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検索で本当に欲しい情報は手に入るか?

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欲しい情報を手に入れる手段はたくさんあるが、このネット時代、一番手っ取り早いのが検索エンジンを使った検索だろう。
検索エンジンは、今まで辞書や人に聞くなど時間が掛かった情報収集を一瞬でやってくれる便利なツールだ。
しかし、ここ数年うなぎ上りだった検索数が、頭打ちになったという。
『検索エンジンの利用回数が,米国では減り始めている。』 [2](メディア・パブより)
今回は検索エンジンに焦点を当てて記事を書いてみたい。
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まず、検索エンジンを利用するときを想像してみると、恐らく、検索する目的は大きく2つある。
1.情報を収集する
専門用語の定義、事例など現象を調べたい場合は、Wikiを初めとする辞書サイトや、検索結果そのものがその答えとなる。
⇒検索エンジンはこの情報収集に対してはとても便利で、一瞬にして見つけてくれることが多い。
ただ、苦手なのが次の2つめだ。
2.“繋がり”を検索する
現象に対する因果関係など“繋がり”を調べる場合、求めているのは構造化された情報だ。
⇒検索エンジンは、キーワードに対するHPを羅列してはくれるが、それぞれはバラバラの情報の集まりでしかない。つまり、そのままでは使えない。
日頃検索エンジンを使っていて、「なかなかいい情報が見つからないな~」という感覚はここら辺から来るのだろう。
もう一つ、検索エンジンがそこに答えられない理由がある。
表示結果の上位サイトが、“構造化されている情報”とは限らないからだ。
“構造化”とはより現象を体系的に捉えたり普遍化して捉える事で、幹を掴むことであり、如何に事実に基づいているかがポイントとなる。
しかし、検索エンジンの表示結果とは『人気投票システム』のため、事実に基づいた評価が出来ないのだ。
例えば、Googleは検索結果は重要度順に表示される。その重要度とは「どれだけ他のHPにリンクを貼られているか」という、まさに人気投票によって判断されている。
その結果、次のような現象が起こるのだ。
地球温暖化を検索すると人為的二酸化炭素原因説ばかりが目に付くが、実際、人為的二酸化炭素の自然界全体の二酸化炭素排出量に占める割合はわずか0.3%の僅かでしかなく、その内の数%の排出量を削減するというのは全体で見れば、誤差の範囲でしかないという事実を書いたHPはほとんど出てこない。
(詳しくは⇒シリーズ 二酸化炭素による地球温暖化とは何の問題か?  第1回 [3]
つまり、検索エンジンの利用回数が減ったのは、このシステムではみんなの求めている欠乏には答えられていないからではないか?ということが見えてくる。
まとめると、検索エンジンの限界とは大きく2つ。
①評価が『人気投票』なので問題意識とずれる。
②情報の羅列しかできないので、統合された情報にはなりえない。

今後のネット界では、この2点を克服した出来る「統合サイト」が、ネット利用者の期待に答えた場となるのではないか。その先駆けとして、るいネットなど事実に基づいた評価システムを導入しており、今後の可能性として考えられると思う。

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