っていたのが理解しやすいと思いました。歴史的背景~現代の状態と事実の流れが掴める構成が他の書籍と違ってグラセオの『売り』とも言えるのではないかと感じました。(。(「経済破局は来るのか?link [2]」読者、30代♀)
●「経済破局は来るのか?」が面白かったです。深く知ることができるし、全体的に面白かったけれど、成り立ちが知れるのが特に面白かったし、分かりやすかった。(。(「経済破局は来るのか?link [2]」読者、20代学生♀)
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これらの感想を見ていると、「歴史を遡ることで、今の経済不安の発生構造を明らかにし、突破口を提示している点」に賛同していることが窺えます。
また巷では、「歴史ブーム」が進行しているようです。ネットで探索すると
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・女性を中心に歴史ブームが訪れていると、テレビで流れていた。link [3]
・最近20-30代前半の若い女性の間で歴史が見直されているらしい。link [4]
・今更ですが、テレビ界は(出版界も)歴史ブームだよね?多分そうだよね?やたらと歴史モノの番組が目につくようになったよね?link [5]
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他にも多数発見できました。このように、最近に入って「歴史を遡る」欠乏が、社会的に高まりを見せているのは間違いないようです。それでは、一体なぜ高まったのか?また歴史を遡って、みんなは何を知りたいのでしょうか?
そもそも歴史や背景を知ろうとする欠乏が生起するのは、現状に不全を抱いているから。そこで、うまくいっていた過去から学ぶことで、うまくいかない原因を掴んで突破口を知ろうとしていると思われます。それでは現状の不全とは何でしょうか?
今年9月の金融破綻を受け、社会不全は一層高まりを見せています。この不全を解消するため、ネットや書籍を通じて答えを探索していますが、情報が散乱しており(特に経済)、頭の中を統合できていません(統合不全)。そこで、「うまくいっていた時代の状況探索に入り、次代をどのように読めばいいのか?」を追求し始めたのだと言えます。確かに、経済をテーマに扱ったグランドセオリー読者の感想を読めば、彼らが何を欲していたのか理解できます。また世間の歴史ブームが高まりを見せていたのも、10月・11月以降です。
つまり、社会不全と統合不全に対する答えを求めて、大衆は「歴史回帰し始めている」のです。
しかし、歴史を遡り現在までの変遷を辿ることで、社会不全を引き起こした原因と答えが分かったとしても、それをみんなで共に認め合わないと社会は変わっていきません。このような共認形成の場は、政治家やマスコミなどの発信階級に独占されています。閉塞した社会に陥ったのも彼らが答えを出していないからだと言えます。また大衆も社会に対する傍観者であったため、彼らが振りまく情報に支配されていました。
本当に社会を変革するためには、原因と答えを追求し、その内容を共に認めあう場を構築することが必要不可欠なのです。この場を構築できて、初めて社会の制度や仕組を変えることができます。ですから、「日本を守るのに右も左もない」では、様々な政治に関する問題構造と突破口を提示し、その内容をみんなで共認形成していきたいと思っています。これからも応援宜しくお願いします。

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